完全に冬山となりました。10本爪以上のアイゼンが必要です。みんながいれば何とかなるは、通用しません。
天気・気温
11:00の山頂の天候は、ガス、気温-3℃、10~13m/sの風。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
弱い冬型の気圧配置が昨日から続いていて、今日も八合目から上では冷たい西風が吹いていました。
ただ少し気温が高いために、六合目あたりまでは雪がやや緩く、下山時には少しだけ減っていたようです。
一番気をつけていただきたいことは、「だいせんは完全に冬山」という事です。
今日の場合は平日ということで登山者の数も少なく、30人程度。しかしアイゼンなどの冬山装備をして登っている方はほぼ半数でした。
半数は「行ける所まで行ってみる。」という非常に甘い考えで頑張っておられたようですが、特に大山の六合目から上は、冬になると完全に別世界になります。
登山道の状況
だいせん夏山登山道は、冬山の状態となりました。登山口から雪があります。
よくある問い合わせで「山頂付近で何センチぐらい積もってますか?」ということがありますが、積雪量は今の時期はまださほど問題ではありません。
もっと大事なことは当日の気温と雪質です。
いくら雪の量が多くても気温が高ければ、雪が緩んでアイゼンなしでも登れるときがあります。
逆に気温が低ければ、うっすらとしか積雪がなくても凍結してアイゼンがないと非常に歩きにくくなります。
山頂付近でも風が強いので、吹きさらしのところは5cmもないぐらいですが、吹き溜まりになると1メートル以上積雪があります。
登山装備
冬山装備が必要です。アイゼン、防寒防風防水対策、暖かい飲み物、手袋、雨具、ライトは必携です。
・アイゼンは10本爪以上を必ずお持ちください。4本ではまず役に立ちません。6本でも下山のときに困ります。
最低10本爪以上です。でないと本人が困ります。
・今の時期はまだ雪が少ないので、ピッケルよりもストックのほうが役に立つと思います。ただ新雪が多いので、先にはスノーリングを装着してください。
服装は、まだ登るときは暑いですので、くれぐれも薄着でスタートして下さい。
ちなみに私の今日の服装は、長袖のジップシャツと薄手のフリース。冬用の中綿なしのズボンとスパッツだけでスタートしました。六合目で冬用のジャケットと手袋を冬用に代えて、10本爪アイゼンを装着しました。
注意点
本日もアイゼンさえも持たないで登ってきている登山者の方もおられました。
大山は冬山ですので、必ず経験者の方と一緒に登るようにしてください。雪山未経験者は何人いても烏合の衆です。役に立ちません。みんながいれば何とかなるは、通用しません。ご注意ください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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