大山 | 大山プロガイド協会

積雪は三合目下から、六合目以上は10本爪アイゼンが必要です。天候をよくみて無理はせず、経験者と同行を。

一気に雪が増えた南光河原の登山口(2013.12.30 大山レークホテル )
一気に雪が増えた南光河原の登山口(2013.12.30 大山レークホテル )
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天気・気温

12/07(土) 09:00の大山寺の天候は、くもり、気温+2℃、無風。
11:00の六合目の天候は、くもり、気温-2℃、微風。
鳥取市の天気予報
明日
曇時々雨
22℃
15℃
明後日
雨のち曇
15℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 12:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち雨
21℃
14℃
明後日
雨のち曇
14℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

六合目から上はガスで視界不良。

登山道の状況

雪山の歩き方ということでお客さんと六合目まで登りました。昨日降雪があったにもかかわらず思ったほどの新雪はありませんでした。
登山道に積雪が出てきたのが三合目の下付近から。
六合目から上の雪は、ほとんど融けずに残り、やや緩んだものの、踏み固められ、滑りやすくなっており、アイゼンが必要です。
今日現在の状態でしたら、アイゼンは、登りは六合目で装着し、下りでも六合目で外すというのがいいようです。
下りでアイゼンを、「どこで外すか?」は迷うところですが、アイゼンを過信すると岩の上で滑ったり、蛇カゴに引っ掛ける恐れがあります。

五合目付近から七合目付近の潅木はまだ雪で埋まっておらず、ルートは明確に判断できます。これから積雪が増えてきて潅木が垂れ下がってき始めると、非常に歩きづらくなってきます。完全に雪の下になればまた歩きやすくなるのですが、これから先の1週間でどの程度積もるかです。

登山装備

●服装について
今のところ積雪は昨年同時期よりも少なく、、気温は例年並みです。従って手袋を含めて冬山装備で登ってください。
特に細かい部分での注意点は、スタート時に厚着をしないように。
10本爪以上のアイゼンとストックが必要です。

●携行する装備について
アイゼンは下りのことを考えるとやはり10本以上のものが必要です。
まだ滑落するような場所は、さほどありませんので、ピッケルよりもストックを使った方が便利だと思います。
最近は格好だけでピッケルを持ってくる方がおられるようで、ザックへの取り付け方も様々です。
ピックの部分ををザックの外を出すと、登山者と交差するときに非常に危険です。使わないのであればカバーをつけましょう。なによりもその道具が、必要かどうかを判断してください。
冬場は特に、登山は何を持っていこうかと考えるよりも、何を減らそうかという判断をしてみてください。

注意点

●もう大山は冬山です。必ず経験者の方と一緒に登るか、不慣れな方は天候に注意して、無理をしないようにしましょう。

●登山と携帯電話
最近はスマホの携帯を携行する方が多いようですが、寒冷地においてはガラケーと比べスマホは、早く電池を消耗します。また経験上から判断すると、スマホの方がガラケーよりも感度が悪いように思います。
特に冬場は、電池と感度にお気をつけください。
以前使用していたガラケーをお持ちであれば、登山の時だけカードを差し替えてガラケーを持つというのも方法です。
もちろん一番大切なことは、携帯で緊急連絡をするような事態に陥らないことです。

●道路の積雪
今のところ大山寺周辺の道路には積雪はありませんが、スタッドレスなどの冬装備をして来られたほうが安全だと思います。

●山頂避難小屋
小屋は年中使用できますので、ご自由にお使いください。トイレも1ヵ所だけ使用可能です。
入り口が従来と違い、向かって右側が開くようになっています。(今までは左側が開いていました。)
冬山登山をされるみんなが安全に使えるように、入り口を入ったところにスコップを置いていますので、積雪時には入り口付近を除雪してやってください。お願いいたします。
小屋に入る際は必ずアイゼンは外で外してください。またゴミは各自でお持ち帰りください。
くれぐれも山小屋でのマナーを守って、登山者が快適に使えるようにご協力ください。
※今シーズンの売店営業は終了しています。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

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ユーザーの登山記録から