この時期には珍しく強烈な寒気。吹雪のため山頂台地ではトレースが消え、体感温度-30℃近くまで下がりました。
天気・気温
12:00の山頂の天候、吹雪、-10℃、15~20m/sの西風。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
天気予報では完璧な冬型の気圧配置で、一昨日から大山寺も様相が一変してしまいました。
もちろん登山道も思ったほどではないですが新雪が積もり、気持ちよくカッティングが蹴り込めて、雪面の状態だけは良かったです。
しかし今の時期にしては珍しく寒気団が強力で、八合目から上の山頂台地に至っては猛烈な西風のため、歩いた後ろからトレースが消えてしまうという厳しい状態でした。風が強いために体感温度は数値上で-30℃近くなりました。
今の時期の大山山頂は、八合目より上は風が「冷たい」ではなくて「痛い」という表現がピッタリします。
登山道の状況
だいせん夏山登山道12/14の状況(ルートでの注意)です。
まだ五合目から七合目あたりの潅木帯がまだ埋まっていません。これが垂れ下がってくると、通常のルートから変更を余儀なくされ、ラッセルも厳しくなります。
標高1600m先のキャラボク帯はほぼ埋まりました。
八合目から上の頂上台地については、強風時は氷の粒が下から飛んできます。
ルートを見失うと大きな事故に繋がりますので、ご注意ください。
至る所にシュカブラの山が出来ていますので、夏とは全然様相が違います。
登山装備
厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは10本爪以上が必要です。
装備の点で注意することですが、何より防寒対策をしっかりしておかないと山頂で困ることになります。
たとえば手袋も替えを持つか、インナー手袋を交換するとかしないと、山頂では登山時に付いた雪が寒すぎて落ちません。
悪天候が予想されるときはゴーグルも必携です。
特に冬場の登山は、大山の場合はほとんど常時強風が吹いていると認識したほうが間違いなく、雪対策も大事ですが風対策に重点をおいたほうが、防寒のためには役に立つかもしれません。
注意点
大山はもう完璧に冬山です。必ず経験者の方と一緒に登るか、不慣れな方は天候に注意して、無理をしないようにしましょう。引き際の判断が難しいと思いますが、良く言われる「引き返す勇気」を常に考えてください。
山頂の避難小屋は冬でも入れます。
ただ扉が凍ってしまって開かない場合もありますので、下のほうをちょっと蹴ってみてください。
またホウキを置いてますので、扉レールに貯まった雪を必ず掻き出してからお帰りください。
車利用の方は、大山寺周辺は積雪があります。タイヤなどの冬対策をしてからお出でください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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