昨日の寒気が緩み、風もやや収束しましたが山頂の視界は10m程度でした。積雪は例年に比べ少なめです。
天気・気温
12:00の山頂の天候、吹雪、-10℃、15~20m/sの西風。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
12/15(日)は延べ30人を越えるぐらいの登山者がありました。
昨日に比べると大山寺でも、昨日より気温が少し上がり今回の寒気団もピークは過ぎたようです。
山頂付近でも少し風、気温が昨日よりはやや収まった感じです。しかし視界が悪く山頂台地で約10メートル程度。
積雪量が例年に比べ随分と少ないので、通常の登山道あるいは木道がなんとか判別できるため、慌てずじっくり見れば道に迷う心配はありません。
ただ昨日のように目が開けられないぐらいの風の場合は、たとう山頂が近くても無理をしないほうがいいと思います。
登山道の状況
だいせん夏山登山道12/14の状況(ルートでの注意)です。
まだ五合目から七合目あたりの潅木帯がまだ埋まっていません。これが垂れ下がってくると、通常のルートから変更を余儀なくされ、ラッセルも厳しくなります。
標高1600m先のキャラボク帯はほぼ埋まりました。
八合目から上の頂上台地については、強風時は氷の粒が下から飛んできます。
ルートを見失うと大きな事故に繋がりますので、ご注意ください。
至る所にシュカブラの山が出来ていますので、夏とは全然様相が違います。
登山装備
厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは10本爪以上が必要です。
装備の点で注意することですが、何より防寒対策をしっかりしておかないと山頂で困ることになります。
たとえば手袋も替えを持つか、インナー手袋を交換するとかしないと、山頂では登山時に付いた雪が寒すぎて落ちません。
悪天候が予想されるときはゴーグルも必携です。
特に冬場の登山は、大山の場合はほとんど常時強風が吹いていると認識したほうが間違いなく、雪対策も大事ですが風対策に重点をおいたほうが、防寒のためには役に立つかもしれません。
注意点
もう大山は完璧に冬山ですので、必ず経験者の方と一緒に登るか、不慣れな方は天候に注意して、無理をしないようにしましょう。
山頂避難小屋は冬でも開放されていますので、ご自由にお使いください。入り口付近に雪が溜まってくると扉が開かなくなることがありますので、登られた方は少しでも雪かきをしていただけると、みんなが利用できますので宜しくご協力ください。
避難小屋に入る際は必ずアイゼンを外ではずしてください。
特に今日の場合で驚いたのは、年配の方の10人程度のグループの方がアイゼンを履いたままぞろぞろ入ってこられたので、外でとお願いしたら、外で外していたのはいいんですが、みんな分厚い手袋を脱いで素手で外していました。吹雪の中で。またリーダーらしき方もそれを見て注意もしない。厳冬期の山中で手袋を脱いで手を雪とかで濡らすとどうなるか。これからの時期に雪山に登ろうかと思っている方へ、お願いです。分厚い手袋をはめたままでアイゼンの脱着ができるように、下界で充分に練習をしてから、山に入ってください。
厳しい意見を書きますが、これは万が一の時の自分の命を守る術です。誰のためでもない自分のためなんです。
また大山寺周辺は積雪があります。タイヤなどの冬対策をしてからお出でください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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