天神尾根でカタクリやミズバショウ、その他の花も咲き始めました。ルートによりアイゼン・ピッケル必要。ブヨなどの虫発生、防虫対策を。
天気・気温
山と周辺の状況
今朝は羊雲が朝焼けに染まりとても綺麗な空となりました。
ブヨやメマトイが多く出ています。虫除けスプレーや防虫ネットなどで対策された方が良いでしょう。
新緑が美しい時期になってきました。林内では、アズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
、
タムシバ
タムシバ
、ムラサキヤシオ、
オオカメノキ
オオカメノキ
などが咲き、目を楽しませてくれます。
天神尾根では
カタクリ
カタクリ
や
ミズバショウ
ミズバショウ
が見られるようになりました。一ノ倉沢付近では、ラショウモンカズラ、
タニウツギ
タニウツギ
が花をつけ、ホオの木、トチの木、ミズ木も白い花をつけました。
先週は日中も20℃以上の日が多く、暖かくなりましたが、朝晩はまだ0℃近い寒さになる日もありますので、しっかりとした防寒対策もお願いいたします。
登山道の状況
・天神尾根は天神平から熊穴沢避難小屋まで、谷川岳山頂付近に残雪があります。尾根の雪は無くなり、夏道で斜面のトラバースとなります。避難小屋まで間の半分くらいは雪に覆われています。急な斜面に雪が残る所もありますのでアイゼン、ピッケルは必携。
・滑落事故の多くはここで起きています。また熊穴沢避難小屋より上部はほぼ夏道となっていますが、肩ノ小屋直下の大斜面にはまだ雪がしっかり残っています。また木の跳ね上がり、踏み抜きには注意が必要です。
・一ノ倉沢までの区間は新道、旧道ともに、雪もなく快適に歩くことができます。一ノ倉沢のトイレも除雪、点検が終了し、使用できるようになりました。
・幽ノ沢から先は、アイゼン・ピッケルが必要となります。
・新道は芝倉沢にまだ水量が多く、渡渉するには危険です。
・旧道も雪渓をトラバースする場合は、踏み抜きや雪の硬くなっている箇所に十分注意してください。
・西黒尾根はほぼ夏道となりましたが、ザンゲ岩から山頂までの区間に、断続的に雪が残っています。
・巌剛新道と西黒尾根とぶつかるラクダのコル手前の急斜面に雪が残っています。西黒尾根、厳剛新道を登山される方も、アイゼン。ピッケルの準備をお願いしたします。
登山装備
・アイゼン、ピッケルの必要性の問い合わせが多い時期ですが、ルート上に残雪があり、装備不要とは言えません。10本爪以上のアイゼンとピッケルお持ちください。
・日によって気温差がありますので、それに対応できる服装と装備でお越しください。
・雨対策も必要です。
・虫除けスプレーや防虫ネット
注意点
・谷川岳周辺はまだ残雪も多く、10本爪以上のアイゼン・ピッケルなどの装備はもちろんのこと、己の技術、体力に合った登山を心がけて下さい。
・残雪ルートも日々変わっていくので、トレースに頼らず、登山者自身でもルートを判断する必要があります。
・アイゼンなどの装着に関しては、登山者の技術や経験により大きく違います。自身で判断して早めの装着で事故を起こさぬように気をつけてください。
お知らせ
・茂倉岳と一ノ倉岳の避難小屋は、雪に埋まりまだ使用できません。
・水場の多くがまだ雪渓の下にある場所が多く、その場合は雪を融かしてご利用ください。
・蓬ヒュッテは、改装工事のため、夏まで利用できません。
・谷川連峰稜線、エビス避難小屋、越路避難小屋、大障子避難小屋、オジカ沢ノ頭避難小屋は、使用できる状態となりましたが、水場に関しては、雪渓の下になっていますので、雪を融かしてご利用ください。
・谷川岳ロープウェイの年次点検運休期間 6月9日(火)~7月1日(水)22日間の予定。
昨年の今頃の様子は?
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
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