谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

天神尾根でカタクリやミズバショウ、その他の花も咲き始めました。ルートによりアイゼン・ピッケル必要。ブヨなどの虫発生、防虫対策を。

「マチガ沢園地」の先のカーブから向かって撮ったマチガ沢(2015.04.22 Eri Sherbanoさん)
「マチガ沢園地」の先のカーブから向かって撮ったマチガ沢(2015.04.22 Eri Sherbanoさん)
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天気・気温

05/26(火) 晴れ、日中センター7:00の外気温+18℃、8:00で+19℃。
みなかみ町の天気予報
明日
28℃
8℃
明後日
晴のち曇
29℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 12:00発表
前橋市の天気予報
明日
29℃
13℃
明後日
30℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今朝は羊雲が朝焼けに染まりとても綺麗な空となりました。
ブヨやメマトイが多く出ています。虫除けスプレーや防虫ネットなどで対策された方が良いでしょう。
新緑が美しい時期になってきました。林内では、アズマ シャクナゲ シャクナゲ タムシバ タムシバ 、ムラサキヤシオ、 オオカメノキ オオカメノキ などが咲き、目を楽しませてくれます。
天神尾根では カタクリ カタクリ ミズバショウ ミズバショウ が見られるようになりました。一ノ倉沢付近では、ラショウモンカズラ、 タニウツギ タニウツギ が花をつけ、ホオの木、トチの木、ミズ木も白い花をつけました。
先週は日中も20℃以上の日が多く、暖かくなりましたが、朝晩はまだ0℃近い寒さになる日もありますので、しっかりとした防寒対策もお願いいたします。


                                  



                                      

登山道の状況

・天神尾根は天神平から熊穴沢避難小屋まで、谷川岳山頂付近に残雪があります。尾根の雪は無くなり、夏道で斜面のトラバースとなります。避難小屋まで間の半分くらいは雪に覆われています。急な斜面に雪が残る所もありますのでアイゼン、ピッケルは必携。
・滑落事故の多くはここで起きています。また熊穴沢避難小屋より上部はほぼ夏道となっていますが、肩ノ小屋直下の大斜面にはまだ雪がしっかり残っています。また木の跳ね上がり、踏み抜きには注意が必要です。
・一ノ倉沢までの区間は新道、旧道ともに、雪もなく快適に歩くことができます。一ノ倉沢のトイレも除雪、点検が終了し、使用できるようになりました。
・幽ノ沢から先は、アイゼン・ピッケルが必要となります。
・新道は芝倉沢にまだ水量が多く、渡渉するには危険です。
・旧道も雪渓をトラバースする場合は、踏み抜きや雪の硬くなっている箇所に十分注意してください。
・西黒尾根はほぼ夏道となりましたが、ザンゲ岩から山頂までの区間に、断続的に雪が残っています。
・巌剛新道と西黒尾根とぶつかるラクダのコル手前の急斜面に雪が残っています。西黒尾根、厳剛新道を登山される方も、アイゼン。ピッケルの準備をお願いしたします。

登山装備

・アイゼン、ピッケルの必要性の問い合わせが多い時期ですが、ルート上に残雪があり、装備不要とは言えません。10本爪以上のアイゼンとピッケルお持ちください。
・日によって気温差がありますので、それに対応できる服装と装備でお越しください。
・雨対策も必要です。
・虫除けスプレーや防虫ネット

注意点

・谷川岳周辺はまだ残雪も多く、10本爪以上のアイゼン・ピッケルなどの装備はもちろんのこと、己の技術、体力に合った登山を心がけて下さい。
・残雪ルートも日々変わっていくので、トレースに頼らず、登山者自身でもルートを判断する必要があります。
・アイゼンなどの装着に関しては、登山者の技術や経験により大きく違います。自身で判断して早めの装着で事故を起こさぬように気をつけてください。

お知らせ

・茂倉岳と一ノ倉岳の避難小屋は、雪に埋まりまだ使用できません。
・水場の多くがまだ雪渓の下にある場所が多く、その場合は雪を融かしてご利用ください。
・蓬ヒュッテは、改装工事のため、夏まで利用できません。
・谷川連峰稜線、エビス避難小屋、越路避難小屋、大障子避難小屋、オジカ沢ノ頭避難小屋は、使用できる状態となりましたが、水場に関しては、雪渓の下になっていますので、雪を融かしてご利用ください。
・谷川岳ロープウェイの年次点検運休期間 6月9日(火)~7月1日(水)22日間の予定。

昨年の今頃の様子は?

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から