季節は冬から春への移り変わり時期のため寒暖の差がとても大きくなっています。まだ冬山装備が基本です。道迷い多発注意。
天気・気温
山と周辺の状況
本日は曇、旭岳は時折7合目あたりまで見えました。
季節は冬から春への移り変わりの時期に入り、寒暖の差がとても大きくなっています。
今日は暖かく乾いていましたが、明日は午後から雪と風になりそうです。来週もここはずっと最低気温が0℃以下ですから、車は冬タイヤがよいでしょう。
乾いた路面が見られる日が増えてくると、チチッと鳴く、白と黒の細長い小鳥がハクセキレイです。先週頃から時々声を聴いていましたが、今朝はセンターの前にも3羽ほどいました。
旭岳スキーコースの下部では今朝早く、ミソサザイのさえずりも聞かれました。ミソサザイは留鳥で、冬も旭岳温泉にいますが、「チェッ」という短い地鳴きしかしない...はずなのですが、この冬は2回ほどとんでもない時期に夏の歌声披露する(ほど暖かい)ことがありました。
旭岳ロープウェイ山麓駅(下の駅)の、駐車場側から見たら駅舎の裏側に広がる広大な湿地は、これからの時期、エゾノ
リュウキンカ
リュウキンカ
や
ミズバショウ
ミズバショウ
の群生が開花し、湿地を覆います。
このところの雪で、いちど出てきた
リュウキンカ
リュウキンカ
や
ミズバショウ
ミズバショウ
のつぼみがかなり傷んでしまい、湿地も白く覆われていましたが、今日の暖かさで、水面/地面がかなり現れてきました。
湿地全体で、数十個の黄色いツボミや花の開き始めが見られました。
湿地には踏み込まないで下さい。
写真を近くで撮りたいあまりに、泥の中に踏み込んでいう人が例年いますが、いまは泥沼にしか見えないところにも、これから目を出そうとしている
リュウキンカ
リュウキンカ
などの植物が隠れています。踏みつければ死滅していきます。踏みぬかないよう注意して、雪のうえから鑑賞してください。
暖気が雪を溶かし、ちょうど落とし穴のようになるところがあります。木道脇は空洞になりやすいところです。雪面が盛り上がっている所のすぐ脇のくぼみなどは、要注意です。
●旭岳ロープウェイは4月11日~15日・4月18日~22日の10日間整備点検の為運休(16日・17日は運行予定)
旭岳ロープウェイは夏山時期前に行わる整備点検が進んでいます。
今週と来週の10日間で、部品を取り換えたり、塗料を塗り替えたりと時間の惜しい作業が続けられています。
登山道の状況
旭岳ロープウェイは整備運休しています。土日は運行します。
旭岳は完全な冬山です。まだ春山ではありません。
入山については天気をよく見て判断して下さい。雪崩れには注意が必要です。
スキーコースを使って、姿見へ行くにはCコースからAコースが登山道通りですが、今の時期はCコースからDコースが歩き易いと思います。Bコースは地熱があり、踏み抜きも多くオススメしません。
霧が出やすくスキーコースとコース外が判りにくい時期です。特に午後になると融雪が進み、判断が難しくなります。天気が良いと遠くまで行くことができるため、小さな失敗が深手になってしまうことがあるようです。このところこのような条件から道迷いが続いています。バックカントリーをする人は、一層のこと装備の油断は禁物です。
●旭岳の標高は北アルプスの山々のような3000mという標高ではありませんが、緯度が高いため、山の条件としては本州の3000m級山岳と同様か、スケールからそれ以上の厳しさがあります。
●姿見
2日ほど前にも降雪があり20cmほど積もりました。姿見周辺は日によって雪質が変わり、つぼ足が良い日もあれば、スノーシューが良い日もあります。
●旭岳方面
雪崩に注意。他人のトレースをあてにせず、しっかりとした地図読みが必要な山であることを忘れずに。
不安な方はガイド登山をオススメします。またビジターセンターでは登山者の安全のための情報がありますので、お立ち寄り下さい。
●旭岳山頂への斜面はこの時期、積雪と融雪を繰り返す中、強い風により雪が飛ばされてたり、ツルツルに凍結したりしています。下りは特に滑落に注意して下さい。しっかりとしたアイゼンワークが求められます。
入山には現地ガイドや、この時期の旭岳を熟知した経験者の同行をオススメします。
●旭岳温泉街
周辺の散策路などで、クロカン、スノーシューが楽しむには、十分な雪があります。
●忠別川右岸の町道通行止め(左岸の道道に迂回可能)
旭川や東川から旭岳温泉や旭岳源水へ行くときに使われる町道がのり面の工事のため、4月末まで閉鎖されています。
道道(天人峡美瑛線)で2kmほど遠回りにはなりますが、迂回できます。いで湯号バスの路線と同じです。
登山装備
登山にはjq@完全な雪山登山装備が必要です。油断しないで下さい。春山装備では不十分です。
日が射せば、日焼け止め、サングラスも必要です。風が強いのでゴーグルの方がおすすめです。また頬の凍傷を防ぐため目出し帽(バラクラバ)なども用意しておきましょう。
姿見散策だけの方も、防寒具は冬用、足ごしらえも冬の靴、雨具や防風、防水対策が必要です。日帰りだからといってライトや地図を持たないことは危険です。
注意点
●雪崩れに注意
寒暖の差が大きいため、積雪層に弱層ができやすい状況です。十分に注意して下さい。
●スキー場のコース外の滑走には要注意
●入山にあたり飲料水は持参しましょう。
飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます
●旭岳ロープウェイ
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
4月1日~30日 09:00~17:00 20分間隔
4月11日~15日・4月18日~22日の10日間整備点検の為運休(16日・17日は運行予定)
お知らせ
・旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=16
・長靴やスノーシューの貸し出しを行っています。
スノーシューは一日800円(町内宿泊者やモンベルクラブ割引などがあります)
今年はハイキングに適した新しいスノーシューも揃えました。ぜひご利用下さい。
●大雪山や十勝岳は広い地域にまたがっています。旭岳以外の主な山の問合せ先はこちら
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=27&s=7393&sc=&lv=&cl=1
・層雲峡ビジターセンター
ビジター山だよりでは日々の状況をお知らせしています。そのほかこエリアに入山予定の方には必要な情報がたくさんあります。
http://sounkyovc.net/
旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子
旭岳ビジターセンター
- 電話番号:
- 0166-97-2153
- 連絡先住所:
- 〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉