夏山シーズンに入った谷川岳周辺は気温が上がっています。熱中症対策をして水分は余分に持つようにしましょう。
天気・気温
山と周辺の状況
谷川岳は山開きと安全祈願祭を終えて夏山シーズンに入りました。気温が上昇しています。湿度も高く帽子や水分補給などの熱中症対策をして、水分は余分に持つようにしましょう。
日曜日には遭難にはならないまでも、疲労から下山が遅れ暗くなるぎりぎりで下りて来た登山者が数名見られました。己の体力、技術に合った登山を心がけて下さい。
花はウラジロヨウラク、アカモノ、ナエバキ
スミレ
スミレ
、ミネ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
、
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
、キスゲ、ギボウシなど高山植物が見ごろです。
今年は水場の水が細くなっているようです。少しずつ雨が降っていることもあり、各水場は給水可能なようですが、場所により水量低下はあるようですので、水は十分に用意してください。
登山道の状況
7月から登山道の草刈り作業が始まっていますが、作業前のルートは場所により草が覆いかぶさり不明瞭なところがあります。
・メインルートは特に問題箇所はなく、すべて安全に通行できます。
・ハイキングコースとされている新道、土合橋からJR巡視小屋までの間の各沢の渡渉点は橋が無い所もあり増水時の通行は危険です。
・保登野沢、いわお新道など南面側はヤマビルが多く生息しています。忌避剤必携です。
・田尻尾根は泥で大変滑り易いので要注意。
・中芝新道は一般登山道ではなく特に下部は崩落などで危険。毎年遭難が発生しています。滑落や道間違いが起きやすく状況によりロープの使用が必用になるなどバリエーションルートと認識して下さい。
・一ノ倉沢、テールリッジへの取り付きは高巻きが必要です。
登山装備
トンボが出てきたので、少し快適になってきましたが、時間帯、天候によっては、ブユの猛攻を受けます。
虫よけスプレーや防虫ネットなどがオススメです。
南西側のコース(いわお新道、保登野沢等)は、ヤマビルの活動時期に入りました。特に雨上がりなどは対策が必要です。
注意点
夏山では登山開始時刻が遅い登山者が多く見受けられます。スタートが遅れると下山も遅れます。トラブルや疲労による行動の遅れ、夕立、雷などを避けるためにも早めの行動開始、早めの下山を心がけてください。
遭難で多いのが転倒による負傷です。濡れた木道、凹凸の激しい岩道、小砂利や浮石の多い道でのつまづきやスリップに十分な注意が必要です。疲れを感じた場合や下り坂では狭い歩幅で歩行し、膝への負担を軽減しバランスを崩さないようにして下さい。
JR土合駅を登山の仮眠等で利用される方は火器の使用は屋外で、またゴミ等は必ず持ち帰って下さい。マナーの悪い登山者が増えているとの事です。
お知らせ
谷川岳指導センター(標高665m)付近は駐車禁止です。遭難や事故等の発生時、警察や緊急車輌の出入りがあるため、駐車禁止となっています。
谷川岳肩丿小屋は、5月1日から有人営業を開始しています。連休などは混みあう場合もあり、素泊まり予定でも予約が必要です。
電気バス(有料)の運行が開始され、ロープウェイベースプラザから一ノ倉沢出合まで乗ることができます。
運行時間は9:30から15:00まで。
詳しくはみなかみ町のウェブサイトをご覧ください。
http://www.town.minakami.gunma.jp/20kankou/00news/2016/files/H28_ichinokura_kisei.pdf
昨年の今頃の様子は?
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽