尾瀬ヶ原 | 原の小屋

5月22日から本年度の営業を開始しました。周辺の登山道には雪もなく快適に歩けます!

燧ヶ岳の柴安嵓から俎嵓方面の鞍部(写真=奥 美絵)(2021.06.09 原の小屋)
燧ヶ岳の柴安嵓から俎嵓方面の鞍部(写真=奥 美絵)(2021.06.09 原の小屋)
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天気・気温

06/10(木) 6月10日 天気:晴、最低気温:3℃、最高気温23度

山と周辺の状況

昨年は新型コロナの影響で営業を休止しておりましたが、本年度は5月22日から営業をスタートしました。
登山者の皆さまに安心してご利用いただけるよう新型コロナウィルスへの感染対策をしっかり行ない、お客様をお迎えいたします。

〇原の小屋の営業状況
原の小屋では1グループごとのお部屋の提供させていただいております。1名様、2名様でも個室対応になります。宿泊人数によりお一人様の宿泊料金が異なりますので、詳しくはご予約時に小屋のスタッフまでお問い合わせください。

〇原の小屋の新型コロナウィルスへの対策と、原の小屋ご利用にあたってのお願い
新型コロナウィルス感染症拡大防止の策として下記の内容をお願いしております。
・入館時の「体温の測定」と「手指の消毒」
・小屋内での「マスクの着用」
・お食事前やお手洗い後の「手指の消毒」
・「黙食」、「黙浴」といった飛沫感染防止のお願い

登山道の状況

〇見晴らし周辺の登山道の状況
尾瀬ヶ原、見晴周辺は残雪はありません。鳩待峠から見晴地区までの登山道に支障のある箇所はありません。見晴地区から白砂峠を経て尾瀬沼方面も雪はなくなりました。また、燧裏林道にも雪はありません。

〇燧ヶ岳の登山情報
見晴新道の5合目から8合目までの樹林帯にまだ雪が残っている箇所があります。また、柴安嵓(しばやすぐら)から俎嵓(まないたぐら)までの間にも残雪があります。しっかりとした登山靴でおでかけください。(6月9日現在)
 
〇そのほか、開花情報など
ミズバショウ ミズバショウ リュウキンカ リュウキンカ ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ 、コミヤマ カタバミ カタバミ チングルマ チングルマ サンカヨウ サンカヨウ など春から初夏にかけての花が日に日に咲き始めています。

登山装備

木道歩き中心の尾瀬は、スニーカーなどのローカットのシューズやハイキング用のやわらかい靴底のシューズを履いた登山者を多くみかけます。しかし、裏燧林道や白砂峠越えなどでは滑りやすい岩の上を歩いたり、ぬかるんだ場所の通過も多く、靴底のしっかりした防水機能のあるハイカットの登山靴で歩きましょう。また、この時期の燧ヶ岳には残雪も残りますので歩行には十分注意してください。登山靴のチョイスは安全登山の第一歩です。尾瀬をはじめとした山岳地では、天気の良い日の朝方は放射冷却によって冷え込みます。日中が暖かいからと油断せず、登山用の汗冷えのしないベースレイヤー(下着)と、フリースやダウンなどインサレーション(中間着)を用意して、防寒対策をしっかりしましょう。帽子、手袋などで体の末端の冷え対策も忘れずに。紫外線対策に、日焼け止めやサングラスも必携です。

注意点

○その他
鳩待峠や尾瀬御池などの登山口で、登山届けを必ず出しましょう。現在はパソコンやスマホなどから登山届けの提出も可能です。原の小屋の宿泊申込書にも必要事項のご記入にご協力ください。

お知らせ

ご宿泊されるお客様は、必ず前日までにご予約をお願いします。なお怪我や病気、天候の急変など、緊急時にはお気軽にご相談ください。燧ヶ岳の状況、周辺登山道の状況、装備などに関するアドバイスなど、不安がございましたら予約時に山小屋スタッフまでお問合せください。安全登山をよろしくお願いいたします。

原の小屋ウェブサイト
http://www.oze-haranokoya.com/index.html

山小屋直通電話
☎090-8921-8314
8:00~20:00(緊急時を除く)

※山岳地域のため、電波事情やさまざまな現地での対応中の場合、お電話に出られない場合もございます。大変お手数ですが、少し時間をおいておかけ直しください。

昨年の今頃の様子は?

原の小屋は営業を始めました。いま、ミズバショウが最盛期を迎えています2023.06.02

原の小屋周辺の過去の様子

  • テンマ沢先のミズバショウ群生地
  • 尾瀬ヶ原がキンコウカの黄色に染まるのは今だけの美しさ
  • 雨が降ってもトワイライトには美しい夕焼けを見られることも
  • 初夏の尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 尾瀬の植物たちは曇りや雨天でこそその色彩が映えます。尾瀬は梅雨の季節も楽しめます
  • 秋の尾瀬ヶ原と幸せを呼ぶという白い虹(撮影=高妻裕子)
  • 見晴から見る至仏山
  • 屋根の補修工事を始めました(写真=奥 美絵)
  • 尾瀬ヶ原に出現した白い虹
  • 上の大堀近くから見る燧ヶ岳(2356m)
  • 燧裏林道の傾斜湿原とワタスゲ(写真=高妻潤一郎)
  • 燧ヶ岳の柴安嵓から俎嵓方面の鞍部(写真=奥 美絵)

原の小屋

現地連絡先:
090-8921-8314
電話番号:
090-8921-8314
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-haranokoya.com/

施設の詳細を見る

関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

景鶴山 標高 2,004m

頂上部にニュー岩と呼ばれる岩峰を持ち、尾瀬ヶ原からもよく見える山。以前は登山道があり、ガイドなどでも紹介されていたが、今は廃道となり、登ることはできない。 藪が雪に埋もれる積雪期(春期)には、スキー登山で景鶴山を登る人も少なくなかったが、土地の所有者である尾瀬林業の話では、現在、積雪期も入山禁止でお願いしたいとのことだ。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

ユーザーの登山記録から

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