尾瀬ヶ原 | 原の小屋

天気が良ければ白い虹を見るチャンスも

尾瀬ヶ原に出現した白い虹(2021.08.09 撮影=奥 美絵)
尾瀬ヶ原に出現した白い虹(2021.08.09 撮影=奥 美絵)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

08/16(月) 8月9日(月):天気:雨、最低気温:16℃ 最高気温:24℃

山と周辺の状況

◯尾瀬の状況
お盆前後に居座り続けた秋雨前線ですが、もうしばらく不安定な天気が続きそうです。雨対策は万全にして来てください。なお小屋へは出来るだけ早い到着をおすすめします。原の小屋ではお掃除が終了し、準備が出来次第お部屋のご案内をしております。さて、みなさんのザックの中ですが、濡れ対策は万全ですか? ザックカバーをかけていても激しい雨の中ではけっして万全とは言えません。大切なものはビニール製の袋(ジップロックなど)に小分けして入れるか、ザックの中に大きなビニール袋を入れてその中に衣類などを入れるようにしておくとザック自体が濡れてしまっても中の衣類は快適な状態が保てます。ぜひ、いろいろ工夫をしてみてください。

〇尾瀬ヶ原の状況
盛夏の尾瀬ヶ原を迎えました。晴天の日中は気温が高い日となりますが、朝夕の気温はいくぶん涼しくなってきたようです。8月に入り、寒暖差がある早朝。天気が良ければ白い虹を見るチャンスも増えてきました。いつもより少し早く起きて、お食事前に早朝の尾瀬の散策を楽しんでください。

 
〇開花情報
モウセンゴケ、 キンコウカ キンコウカ 、ヒツジクサ、 ノアザミ ノアザミ クルマユリ クルマユリ 、ミヤマワレモコウ、オゼミズキク、 サワギキョウ サワギキョウ 、ミズオトギリ、ノリウツギなど

登山道の状況

〇尾瀬沼の状況
尾瀬ヶ原より200mほど標高の高い尾瀬沼地区の開花は、尾瀬ヶ原の開花を追っかけるように咲き始めます。現在は大江湿原の ニッコウキスゲ ゼンテイカ はピーク過ぎましたが、 クルマユリ クルマユリ やワレモコウなど晩夏の花が咲き始めています。現在、沼尻休憩所のトイレは使用できませんので、ご注意ください。トイレは尾瀬沼ビジターセンター横か三平下の尾瀬沼休憩所のみとなります。

○その他
入山届けを出しましょう。現在はパソコンやスマホなどから簡単に提出が可能です

登山装備

◯気温の上昇とともに、 カやアブも多くなってきました。虫除けを忘れずに。

○重要!「登山ではどのくらい水を持てばいいのか」
一般的な登山で必要な水分量は次のような計算を目安にしてください。
 体重×5ml×行動時間
たとえば体重60㎏の成人男性の方が4時間登山をする場合では60×5ml×4=1200ml となります。つまり、1リットル以上の水を補給する必要があります。市販のスポーツドリンクに少量の塩を加えるなど工夫をして安全登山でお越しください。

注意点

尾瀬ヶ原はこの時期、急な雨や落雷が多くなります。天気予報では晴天でも、雨具の用意を忘れずに。雷が近づいてきたときは、無理せず付近の小屋で待機させてもらうようにしてください。竜宮~見晴間でクマの目撃が多くなっているようです。クマ鈴をつけるなどして、対策をお願いします。

お知らせ

〇原の小屋の営業状況
夏の尾瀬は空いていますが、決して無理な山行はせず、すべてにおいて余裕をもってお出かけください。小屋内では感染対策もしております。グループ単位でのお部屋のご利用で他のグループとの接触も極力回避できています。ある程度計画が立ちましたらまずはお電話で予約状況をご確認ください。なお、1名様、2名様でも個室対応になります。それぞれ料金が異なりますので、くわしくは「原の小屋公式HP」をご覧いただくか、ご予約時に直接お電話でお問い合わせください。



〇コロナウィルス対策に関わるお願い
新型コロナウィルス感染症拡大防止の策として下記の内容をお願いしております。
・入館時の体温の測定と手指の消毒
・小屋内でのマスクの着用
・お食事前やお手洗い後の手指の消毒
・「黙食」、「黙浴」といった飛沫感染防止のお願い


ご協力をお願いいたします。

昨年の今頃の様子は?

原の小屋は営業を始めました。いま、ミズバショウが最盛期を迎えています2023.06.02

原の小屋周辺の過去の様子

  • テンマ沢先のミズバショウ群生地
  • 尾瀬ヶ原がキンコウカの黄色に染まるのは今だけの美しさ
  • 雨が降ってもトワイライトには美しい夕焼けを見られることも
  • 初夏の尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 尾瀬の植物たちは曇りや雨天でこそその色彩が映えます。尾瀬は梅雨の季節も楽しめます
  • 秋の尾瀬ヶ原と幸せを呼ぶという白い虹(撮影=高妻裕子)
  • 見晴から見る至仏山
  • 屋根の補修工事を始めました(写真=奥 美絵)
  • 尾瀬ヶ原に出現した白い虹
  • 上の大堀近くから見る燧ヶ岳(2356m)
  • 燧裏林道の傾斜湿原とワタスゲ(写真=高妻潤一郎)
  • 燧ヶ岳の柴安嵓から俎嵓方面の鞍部(写真=奥 美絵)

原の小屋

現地連絡先:
090-8921-8314
電話番号:
090-8921-8314
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-haranokoya.com/

施設の詳細を見る

関連する山

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

景鶴山 標高 2,004m

頂上部にニュー岩と呼ばれる岩峰を持ち、尾瀬ヶ原からもよく見える山。以前は登山道があり、ガイドなどでも紹介されていたが、今は廃道となり、登ることはできない。 藪が雪に埋もれる積雪期(春期)には、スキー登山で景鶴山を登る人も少なくなかったが、土地の所有者である尾瀬林業の話では、現在、積雪期も入山禁止でお願いしたいとのことだ。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報