甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

昨朝は氷点下。山頂へはアイゼン+ピッケル必携。5/29迄冬季営業。小屋水道開通は6月予定

日の出(2022.06.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
日の出(2022.06.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候や自然
5/18 朝の七丈小屋の気温は-1.4℃(4:30)
冷え込みましたが、気持ちのいいお天気になりました。

5/17 朝の七丈小屋の気温は+5.3℃(7:00)でした。どんより曇り空で気温も低めです。
第一テント場は融雪しましたが、第二テント場はまだです

5/16 朝の七丈小屋の気温2.3℃(5:00)と冷え込みました。
昨日は夕方頃、雪がチラチラと。
山々は見えていますが曇り空で肌寒い一日となりそうです。
雪溶けと共に、あちこちで芽吹きが見られるようになりました。フキノトウも出てきました。

■テント場を綺麗にご利用いただくよう、ご協力をお願い致します。
5/17テン場の清掃作業を行いました。
第一テン場はほぼ雪がとけましたが、第二テン場はまだ雪の部分が多いので、再度清掃が必要です。

雪解け後のゴミに多いのは、使用済みのトイレットペーパー、ペグ、ペグがわりに使った割り箸等です。
それから恐らく、流れてしまったテントのポールを2本拾いました。
空き缶やお菓子の袋などは故意ではなく、雪に埋もれてしまって出てきているものが殆どだと思います。

先日は雪解け後の登山道でアイゼンを片方拾い、テン場のに落ちていたとメガネの落とし物とヘルメットの落とし物が届きました。
雪が溶ければ、ゴミや落とし物が色々とでてきます。
改めて身の回りの物の管理に注意をいただいて、テント場を綺麗にご利用いただくよう、ご協力をお願い致します。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)

5/18 摩利支天まで登山道の様子を見てきました。
摩利支天は迫力ある甲斐駒と南アルプスの山々を眺めながらゆったりできる素晴らしいスポットです。
お時間のある方はぜひ、足を伸ばしてみてください。

小屋から上の登山道の状況ですが、雪の上を歩く割合はだいぶ少なくなってきましたが、まだアイゼン、ピッケルは必須です。チェーンスパイクは役に立ちませんのでご注意ください。
テント場から7合5尺までの区間、8合目から8合半のルンゼの手前の区間はアイゼン、ピッケルが必要です。
8合半より上は部分的に雪が残りますが、滑り止めなしで歩くことができます。
この季節は植生も出てきて雪渓上のルート取りがとても難しいです。
植生を踏んでしまう箇所もありますが、安全第一でルートを選んでいただくようお願い致します。
入山者が少なく、雪の上のステップも乏しいですので、特に下りはしっかりアイゼンを効かせて下山してください。

登山装備

3000m級山岳の雪のある登山装備が基本です
小屋~山頂は前爪有りのアイゼン、ピッケルが必要な状況
※5/18現在 アイゼン、ピッケルは必須です。チェーンスパイクは役に立ちませんのでご注意ください。
防寒防水対策はしっかりと油断ないように。
防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要

注意点

最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。
連休中は変わりやすいお天気予報になっています。装備を万全に余裕をもった計画でお越しいただくようお願い致します。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・冬期営業中 
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter
※5月30日のご宿泊より夏山シーズン期間。ホームページにて詳細を確認下さい
https://www.kaikoma.info/2022summer

・宿泊予約について
冬期営業期間中 小屋泊のお客様のみご予約必要す。テント泊のご予約は不要です。
夏山シーズン期間 小屋泊は完全予約制 土曜日と連休時のみ完全予約制

※少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。

■重要 冬季の「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖中です。6月上旬頃まで水道は使えません
小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

昨年の今頃の様子は?

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02

ハシゴや鎖の通過は慎重に。雨により地盤が緩んでいるので注意。登山道のすべて融雪しました2023.06.09

天気の急変を想定した装備が必要です。山頂でミヤマキンバイが見頃2023.06.16

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝の早い時間帯は鳥のさえずりがよく聞こえてきます。
  • 9日は降雪
  • 本日は晴 小屋から山頂方面の様子
  • 樹林帯の状況
  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

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