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今からでも間に合う!夏休みに行く海外ハイキングはスイス・アルプスがオススメな理由

ガイド・記録 2017年07月12日

皆さんは今年の夏休みのご旅行はもう決まりましたか? 夏の間にやりたいことや行きたい場所がたくさんあると思いますが、「まだ、どんな休暇を過ごすか決まっていない・・・」という皆さんに、今日は今からでも間に合う「夏休みに行く海外ハイキング」のおすすめの場所としてスイス・アルプスを紹介しましょう。

 

スイスアルプスの代名詞の1つ、マッターホルン。逆さマッターホルンで有名なリッフェル湖から望む

 

予想以上に近い!? スイスアルプスの最大の魅力は「安心」

誰もが「一度は訪れてみたい」と憧れるスイス・アルプスですが、「遠い」という印象を持っている人も多いと思います。「直行便利用で12時間ほど」と聞くと、そう感じてしまうのかもしれません。しかし実際には、考えているほど遠い場所ではないのです。

その理由の1つが、時差の関係で日本を出発したその日のうちに到着できることが挙げられます。出発日に「まるで絵葉書のような景色が広がるハイジの舞台」に飛び込むことができるのです。

ツェルマットの街並み。朝に日本を出発すると、その日のうちに、この景色に到着できる

また、日本同様に鉄道網が非常に発達しているため、現地での移動は快適で早いのも近く感じる理由です。スイス国鉄のWebサイトにアクセスすれば、各区間の時刻表がすべて事前に確認できるので、無駄のない計画が立てやすい。多くの時間を観光やトレッキングに当てられるのです。

さらに、「スイストラベルパス」などの鉄道チケットを日本出発前に購入しておけば、主要な鉄道は乗り放題になります。都度切符を購入する必要がないので、日本のSuicaのような感覚で移動できます。

つけ加えると、このパスがあれば展望台などを結ぶ登山電車やロープウェイなどの交通機関も割引価格で利用可能なので、まるで水戸黄門の「印籠」のように重宝します。スイスは片言の英語ができれば自由に一人旅が楽しめ、女性でも安心できる場所なのです。

鉄道網の発達したスイスでは、移動はスムーズ。安心して移動できる

レンタカーを借りて馴れない土地を運転する必要もなく、もちろんヒッチハイクなどというリスクを取る必要もない。世界中のトレッキング地と比べると、スイスは圧倒的に近くて安心な場所なのです。

 

どこに行っても絶景&迷わない、ハイキングトレイル

スイス国内には、なんと地球一周分に相当する長さのハイキングトレイルが整備されていると言われています。山小屋を利用して歩く縦走コースや、1~2時間程度で楽しめるハイキングコースなどバラエティに富んだトレイルが無数にあり、まさに「ハイキング天国」と言えるでしょう。

トレイルもしっかり整備され、標識も随所に設置されているので、道に迷う心配もありません。ツェルマットなどの各山岳リゾートにはハイキングトレイル情報などが満載の観光局が必ずあり、現地到着後からの情報収集でも十分間に合います。

トレイルには至る所に道標が設置されており迷う心配はほとんどない

また、各山岳リゾート地には必ずといって良いほど絶景の展望台があります。「よくぞこんな場所に展望台を作ったな」と驚くような場所まで、登山電車やゴンドラを利用して乗って一気にたどり着くことができます。

標高3000mを軽く越える絶景の展望台からは、まるで手が届くかのような近さに氷河や大迫力の山岳景観が迫ります。そのスケールは日本の比ではありません! なお、標高の高い場所で宿泊するわけではありませんので高山病の心配は無用です。

ゴンドラ・ロープウェイで絶景に簡単に辿り着ける

こんな場所にもロープウェイがかかるのがスイスアルプスだ

なお、展望台まで行くと往路を戻ることが一般的ですが、オススメするのが「途中駅で下車して山麓の街までトレイルを歩く」ことです。登山鉄道沿いにも快適なトレイルが付いているので、せっかくなら歩いて楽しむことをオススメします。

登山電車でアイガーをくり貫いてできたトンネルをぬけ絶景の展望台へ。帰りは途中下車してトレイルを歩いて帰るのも楽しい

トレイルを歩いていると途中にはカフェテリアや山小屋(レストラン)などがたくさんあるので、わざわざ食料を担ぎあげる必要はありません。ハイキング中に立ち寄った山小屋で、アルプスの山々をおかずに贅沢なランチタイムをお楽しみいただくのも良いでしょう。
ちなみに私がおすすめするメニューが、スライスしたジャガイモの表面をカリッと焼き上げたスイスの伝統料理「ロシティ」と、グラタン風の「アルペンマカロニ」です。

スイスの伝統料理、グラタン風の「アルペンマカロニ」

なお、ランチについては、街のスーパーで美味しいサンドウィッチを購入して、お花畑でピクニックランチを楽しむのも良いでしょう。

トレイル上にあるレストランでの昼食タイム

 

今からでも十分に間に合う! 夏のスイス・アルプス・ハイキング

ところで「スイスに行こう!」と決めたは良いけど、「いったいスイスのどこに行けば良いの?」と考える人もいるでしょう。

スイスには人気の人気山岳リゾートを、いくつか紹介しておくと――、

有名なマッターホルン(4,478m)擁するヴァリス山群に囲まれたツェルマット、ベルナーオーバーラント三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)の麓の街グリンデルワルト、ピッツベルニナやピッツロゼックに代表されるベルニナ山群に近いサンモリッツ、そして国境を越え隣のフランスにはモンブラン山群を仰ぐシャモニなどが特に人気です(それぞれの山については、次の機会に譲りたいと思います)。

黒々としたアイガー北壁(左)を望みながらトレイルを歩く

 

マッターホルン北壁を眺めながらのハイキング

それぞれの街は鉄道で結ばれているので、前述の「スイスパス」を利用すれば自由自在に日程を組むことができます。欲張らずに、訪れる山域を限定すれば、7日間程度の旅行期間で十分にスイスアルプスを満喫できると思います。

わずかな休暇でも、往復の航空券と鉄道パス、ホテルさえ手配できれば、今からでも十分に間に合います。この夏、急に夏休みが1週間取れることになった、という人にはぜひ、憧れのスイス・アルプス・ハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか?

 

教えてくれた人

芹澤健一

アルパインツアーサービス株式会社/代表取締役社長。社長業に専念する傍ら、ツアーリーダー業務や現地踏査のために世界中を飛び回り、各国観光局や山岳アウトドア関係企業との提携を含め、数多くの独創的企画と販促プランを牽引し、アルパインツアー「世界の山旅」シリーズのプロデュースを手がけてきた。
ツアーリーダーとしてもこれまで約30年間で60か国,のべ200回以上の山旅をご案内してきた。特に学生時代に滞在経験のあるカナディアンロッキーやニュージーランドの山々に造詣が深く、日本で初めて企画実施したコースは多数。特技は世界中どこの国でも出会った人々とすぐに友達になれること。

アルパインツアーサービス株式会社

マッターホルン北壁の日本人初登攀を成し遂げた芳野満彦(アルパインツアー元会長)が、1969年に日本で初めてヨーロッパ・アルプスへのハイキング・ツアーを実施して以来、約半世紀にわたり、世界中の山岳辺境地の山旅を企画、実施してきた。「トレッキング」という言葉を日本に定着させた、世界の山旅のパイオニア的存在。

⇒アルパインツアーサービス

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