年末年始は山小屋で過ごそう! 白い雪に覆われた山小屋の中は結構アツいぞ!
11月も半ばとなり、年の瀬も迫ってきましたが、年末年始の過ごし方はお決まりでしょうか。まだ決まっていないなら、山小屋なんてどうでしょう。常夏ハワイの白い砂浜も熱いでしょうが、白い雪に覆われた山小屋も中はけっこう熱いのです。
写真/宇佐美博之 文/ワンダーフォゲル編集部
アルプスの多くの山小屋は11月ごろに営業終了しますが、いくつかの山小屋は年末年始だけ営業するところもあります。そして、年末年始だけのイベントがあったり、料理が振舞われたりと、特別な過ごし方ができるのです。そこで今回は、西穂山荘の年末年始をご紹介します。
標高2516mのロープウェイ山頂駅から片道1時間半で行けるアクセスのよさ、アルプスでは珍しい通年営業であることから、雪山初心者から上級者までシーズン通して人気が高い小屋ですが、年末年始にはさらに多くの人が集まります。
大晦日の夜は、消灯は0時過ぎまで延長。年越しそばをつるっと食べたら、振る舞い酒の大雪渓や、各自で背負って持ってきたお酒をついではつがれ、初めましての人も常連さんもみんなで飲んで騒いで、わいわいと大盛り上がりです。
いったいどこで買ったのか聞きたくなる、なんだかよくわからない被り物やら衣装を小屋のスタッフもお客さんも身に着け始まるゲーム大会。こんな格好、大晦日じゃないとできません。
年越しの瞬間にはみんなで声を揃えてカウントダウン。盛り上がりも最高潮です。
元旦の朝食にはなんとお雑煮が食べられるという徹底ぶりです。
さらに詳しく様子を知りたい方は、発売中のワンダーフォーゲル12月号の西穂独標ルポで、西穂高山荘のアツい年末年始をご覧ください。
ワンダーフォーゲル12月号では、雪山デビューする人にも、ステップアップしたい人にも役立つ最新雪山入門が満載。雪山ハイキングから本格登山まで、何を知り、何を揃え、どこへ行けばいいのかのノウハウを伝授。年末年始の各地の山小屋営業情報も掲載しています。
西穂独標・登山情報
西穂高岳への登山はエキスパートの世界だが、西穂独標まではもう少しレベルが下がり、ある程度のアイゼン、ピッケルワークを習得すれば挑戦可能。初心者や不安がある人は、さらに手前の丸山までにしよう。
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