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天草の最高峰倉岳

倉岳( 九州・沖縄)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

その他

この登山記録の行程

熊本・・・宮田(20m、9:00)植林(130m、9:15)三角点(459m、10:20)矢筈岳(626m、11:00)倉岳(682m、11:30)中浦(80m、13:10)国道(20m、13:25)宮田(20m、14:25)

コース

総距離
約12.2km
累積標高差
上り約774m
下り約772m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 天草諸島は故郷の島原半島の直ぐ南に位置し、南端の口之津港や長崎市外野母半島茂木からフェリーも出ている近い存在にも拘らず訪れる機会が無かったのだが、『1003山』を登るために図らずも足を運ぶことになった。

 三角半島の北岸沿いに国道57号線を走る間に夜が明け、有明海面の靄の上に、雲仙岳平成新山がゴツゴツした姿を浮かび上がらせる。天草5橋の第一橋を渡って初めて天草島へ足を踏み入れ、次々と橋を渡って上島を縦断して南へ向かい、順調に宮田港へ出る。
 しかし、山側にバイパスが整備されているために道が判り難く、ガイドブックに書かれている砥石川沿いの登山口を探すのに時間を食う。
 境目集落に車を停めて急な農道を一息に登り、貯水槽を確認して左の杉林に入って踏跡を追い、道路を横断して上の林を行く。踏跡があやふやになって消滅するが、「尾根の上に出れば登山道が現れるだろう」と獣道を拾い、沢形に入って高度を上げる。
 尾根の背を行くと大岩が現れ(370m、9:55)、左奥から五月雨瀧の落ちる音が聞こえて来て、1つ東寄り(手前)の尾根を登っていることが判明する。砥石川を渡ったと勘違いして、杉林へ入るのが早過ぎた結果だ。
 残りの標高差は300mだが、登山道が在る筈の三角点までは100m弱で、「ここまで来たら薮を漕いで登るしか無い」と覚悟を決める。薮漕ぎを続けると空缶を目撃し、つる草の下になっている458.9mの三角点を確認して一安心する。
 「右下から登山道が上って来ている筈だ」と喜びながら前進すると、それらしい空間が現れる。しかし、登山道と呼ぶにはあまりにもお粗末で、幼木や枯枝が塞いで人が歩いた様子は無い。小鞍部を過ぎると境目からの登山道が左から上がってきて幾分はっきりするが、五十歩百歩で失望する。
 矢筈岳への登りに掛かると、雑草が生えた雑木林の中の嫌らしい踏跡になる。冬なのでマムシの心配をしなくても良いのがせめてもの救いだ。植林と雑木林の境目を登って行くと傾斜が落ち、鳥居の建つ砂利道へ唐突に飛び出す。奥が矢筈嶽で、絶壁の上の金比羅神社が宮田港を見守っている。
 砂利道を半周する格好で倉岳へ向かう。580mの鞍部から先には苔生した参道が残っており、三角点の在る広場へ出る。右手にバンガローを見ながら石段の参道を登ると、ほんの2時間薮漕ぎをしただけだが、疲れが酷く足が重い。
 天草最高峰の倉岳は平成3年に山頂までの村道が開通した由で、宮田港から金比羅神社と倉岳神社への参道は歩かれなくなり、放置された15年の間にかつての参道の存在さえ判らなくなってしまったと言う訳だ。
 登山口まで9.2kmと表示が出ているが、登山道が無いので村道を歩いて下るしか手は無い。ジグザグを繰り返して辛抱強く舗装道路を歩き、7割方下った所で「近道をしよう」と枝道に入ると道を間違えてしまい、遠回りしてR266へ出る羽目になる。
 ヒッチハイクを諦めて立派なバイパス道をゆっくりと歩いていると、下校中の中学生から「こんにちは」と挨拶されてシャンとする。この付近からは、矢筈岳と倉岳の両方が見え、写真を物にする。
 宮田第二トンネルを抜け、防波堤の上で釣りをしている人を冷やかしながらのんびりと歩き、海を眺めて中食を取る。第一トンネルを抜けると、心配したほどには遅くならずに車へ戻り着く。

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装備・携行品

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登った山

倉岳

倉岳

682m

矢筈嶽

矢筈嶽

626m

よく似たコース

倉岳 熊本県

展望雄大な天草諸島の最高峰

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
4時間30分
難易度
コース定数
20
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