行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
駐車場(605m、7:30)登山口(650m、7:35)分岐(930m、8:10)莇ヶ岳(1004m、8:20~40)駐車場(9:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
国道315号線を鹿野の方へ走り、左折して石鎚神社のある小河内を経て莇ヶ岳登山口を目指す。国道から3.1㎞走ると『莇ヶ岳ブナ尾根』の道標が立つ分岐があり、さらに1.4㎞走った舗装道路終点に車が数台停まっている。
林業作業の機械が塞ぐ道路を先へ進み、登山口から植林帯の山肌に取付いてジグザグに登る。「山頂までの標高差は400mも無いから、この調子だと1時間で着きそうだ」と登って行くと、細身の男性が空の背負子を背にヒョイヒョイと下りて来る。「60歳は過ぎていると思うけど、えらく膝が柔軟だなあ」と感心する。「早いですね」と挨拶すると、「板を運び上げているんです」と言う。
標高が900mを超えた所で分岐が現れ、右の鎖場コースへ入る。一ノ鎖は形だけだが、二ノ鎖は大岩から垂直に垂れ下がっており、「腕力だけで登るのか」と割愛して進むと三ノ鎖が現れる。50m程の垂直に近い岩場に2本の太い鎖がぶら下がり、黒光りして小さい腐食の凹みが無数に付いている。「まさか、千切れやしないだろう」と意を決して登る。ホールドとスタンスは豊富だが如何しても腕に力が入り、大汗を描いて山頂へ抜ける。
莇ヶ岳山頂には石鎚権現が祀られ、三等三角点が設置されている。道標にシュラフが引っ掛かっているので不審に思うが、奥の林に火が見えて避難小屋には人の姿がある。途中で出会った背負子の人と2人で小屋の補修をしていると言う。
莇ヶ岳は兄見山とも呼ばれ、北へ伸びる尾根上により高い兄貴分に当たる弟見山1,085mが在るのだが、距離が2.5㎞あるうえに『県の山』に「縦走路はブナやクヌギにササの道など深い尾根道で、山の通に好まれるコースである」と書かれているので、「ピストンすると、間違い無く3時間は掛かりそうだ」と、高羽ヶ岳に登ることを優先して諦める。
下山は、山頂から右の直登路を下る。途中で『新道』への道が分岐して足を踏み込みそうになるが、何処へ下山するのかはっきりしないので左寄りの道を採って下ると、鎖場コースの分岐と出合って無事に登山口へ戻る。途中で、背負子に板を縦に括り付けて運び上げる件の男性と再び出会う。
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