行程・コース
天候
晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
御殿場駅から、富士急行バス(須走口新五合目行)に乗車し、須走口新五合目バス停で下車。山荘菊屋前を抜け、富士山保全協力金1000円を支払って登山道入口に入る。
富士急行バス※ 御殿場駅~須走口新五合目(須走口新五合目行)
7:35発 御殿場駅 - 8:35着 須走口新五合目
※時刻表 2017年7月8日から9月10日までの時刻表であるので注意が必要
http://bus.fujikyu.co.jp/pdf/rosen/fujitozan/hiking_20170523.pdf
この登山記録の行程
須走口 五合目08:40 - 08:47古御嶽神社 - 09:41須走口登山道 六合目09:43 - 10:14須走口登山道 本六合目10:20 - 11:13須走口登山道 七合目11:25 - 12:01須走口登山道 本七合目12:12 - 12:42須走口登山道 八合目12:49 - 13:17須走口・吉田口登山道 本八合目13:51 - 13:57須走口・吉田口登山道 八合五勺14:08 - 14:31須走口・吉田口登山道 九合目14:47 - 15:29久須志岳15:30 - 16:00成就岳16:07 - 16:30須走口・吉田口登山道 本八合目16:33 - 16:38須走口登山道 八合目16:41 - 16:48須走口登山道 本七合目16:54 - 17:09須走口登山道 七合目17:10 - 17:57須走口下山道 砂払五合目 - 18:16古御嶽神社 - 18:25須走口 五合目
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
■コース状況
今回、チャレンジしたのは須走ルートです。須走ルートは、ハイカーが少なく比較的静かな山行が期待できること、また、七合目付近までは樹林帯で、変化にとんだ景色を楽しむことができる特徴があります。ご参考までに、登山道入口から山頂までの距離は吉田ルートより短いものの、標高差が大きく、御殿場ルートにつぐ1800mとなっています。
◇ル ー ト 吉 田 富士宮 須 走 御殿場
◇往復距離(km) 14 8.5 13 17.5
◇標 高 差(m) 1450 1350 1800 2300
[上り]
・登山道入口~七合目:樹林帯の中を通ります。
・七合目~山頂:本八合目で吉田ルートと合流します。九合目の迎久須志神社を経て、山頂の久須志神社前に到着します。
[下り]
・下山専用の道を下ります。
・山頂~八合目:吉田ルートと同じ道を通り、八合目で吉田ルートと分かれます。
・七合目~砂払い五合:「砂走り」と呼ばれる火山砂利の下山道を一気に下ります。
・砂払い五合~須走口五合目:砂払い五合を過ぎると樹林帯に入ります。夕方になると登山道は暗くなるため、ヘッドランプが必須です。
■感想
富士山登山は、3年ほど前に山登りを始めてからの一つの目標でした。今年の夏こそは登ってみようとチャンスをうかがっていましたが、8月の天候不順もあり私の休日と天気が折り合う日がなかなかなく。『今年もダメかなぁ』と思っていたところ、台風一過の日曜日(3日)に日中いっぱい好天という予報が出ており、これを逃すと、いつになったらいけるかわからないとチャレンジすることにしました。
当初計画では御鉢巡りまでを入れたフルセットの計画でしたが、8合目を過ぎたあたりからか足が進まなくなってきてしまい、たまらず、登山道脇の岩に腰掛けての小休止を繰り返しながらの上りになってしまいました。無事に登頂できたものの、小休止で思いのほか時間を費やしてしまい、帰りのバスの時間&夕方近くになってきたこともあり、御鉢巡りは断念。代わりに奥宮近くにある「成就岳」に登り、そこからの富士山火口や眼下に広がる雲海の眺めも素晴らしく、富士山頂に立ったという気分を十分に味わうことができました。
なんといっても、須走ルートの醍醐味の一つは「砂走り」。七合目(標高3000mくらい)から砂払五合目(標高2300m)までの「砂走り」は、勢いに任せ下るという感じで「駆け下る」という言葉がぴったりです。途中、勢いがつきすぎ、二度ほど尻もちをついてしまいました(汗)が、延々と続く砂利道を一気に駆け下る「砂走り」は何とも言えず爽快した。。
フォトギャラリー:88枚
おはようございます。いきなりですが、ここは御殿場駅前の須走口新五合目に向かうバス停です。私の棲家からなんとか間に合うことのできる始発のバスなのですが、すでにハイカーが並んでいます。みんな早い・・・。ご参考までに、往復乗車券を買うと、片道1,540円のところが往復で2,060円(片道1,030円)となります。財布に優しいですね、ありがたや~m(__)m。
7時23分の電車で着きましたが、切符を方買ったりとあわただしく、お約束の駅の写真を撮る時間がありませんでした。仕方なくバスの車窓からの一枚。青空がみえて気持ちのいい朝です。ちなみにバスは満席、途中で乗られた方とあわせてお二人の方が立ちっぱなしとなりました。
1時間もかからず、須走口新五合目バス停に到着です。心配した渋滞もなく順調でした!幸先良し(笑)。
バス停は山荘菊屋の近くになります。登山道入口へは、この菊屋の前を通っていきますが、大勢のハイカーで大賑わい。この時間にくつろいでいるということは、マイカーで来られた方なんでしょうね。
「2017年9月3日」、私の記念すべき富士初登山の日です。が・・、横のアイスクリームが気になります(笑)。無事に山頂に登ったら食べてみようかな。
さて、登山道入口に向かいましょう。御殿場駅では気持ちいのいい青空でしたが、どんよりとした曇り空になっていました。そういえば、バスから見た富士は山頂は見えていましたが、中腹は雲に覆われていました。きっとその影響なんでしょうね。
道端には「あざみ」
富士山保全協力金を払って出発です。本日の終バス19:45までに戻ってこなければいけません。頑張りましょう♪
登山道に入って最初に出迎えてくれた花は「ミヤマアキノキリンソウ」
古御嶽神社に到着。無事に山頂まで行って戻ってこれるよう、しっかりとお祈りをしました。
登山道の様子。気持ちいい樹林帯が続きます。
登山道の近くで見かけた「フジアザミ」。はじめてみました。それにしてもでかい!!日本産のアザミの中では最も大きな花を咲かせる種類だそうです。
ガスガスの景色です。
どうやら、雲の中にはいってきたようですね。
道端では花々が目を楽しませてくれます。
こちらは「イタドリ」
こちらは「メイゲツソウ」
「トモエシオガマ」
「ムラサキモメンズル」
「ヤマホタルブクロ」はあちこちに咲いていました。
六合目に到着!標高は2400m、まだまだ元気です(笑)。
こちらは長田山荘。
ちなみに、以前は「本5合目 林館」と呼ばれていたそうですが、2004年から六合目になっているそうです。
長田山荘の前には、なぜかこいのぼり。元気に泳いでいます。そういえば風がやや強くなってきました。
残念ながら、ガスに覆われて全く眺望はありません。
先を急ぎましょう♪。
「バライチゴ」
「オトコエシ」
森林限界に達したのでしょうか、木がなくなりました。
「本六合目」に到着。標高は2700m。「新」とか「本」とか、同じ合目を使った呼称が沢山あり、ややこしいですね・・・。
こちらは山荘瀬戸館です。
あちこちで見かけた「トリカブト」、綺麗な花を咲かせています。
山頂方向は、ガスって何も見えません。
途中にあった「廿六夜月待塔」の石碑。ここで廿六夜を愛でたのでしょうか、ここまで来なくとも・・(^^;。
少し視界がひらけてきました!きっと雲を抜けたのでしょうね。遠くにポツンとポッチみたいに見える建物は七合目 太陽館です。
七合目 大陽館に到着。標高は2920m。
切れた雲間から、三ッ峠山や河口湖が見えていますよ。
視界もくっきり、山頂も見えてきました。
ふと振り返ると、あれは山中湖でしょうか♪
「メイゲツソウ」があちこちに。
山中湖をはっきりととらえることができます。
七合目
見晴館が見えてきました。本七合目の標高は3140m。「メイゲツソウ」があちこちに生えています。この高さは未体験ゾーン。いい感じでサクサク歩いていたのですが、このあたりから足取りが重くなってきました。高山病とい言葉が頭を過ります。大丈夫かなぁ・・(^^;
遠くに見える建物は江戸屋です。八合目になります、あぁ~しんどい・・。
なんとか江戸屋に到着。ここには皇太子殿下が宿泊されたようでね。標高3270m・・。気温が下がってきているのでしょうか、歩いているので体は暖かいのですが、指先が冷たく感じます。ここからグローブをつけました。
次は本八合目 胸突江戸屋。
胸突江戸屋に到着~!ここで吉田ルートと合流します。ちなみに標高は3360m。しばしの休憩・・・。
眼下に広がる雲海。
人が一気に増えたような感じですね。ここから先は溶岩がゴロゴロ・傾斜も急、いわゆる胸突八丁と呼ばれる区間になります。
大丈夫かなぁ・・(^^;。
八合五勺 御来光館に到着。標高3450m。
登ってきた登山道の様子、まさに九十九折りという言葉がピッタリの道です。
山頂方向の様子。
足を引きずるように、九合目の迎久須志神社に到着。標高3600m、あと少し・・、頑張れ~!!
狛犬の上に見えるのが山頂への鳥居です。 鳥居御橋と呼ばれるここを登れば、山頂へと辿り着きます。あぁ~しんどい・・・。
が、まだ、狛犬の写真を撮る気力は残っていました(笑)。新しい狛犬です。こちらは阿形。青空をバックに佇む姿は何やら神々しさを感じます。
こちらは吽形。
鳥居をくぐって、富士山山頂浅間大社奥宮に無事に到着~。やりました~!それにしても長かった~・・・。
奥宮はお守りを買い求めるハイカーで大賑わい。
おっと、忘れてはいけませんね(笑)。こちらは阿形。
こちらは、吽形。
山頂の様子。澄んだ青空が高い!気持ちがいいですね~。
計画では御鉢巡りをやるつもりだったのですが、八合目を過ぎたあたりから、思いのほか時間がかかってしまい(汗)、帰りのバスの時間を考え断念しました。代わりに、奥宮の近くにある成就岳(3735m)に登って火口の眺めてみます。写真中央のピークが成就岳です。
成就岳の山頂。小さな鳥居がおいてありました。
山頂からの眺め、朝日岳。
中央のピークが剣ヶ峰です。火口は意外と小さい感じがしました。
先ほどまでいた富士山山頂浅間大社奥宮の方向。
ご参考までに、こちらが久須志岳。雲で覆われてしまったので、浅間大社奥宮の裏側からとったもので代用です。
眼下に広がる雲海。高いところにるんだと実感できる一瞬です。
さぁ、これから下山です。山頂~八合目までは吉田ルートと同じ下山専用道を通りますが、八合目で吉田ルートと分かれます。今回の山行の楽しみの一つは「砂走り」を体験すること。どんな感じなんでしょうね。
[閑話休題]山頂にはつららがありました。今日のニュース(9/4)では「9月3日午後11時10分に氷点下0度7分を観測。富士山で氷点下まで気温が下がるのは7月6日以来」とか。富士山の夏も終わりでしょうか。
雲海の眺めを惜しみながらの下山です。
あれだけ苦しんだ上りとうってかわって、下りは快調そのもの。アッという間に、本八合目上江戸屋まできてしまいました。
吉田ルートとの分岐(下江戸屋分岐)です。八合目になります。
7合目に向かう登山道の様子。
7合目に到着。ここから「砂走り」がスタートです。
「砂走り」のルートはロープで専用のレーンが区切ってあります。まるで、黒い火山砂利が敷き詰められた長大なスロープのよう。足を踏み出すごとに登山靴がズズーッと滑り込んでいきます。勢いに任せ下るという感じで、「駆け下る」という言葉がぴったり。
膝への負担を心配しましたが、砂利がクッションになってくれているからでしょうか、全く感じません。
日がだいぶ落ちてきました。夕焼けがきれい~と言っている場合じゃないですね、急がねば・・。
砂払五合目に到着。標高2300m。「砂走り」はここでおしまい。途中、勢いがつきすぎ、二度ほど尻もちをついてしまいましたが、延々と続くスロープを駆け下っていく「砂走り」は何とも言えず爽快した♪
砂払五合目から須走口五合目まではまだ30分ほどかかります。砂払五合目からは樹林帯になるため、日没が近くなると登山道は暗くなります。ヘッドランプは必須ですね。日没前になんとか戻ってくることができました。
最終の一本前の18時45分発の富士急バスに乗って、御殿場駅に戻ってくることができました。念願の富士山登頂、砂走り体験と、天候にも恵まれ充実した山行となりました。しんどかったですが(笑)、お疲れ様でした!
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | GPS機器 |
みんなのコメント