行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
新岩間温泉(08:20)・・・丸石谷林道登山口[休憩 20分]・・・キリドメ[休憩 10分]・・・小桜平(15:00)
【2日目】
小桜平(05:30)・・・樅ヶ丘[休憩 4分]・・・見返坂(06:30)[休憩 10分]・・・清浄ヶ原(07:30)[休憩 5分]・・・七倉山分岐(七倉の辻)(09:00)[休憩 10分]・・・巻き道の合流点(10:00)[休憩 5分]・・・大汝峰(10:40)[休憩 20分]・・・大汝峰下の分岐(11:20)・・・お花松原(12:40)[休憩 10分]・・・北弥陀ヶ原(13:50)[休憩 10分]・・・三俣峠(16:30)[休憩 5分]・・・ゴマ平避難小屋(17:45)
【3日目】
ゴマ平避難小屋(05:50)・・・滝ヶ岳[休憩 15分]・・・シナノキ平避難小屋(08:45)[休憩 15分]・・・温泉山[休憩 15分]・・・中宮温泉(12:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
10月7日 曇り
前日、尼崎を出発。北陸道の北鯖江パーキングで仮眠する。天気、少し心配だがまあまあ曇り空で何とか持ちそう。
新岩間温泉から出発。すごーく静かだろうと思ってたが、意外、車多い、山崎旅館の前も、一般駐車場の方も。工事関係者の車多い、岩間道、通行止めなので道を治してるのだろうか。
この前、ガスがかかって景色、全然見えなかった。今回もガスの中に突入。しかし周りの木々が美しく色づいている。励まされる。
やがて傾斜が緩くなり、前方、小桜平らしき丘が薄霧の中から浮かび上がる。道の周囲は赤や黄色の紅葉の小道。―小桜平はもうすぐだ、と思い込み、小桜平小屋のテーブルとベンチで贅沢なティータイム、と熱望するが、そこからが長かった。
一旦、下って登り返し、小雨降り出しカッパ着て、丸太の階段は沢登り状態。滑らないよう神経使って上がるが、何回かは水溜りに足が落っこちる、つまり靴、ビショビショ。
やっと湿原に出た、ブルーベリー食べながらのんびりと、小桜平避難小屋、到着だ。
余裕で14-15人、入れる広いきれいな室内。窓からテーブルとベンチ、見える。靴、濡れてなかったら行くのになあ。やがて青空がちょっとだけ丘の上に輝く。
10月8日 晴
5時半出発。振り返ると、丘と小屋のシルエットが赤く染まっている。ご来光は山の陰に隠れて見えなかったが、西には青黒い山々と真っ白な雲海。下界はまだ曇りだ。
やがて稜線に出た。左手に地獄谷の荒々しいガレ、右奥には紅葉の登り、清浄ヶ原はひっそりと、見事に色づいている。北に遠くにかすむ山々は、乗鞍じゃないか、とハルちゃんは言う。噴煙上げる御嶽も見えるという。
七倉山への登り、ジグザグの道が伸びている。私ゃ、ちょい、しんどなってきた。暑いし、高山病もあるのだろう。まあ、ゆっくりゆっくり行けば山頂には着く。
七倉の辻は主稜線、加賀禅定道、釈迦新道の分岐点だ。今まで見えなかった南と西側の山々が望めるが、いっぺんに登山者が多くなる。心斎橋を歩いてるみたいだ。
大汝峰も人、多かった。この前行ったときはホント、誰にも会わなかったのに。
ビルバオ雪渓はもう雪ない。斜面一面が赤、茶、黄色、アクセントに黒い岩が点々と。涸沢よりすごい紅葉や、と思う。
お花松原からP2349への登りきつい、前はそれほどきついなんて思わなかったのに…。尾根筋にハクサンシャクナゲが健在、眼下に小白水谷の紅葉が一望だ。
北弥陀ヶ原の末端の池塘に来た。草原は枯れて、尾花栗毛の馬のように薄茶色でつややかだ。花の時期はもっとすごいんだが、今でも柔らかな起伏が広がって、そこが2000メートルの山の上であることを忘れさせる。草原の端に、紅葉の茂みが縁取って、遠くに三方崩山が聳えている。
地獄覗きに3時到着だ。おっと、北弥陀ヶ原でのんびりし過ぎた。ゴマ平小屋までコースタイム2時間20分、日没ギリギリだ。おまけにこの前来た時と道の様子が違っていた。急斜面を下って下って、急斜面を登る、間名古の頭のピークは避けているというが、滑落しそうなトラバース道を延々と…やっと三俣峠だ。そこからゆるーくゆるーく100メートルの登りがどこまでも…。やがて暗い林に入ってジグザグの急坂、慎重に下る。午後5時45分、完全に日没、しかしまだほんのちょっと明い、という遭難予備軍状態で、ゴマ平小屋に到着―水汲みは完全に真っ暗だった。
10月9日 晴
東の空が少し赤い。今日もいい天気、紅葉もきれい、シナノキ平まで尾根通しにルンルン行く―はずなんだが、トラバース気味に下っている。細いトラバースは片足が落ちそうで嫌いだ、道、崩れてるとこもある、ドロドロで滑る、滑る…。きのう、宴会してたおじさん3人、さすが慣れてるというか足速い、私達を抜いてもう姿見えない。
ともかく急坂、細いトラバース、時々いい道、ブナと黄葉に紅葉、下りでも疲れてしまう。なんぜ尾根道をパスしてるんだろう。
シナノキ平小屋に到着。少しのんびりする。ここからもすぐトラバース気味に下っていく、そして等高線に沿って歩いて沢を2回横切った。かなり下ったのでかなり登らなければならない、ホントこの登高では紅葉まだだし、イライラするような道だった。
やっと清浄坂だ。ジグザグのイヤになる急坂だ。だけどこのジグザグ道があるおかげで、中宮温泉に下山できる。青い屋根が見えた、傾斜が緩くなり、雑草のお花畑に下り立つ。名前知らないのだが、お花が歓迎してくれてるみたいだった。
ところで、中宮温泉から車の置いてある新岩間温泉まで、タクシーを使うつもりだった。山行前に電話で送迎の件、聞くと大丈夫、ということだったのだが、くろゆり荘の前でそのタクシー会社に電話すると、無理! という返事―ガーン、どうしよう!?
そこでいろいろお世話になりました。わざわざ新岩間温泉まで送って下さったMさん、忙しい中、手配をして下さったくろゆり荘の乾さん、本当にありがとうございます。
Mさんから白山開山1300年記念のタオルを頂いた。Mさんは楽々新道から中宮道を1日半で歩いてきた方だ。すごーい健脚と優しい心、何だかジーンとくる。
皆様のおかげで無事、下山できました。すてきな山行でした―ありがとうございました。
フォトギャラリー:25枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | ストーブ | 燃料 |
ライター | カップ | クッカー |
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