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白山山系 楽々新道~中宮道

楽々新道~大汝峰~中宮道( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (ヤマパカ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

1日目 曇り 2日目3日目 晴

利用した登山口

中宮温泉  

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

【1日目】
新岩間温泉(08:20)・・・丸石谷林道登山口[休憩 20分]・・・キリドメ[休憩 10分]・・・小桜平(15:00)

【2日目】
小桜平(05:30)・・・樅ヶ丘[休憩 4分]・・・見返坂(06:30)[休憩 10分]・・・清浄ヶ原(07:30)[休憩 5分]・・・七倉山分岐(七倉の辻)(09:00)[休憩 10分]・・・巻き道の合流点(10:00)[休憩 5分]・・・大汝峰(10:40)[休憩 20分]・・・大汝峰下の分岐(11:20)・・・お花松原(12:40)[休憩 10分]・・・北弥陀ヶ原(13:50)[休憩 10分]・・・三俣峠(16:30)[休憩 5分]・・・ゴマ平避難小屋(17:45)

【3日目】
ゴマ平避難小屋(05:50)・・・滝ヶ岳[休憩 15分]・・・シナノキ平避難小屋(08:45)[休憩 15分]・・・温泉山[休憩 15分]・・・中宮温泉(12:55)

コース

総距離
約29.5km
累積標高差
上り約3,026m
下り約3,129m
コースタイム
標準19時間30
自己23時間26
倍率1.20

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

10月7日  曇り

前日、尼崎を出発。北陸道の北鯖江パーキングで仮眠する。天気、少し心配だがまあまあ曇り空で何とか持ちそう。
新岩間温泉から出発。すごーく静かだろうと思ってたが、意外、車多い、山崎旅館の前も、一般駐車場の方も。工事関係者の車多い、岩間道、通行止めなので道を治してるのだろうか。

この前、ガスがかかって景色、全然見えなかった。今回もガスの中に突入。しかし周りの木々が美しく色づいている。励まされる。
やがて傾斜が緩くなり、前方、小桜平らしき丘が薄霧の中から浮かび上がる。道の周囲は赤や黄色の紅葉の小道。―小桜平はもうすぐだ、と思い込み、小桜平小屋のテーブルとベンチで贅沢なティータイム、と熱望するが、そこからが長かった。
一旦、下って登り返し、小雨降り出しカッパ着て、丸太の階段は沢登り状態。滑らないよう神経使って上がるが、何回かは水溜りに足が落っこちる、つまり靴、ビショビショ。
やっと湿原に出た、ブルーベリー食べながらのんびりと、小桜平避難小屋、到着だ。
余裕で14-15人、入れる広いきれいな室内。窓からテーブルとベンチ、見える。靴、濡れてなかったら行くのになあ。やがて青空がちょっとだけ丘の上に輝く。

10月8日 晴

5時半出発。振り返ると、丘と小屋のシルエットが赤く染まっている。ご来光は山の陰に隠れて見えなかったが、西には青黒い山々と真っ白な雲海。下界はまだ曇りだ。
やがて稜線に出た。左手に地獄谷の荒々しいガレ、右奥には紅葉の登り、清浄ヶ原はひっそりと、見事に色づいている。北に遠くにかすむ山々は、乗鞍じゃないか、とハルちゃんは言う。噴煙上げる御嶽も見えるという。
七倉山への登り、ジグザグの道が伸びている。私ゃ、ちょい、しんどなってきた。暑いし、高山病もあるのだろう。まあ、ゆっくりゆっくり行けば山頂には着く。
七倉の辻は主稜線、加賀禅定道、釈迦新道の分岐点だ。今まで見えなかった南と西側の山々が望めるが、いっぺんに登山者が多くなる。心斎橋を歩いてるみたいだ。
大汝峰も人、多かった。この前行ったときはホント、誰にも会わなかったのに。

ビルバオ雪渓はもう雪ない。斜面一面が赤、茶、黄色、アクセントに黒い岩が点々と。涸沢よりすごい紅葉や、と思う。
お花松原からP2349への登りきつい、前はそれほどきついなんて思わなかったのに…。尾根筋にハクサンシャクナゲが健在、眼下に小白水谷の紅葉が一望だ。

北弥陀ヶ原の末端の池塘に来た。草原は枯れて、尾花栗毛の馬のように薄茶色でつややかだ。花の時期はもっとすごいんだが、今でも柔らかな起伏が広がって、そこが2000メートルの山の上であることを忘れさせる。草原の端に、紅葉の茂みが縁取って、遠くに三方崩山が聳えている。

地獄覗きに3時到着だ。おっと、北弥陀ヶ原でのんびりし過ぎた。ゴマ平小屋までコースタイム2時間20分、日没ギリギリだ。おまけにこの前来た時と道の様子が違っていた。急斜面を下って下って、急斜面を登る、間名古の頭のピークは避けているというが、滑落しそうなトラバース道を延々と…やっと三俣峠だ。そこからゆるーくゆるーく100メートルの登りがどこまでも…。やがて暗い林に入ってジグザグの急坂、慎重に下る。午後5時45分、完全に日没、しかしまだほんのちょっと明い、という遭難予備軍状態で、ゴマ平小屋に到着―水汲みは完全に真っ暗だった。

10月9日 晴

東の空が少し赤い。今日もいい天気、紅葉もきれい、シナノキ平まで尾根通しにルンルン行く―はずなんだが、トラバース気味に下っている。細いトラバースは片足が落ちそうで嫌いだ、道、崩れてるとこもある、ドロドロで滑る、滑る…。きのう、宴会してたおじさん3人、さすが慣れてるというか足速い、私達を抜いてもう姿見えない。
ともかく急坂、細いトラバース、時々いい道、ブナと黄葉に紅葉、下りでも疲れてしまう。なんぜ尾根道をパスしてるんだろう。

シナノキ平小屋に到着。少しのんびりする。ここからもすぐトラバース気味に下っていく、そして等高線に沿って歩いて沢を2回横切った。かなり下ったのでかなり登らなければならない、ホントこの登高では紅葉まだだし、イライラするような道だった。
やっと清浄坂だ。ジグザグのイヤになる急坂だ。だけどこのジグザグ道があるおかげで、中宮温泉に下山できる。青い屋根が見えた、傾斜が緩くなり、雑草のお花畑に下り立つ。名前知らないのだが、お花が歓迎してくれてるみたいだった。

ところで、中宮温泉から車の置いてある新岩間温泉まで、タクシーを使うつもりだった。山行前に電話で送迎の件、聞くと大丈夫、ということだったのだが、くろゆり荘の前でそのタクシー会社に電話すると、無理! という返事―ガーン、どうしよう!?

そこでいろいろお世話になりました。わざわざ新岩間温泉まで送って下さったMさん、忙しい中、手配をして下さったくろゆり荘の乾さん、本当にありがとうございます。
Mさんから白山開山1300年記念のタオルを頂いた。Mさんは楽々新道から中宮道を1日半で歩いてきた方だ。すごーい健脚と優しい心、何だかジーンとくる。

皆様のおかげで無事、下山できました。すてきな山行でした―ありがとうございました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール ストーブ 燃料
ライター カップ クッカー

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登った山

七倉山

七倉山

2,557m

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