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おもちゃ箱のような金勝アルプスを気ままに周遊

竜王山、鶏冠山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 上桐生バス停を目指す。ナビには「特別養護老人ホーム桐生園」をセットすると分かりやすいです。駐車場は終日500円にですが、この時期は管理事務所が閉鎖なのか集金はありませんでした。駐車場はかなり広いですが、人気の山だけあって結構いっぱいになります。綺麗なトイレも完備。

この登山記録の行程

上桐生バス停・駐車場(08:05)・・・北谷線・・・北峰縦走線・・・子鶏冠山(08:41)・・・鶏冠山(08:47)・・・落ヶ滝線分岐(09:02)・・・落ヶ滝線・・・落ヶ滝(09:29)・・・・・・落ヶ滝線・・・落ヶ滝線分岐(09:51)・・・天狗岩(10:24)・・・耳岩(10:47)・・・白石峰(11:02)・・・茶沸観音(11:07)・・・北峰縦走線・・・龍王山(11:16)(昼食~11:55)・・・茶沸観音・・・白石峰・・・重岩(12:15)・・・国見岩(12:18)・・・狛坂磨崖仏(12:30)・・・狛坂線・・・出合(12:39)・・・南谷林道・・・逆さ観音(13:06)・・・オランダえん堤(13:14)・・・上桐生バス停・駐車場(13:20)

コース

総距離
約12.4km
累積標高差
上り約883m
下り約882m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

冬の晴れ間は貴重ということで、奇岩で有名な金勝アルプスにやって来た。
金勝(こんぜ)アルプスは鶏冠山(標高491m)と竜王山(標高605m)に代表される山々で、巨大な岩や奇岩・滝で有名だが、それだけではなく茶沸観音、狛坂磨崖仏、オランダ堰堤と、見所満載のおもちゃ箱のような山。しかも、よく整備された登山道があちこちに設けられているので、自分のスキルや見たい場所などで、好きなようにコースを設定して歩けるのも魅力の1つだ。今回は、天気も良かったので、基本、周遊コースを取りながら、時には気ままにコースを外れ、ビューポイントを楽しみながら歩いてみた。

駐車場に着いたのは8時手前。この時点でだいぶ車が停まっていた。本来であれば1日500円の駐車料金が発生するが、季節柄か管理小屋が閉まっていたのでそのまま歩き出す。誰も払っている様子はなかったし、帰って来た時も閉まっていたので、そんなもんなんだろう。。。。たぶん。 :)  (⇒12月は閉鎖期間のようだ)

まずは鶏冠山を目指す。緩やかな林道がいつしか尾根沿いの山道に変わる。落ち葉をサクサク踏みしめながら軽快に歩いていると、低山だけあってすぐに最初のピーク、子鶏冠山に着く。里の見晴らしが良く、大きな競技場が見える。いや、競技場にしては馬鹿でかい。栗東の中央競馬トレーニング場だ。また、見事にトンがった近江富士こと三上山も見える。そういえば三上山には初日の出を見に登ったことがあった。雨だったけど。笑。
鶏冠山(490.9m)にも程なくして着く。軽く一息ついて、今度は降り。天狗岩を目指す途中のコルで落ヶ滝線の分岐がある。落ヶ滝。滝と聞いたらマイナスイオンを浴びに向かうしいかない。一旦、コースを外れて、落ヶ滝へと向かう。滝までのコースはもともと砂岩質の山だけあって、あちこちに岩が露出していているが、それが水に削られて一枚岩の面の上に人工で作られた水路のように沢が流れている。整った庭園の中を歩いているかと思えば、岩を滑り降りたり、沢を飛び越えとアスレチックのようなコースもあり、楽しくて仕方がない。きっとここだけでも1日遊べると思う。
滝は落ヶ滝線の中程で、コースから少し外れたところにある。そんなに遠くないので是非、訪れて欲しい。これまた一枚岩のような高い崖を一条の滝が水量は少ないものの勢いよく流れ落ちている。なかなか面白い景観だ。
再び分岐に戻り、今度は天狗岩を目指す。稜線を進み視界が開けてくると、大きな岩がゴロゴロと鶏冠山とは違った景観が楽しめる。昔、よく遊んだ岡山の王子が岳を思い出す。コース自体は兵庫の須磨アルプスの馬の背に似ているか。あちこちの巨岩によじ登り、写真を撮る。先ほど歩いてきた鶏冠山もよく見える。山自体が高くはないので、里の街並みもすごく近くに見える。ところどころ風化して長い年月が作り上げた芸術か、不思議な形をした奇岩もあり、これまた目を楽しませてくれる。どの岩にも名前がついていても不思議ではない。
少し森の中を降って登ると休憩のベンチがあって、その奥に大きな岩の塊が見える。天狗岩だ。ベンチにザックを下し、天狗岩に近づく。小山全体が岩で成っている、そんな感じの巨岩の塊。よじ登りながら上へ上へと目指す。結構スリリングなところもあるが、子供心を魅了する秘密基地的な場所だ。てっぺんにとんでもなく大きな岩がアンバランスな感じで立っている。よく崩れないものだ。これが天狗岩。風を感じながら、眺望を楽しむ。
もっと遊んでいたかったが、次の目的、耳岩へ向かう。とは言っても耳岩まではさほど遠くはない。坂を上り切ったところの稜線にドカンと大きな岩が出現する。もう、大きな岩も見慣れてきたが、確かにこれも面白い形をしている。名前の由来は両耳をイメージしているのか。どちらかと言うと両手を合わせたような感じの岩があって。その合わせた手のひらの隙間ら岩の上へとよじ登ることが出来る。眼下に先ほどの天狗岩も見える。が、よじ登ったはいいが、結構、降りるのが怖かったりする。 :)
お昼時も近づいてきたので、白石峰へと足を進める。白石峰は分岐になっていて、後ほど
ここから下る予定。今は、竜王山を目指す。白石峰から数分で茶沸観音に着く。岩をくり貫いて作った観音様。茶沸とはどんな由来があるのだろうか。
竜王山までは比較的緩やかな山道だと思う。ちょうどお腹が空いたころに山頂に到着した。604.7m。正直、あまり眺望は良くないので、山頂から10mほど下ったところにある天之水分神を祀っている祠のところで昼食をとる。天狗岩が少し遠くに耳岩までの稜線を横から眺める感じで見える。
昼食後、白石峰まで戻り、下りに入る。
降って直ぐに重岩が見える。重量感のある大きな岩が2つ重なっている。もう一個あればだるま落とし岩という名前になったかな?。下の岩にはうっすらと仏様が掘られていた。よく見ないと見落としてしまう。
更に降りたところにあるビュースポット国見岩。看板が2か所あったので、どちらが国見岩だったのかよく分からなかったが、斜面から突き出した大きな岩からの景色は確かにどちらもよかった。高速がよく見えたので、車で走ればこの岩もよく見えるのだろうか。
だいぶ降り切ったところで、狛坂磨崖仏に到着。思っていた以上に大きい。まだ輪郭もしっかりしていてパワーを感じる。周辺に小さなお地蔵さんもいくつかあって、巨岩とは違った見どころになっている。
南谷林道に出るともう散策コース。沢の水がとても澄み渡っていた。落ち葉を踏みつつ散歩も楽しい。20分ほど歩いただろうか。逆さ観音に到着。笹の中に大きな岩が一つあって、確かに逆さになった3つの観音様(三尊石仏)が掘られている。もともとは上にあったものが、木の伐採などの影響により転がり落ちて今のように逆さの状態になっているとか。「身を削られ逆さになっても、地元の人々を大洪水から守ってくださっている」との解説があった。確かに、逆さの石仏がちょうど下から見上げるのにベストな位置に岩が止まっているのを考えると偶然以上の不思議さを感じる。
オランダえん堤まで来ると、今日のプチ冒険も終盤。オランダ堰堤はオランダ人の技師デ・レーケの指導により日本人が作った砂防堰堤。自然とよく調和された作りとなっていて、周辺が公園のように整って見える。近くにデ・レーケの胸像があった。
振り返るとあっという間の登山。その中に見どころ遊びどころ満載だった。おもちゃ箱のような山。まだまだ歩き足りないので、今度はもっと違う順番でもっと縦横無尽に歩きたいものだ。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • さぁもう1周、いや2周って感じの山ですね(●^^●)

  • そう、夕暮れの公園、もっと遊びたい、帰るのが惜しいってそんな感覚ですね。

登った山

鶏冠山

鶏冠山

490m

竜王山

竜王山

605m

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