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大津ワンゲル道からリトル比良を目指す

釈迦岳、ヤケオ山、ヤケ山、寒風峠、滝山、鵜川越、岩阿沙利山、鳥越峰、鳥越、岳山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り。

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 湖西線の比良駅を目指す。駅の前に小さな駐車場がある。一応、電車を利用するので邪魔にならないよう端の方に停めさせてもらう。

この登山記録の行程

比良駅(07:30)・・・イン谷口・・・大津ワンゲル道登山口(08:02)・・・雄松山荘道出合・・・釈迦岳(09:36)・・・ヤケオ山(10:11)・・・ヤケ山(10:58)(昼食~11:44)・・・寒風峠(12:04)・・・滝山(12:26)・・・林道をクロス(12:47)・・・鵜川越(13:00)・・・岩阿沙利山(13:01)・・・鳥越峰(13:12)・・・オーム岩(13:44)・・・鳥越(14:06)・・・岳山(14:18)・・・ザレ場(14:26)・・・岳観音堂跡(14:36)・・・弁慶の切石(14:38)・・・白坂(14:44)・・・賽の河原(14:58)・・・神楽石(15:04)・・・ゲート(15:11)・・・長谷寺(15:13)・・・近江高島駅(15:30)

コース

総距離
約17.7km
累積標高差
上り約1,626m
下り約1,627m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

久しぶりに比良駅にやってきた。前回は真夏のとびっきり暑い日に、比良駅から大津ワンゲル道を通って、釈迦ヶ岳から蓬莱山へと縦走し志賀駅までの約24kmを歩いた。とにかく脱水するほど暑かったのを覚えている。今回は灼熱地獄とは真逆の季節は12月下旬。山の上もすっかり白くなっている。
なんとなく大津ワンゲル道を久しぶりに歩きたくなった。最初は名前に一目ぼれ。実際に登ってみて、これぞ山登りと言う男らしい危険箇所ありの急登に惚れ込んだ大好きなルートだ。
以前と同じように比良駅の駐車場に、なるべく邪魔にならないよう端の方に車を停めさせてもらう。まずは山の方角に向かって道路を進む。比良山系は山自体どこを歩いても素晴らしいコースだが、今回のように電車を使った縦走が気軽にできるのもまたポイントが高いところだ。
イン谷口から少し道を上がったところに駐車場がある。ここを起点に登山コースが分かれている。大津ワンゲル道はその駐車場の脇から沢を渡るようにして始まる。道に迷うことはないが、荒れているところが結構多い。特に今年は雪と台風が多かったためか、あちこちで大木が倒れ、登山道を塞いでいる。
登山道は尾根へと回り込むように延びていて、本当にこっちであっているのか?と最初は不安に思ったものだ。でも、尾根沿いからは一気に山頂を目指して登っていく。振り返ると、冬の優しい朝日が琵琶湖の湖畔に反射していた。横手には、ひと際真っ白になった蓬莱山が見える。どんどん登るにつれて、道が険しくなる。ところどころ岩をよじ登るように進まなければならない場所がある。これぞ大津ワンゲル道。山を登っているという感じが、やはり何度来てもよい。山頂に近づくにつれ、少しづつ積雪が増えていく。滑りやすい岩場も多いため、この季節は自信がない人にはあまりお勧めできない。息を切らせ岩のよじ登ると、緩やかな斜面が目の前に広がった。もうここまで来ると山頂もあと僅かだ。釈迦岳(しゃかだけ) 、標高1,060m。鈴鹿山系の釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)と勘違いしやすいが、こちらは「ヶ」がない。山頂で水を少し口に含み、休憩をとる。真っ白な蓬莱山を見ると、つい誘われて足を延ばしたくなるが、今日は登山靴が(修理中で)無いため、見かけ登山靴っぽい普段靴で来ている。さすがに雪の多いところは避けるべきと諦め、予定通りリトル比良の方へと進む。本当は、近江高島駅方面から登った方が、アップダウンを楽しめると分かっていたが、どうしても大津ワンゲル道を登りたいというその思いで、今回は比良駅からのコースを選んだ。よって、これから先は、多少のアップダウンはあるものの全体的には緩やかな下りが多いコース取りとなる。
釈迦岳からヤケオ山へは雪庇のようなコースになっていた。琵琶湖側の眺望がすごく綺麗だった。ヤケオ山(標高970m)から、ヤケ山(標高700m)へとピークを繋いでいく。しっかりしたトレースがあった。雪もしまっていて歩きやすい。ヤケ山でちょうどいい時間になったので昼食をとる。眺望は今一つだが、樹木が風よけになって丁度良い。
ヤケ山から寒風峠は、一気に降ることになる。このコースは全くトレースがなく、あまり歩いている人はいないようだ。急な下りで気を付けないと、雪でそのままずり落ちそうになる。注意深くなんとか寒風峠まで降りてきた。峠と言うからには今度は降った分の登り。滝山まで一気に登る。アップダウンを小刻みに繰り返す感じ。途中の看板に鵜川越(うかわごえ)経由近江高島駅まで約5時間とある。この時点で12:38。コースタイムの精度がよくわからないが、素直に足し算するとどっぷり暗くなってしまう。多少、ペースアップした方が良いか。
鵜川越(うかわごえ)で舗装された林道をクロスする。せっかくの縦走。あまりアスファルトは見たくないものだ。
岩阿沙利山(いわじゃりやま)に着く。標高686m。名前からもっとゴツゴツした岩とかがあるのかと思っていたが、意外に普通の山だった。でも、リトル比良としては、ここから先がどんどん面白くなる。鳥越峰(とりこしみね)で、見張山へ向かうコースと岳山へ向かうコースの分岐にぶつかる。近江高島駅へは見張山コースの方が近いが、楽しいコースとしては岳山方面か。少しでも長く歩きたいという気分もあって、当然のように岳山方面へと向かう。分岐から少し行ったところに、オーム岩の看板があった。どれどれと看板の先にあった大きな岩によじ登る。眺望の良い大きな岩としては福井県敦賀市の西方ヶ岳にある「奥宮展望所」もお気に入りだが、こちらの眺望もまたすごい。何がすごいって、一歩踏み出すと一気に視界が開け、まるで空を飛んでいるかのような眺望が楽しめる。白くなった蛇谷ヶ峰からぐるりと首を回して高島の街並みや琵琶湖の方まですみずみと。しばし、絶景にひたる。西方ヶ岳でもよく岩の上でコーヒーを飲むがここのコーヒーもさぞ美味しい事だろう。そういえば、その西方ヶ岳にもオーム岩(表記によってはオオム岩と書かれている)がある。大きい岩をそう呼ぶのだろうか?!
次のピーク、岳山(だけさん)を目指す。標高565m。オーム岩ほどではないが、登山道にはいくつもの大きな岩が点在していた。岳山まで来ると、いよいよ残るは降るのみ。しばらく降るとザレ場が見えてきた。禿げた斜面に岩がゴロゴロ。今までにない風景が広がっている。さらに降ると石垣の後のような場所に出てくる。岳観音堂跡だ。石畳の階段を降っていくと弁慶の切石がある。
もう里もだいぶ近くに見えてきた。シダで囲まれた草原のような道を降りていくと、左手に白い斜面が見えてくる。白坂だ。年中雪が積もったように白いと言われる「奇勝どんづる峯」に似ている。リトル比良のコースは、全体的にとても歩きやすく眺望もよい。加えて、オーム岩や白坂のように楽しめるポイントも多く、とてもお勧めだ。イノシシ除けの柵を抜けると登山道も終わり。長谷寺の脇を通ってゴールの近江高島駅を目指す。駅の手前でぽつぽつと雨が降ってきた。なんと絶妙のタイミングだ。
最後に、見かけ登山靴っぽい普段靴はやはり普段靴。雪の中の長時間歩行ですっかりずぶ濡れになってしまった。が、それさえ気にならない程、歩きに集中できた素晴らしい行程。午前中の天気は思いのほか晴れ間が広がっていたし、大津ワンゲル道はやはり素晴らしかった。静かなリトル比良を十二分に満喫できた一日だったと、比良駅へと戻る電車の中から歩いた山々を眺め今日を振り返った。



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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 変化に跳んだ山ですね。

  • 比良山系はどこを歩いても素敵ですね。

登った山

岩阿沙利山

岩阿沙利山

686m

岳山

岳山

565m

釈迦岳

釈迦岳

1,060m

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