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きれいなマイナー峰にはトゲがある~須崎市最高峰・綱付山~

綱付山(梼山)( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 高知自動車須崎中央ICを降り、国道197号を西進後、県道317号に左折。
中土佐町大野見下ル川の「日の口」集落の三差路で県道と分かれ、東に折れる。ほどなく林道となり、千代橋を過ぎると四万十森林管理署の下ル川林道となる。右ヘアピンカーブを過ぎると下ル川林道215線となり、しばらく進んだ所のゲート前路肩に駐車。

この登山記録の行程

ゲート13:22・・・林道終点まで歩いた後、少し引き返して登山口を出発13:52頃・・・高度計高度770m地点で東の主尾根に乗る14:59・・・山頂で休止15:18~15:43・・・林道16:48頃・・・ゲート16:59

コース

総距離
約4.5km
累積標高差
上り約478m
下り約471m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

地元県の各市町村の最高峰を制覇したいと思う者もいると思うが、高知県須崎市の最高峰は地形図に山名表記のない国有林の綱付山(842.4m)で、市町境界を接する中土佐町では梼山と呼ばれている。点名は「朴ノ川山」という林野名。平成の大合併前の旧中土佐町の最高峰でもある。

このルートを考察する場合、ピークハンターの多くが南西の尾根直下まで延びている程落林道からのルートを選ぶのではないだろうか。故にそのルートを選択したならば後塵を拝すことになる。それに何年か前、森林管理署に問い合わせた際、その林道は土砂崩れを起こし、復旧未定であることを聞いていた。

そこでピークハンターが誰一人登っていないルートを選択した。下ル川林道215線終点のやや手前から造林歩道を上がり、山頂の北西に切れ込む谷沿いを上ってから山頂北方の尾根に取付くルートである。
尚、四万十森林管理署に問い合わせたところ、民有林との境界の林道にゲートがあるのではないかということだったが、実際はもっと奥にあったため、運転中の現在地確認ができておらず、図示したゲート位置と実際の位置は若干異なるかも知れない。

復路はきれいな尾根道がある山頂から北に延びる尾根を下ったのだが、大分下った所でいきなりヤブの密林に。しかしもう引き返す時間はなく、しぶしぶヤブ漕ぎをするはめに。これがマイナー峰の怖いところである。

[コース]
ゲートの地図上での位置確認ができないため、一旦林道終点まで歩くことにした。終点から上部の造林歩道に接続する踏み跡があるのではないかと少し探ってみたが、傾斜が急で人が登れるような箇所はなかった。

林道を少し引き返して造林歩道から上がるが、歩道は狭く、ヤブに覆われ気味で獣道程度。小規模の植林伐採地まで来ると一旦踏み跡が不明瞭になるが、南側に踏み跡の続きがあった。
やがて踏み跡は広い植林帯の谷状地形に到る。境界杭のようなものが谷の東西に打たれているが、踏み跡がまた薄くなってきたため、東の尾根に上がってみた。しかしほどなく尾根の形がなくなり、勾配がきつくなる。前方の上方右手の谷が切通しの峠のようになっていたので、そこにルートがあるに違いないと思い、目指す。

一応そこにも杭が打たれていたが、明瞭な踏み跡はなかった。切通し風谷の奥は苔むしたガレ場の開けた谷状地形になっていた。ここでも谷の東沿いを登って行く。ヤブは殆どない。
一旦、東側の尾根に乗って少し登ってみたものの、またほどなくして勾配がきつくなる。すると西の谷向けてトラバースする踏み跡とも獣道とも見分けがつかないものが現れたので、これを辿る。しかしまた谷に達した所で踏み跡は消える。

西側の斜面を探ってみたが、崖に近い状態。そこで少し谷(涸れ沢風地形)を上がった後、東の尾根に移った。山頂から北に伸びる主尾根である。標高も高くなっていたので、尾根の形も明瞭で造林の踏み跡もついている。その内、尾根上は薄い積雪となる。

地図上では山頂までの距離は僅かだが、実際はもっと遠く感じられた。
植林が消え、雑木になるとほどなくして山頂。当然展望はないが、落ち葉に覆われた広い頂はどこか落ち着く。

復路は尾根道がきれいな北に伸びる尾根を下ることに。最初、この尾根は国有林の214林班と215林班との境界であるため、林班境界道として整備されているものと思っていた。途中の二ヶ所にはやや展望が開ける場所もある。しかし609m独立標高点を越えた先で、さきほどまでのきれいな尾根道が嘘だったかのように、いきなりヤブ化して尾根の形も不明瞭になった。これがマイナー峰の怖いところだが、もう時間的に引き返すことはできない。林道に出るまでヤブ漕ぎが続くが、林道が近づくとジグザグを繰り返しながら下るようになる。

帰路、時間があれば須崎市上分の県道と市道との分岐に大きな標柱の建つ「樽の滝」へ寄ることをお勧めする。この滝は四国最大の裏見の滝で、落差が37mもあり、水量も一番多い。但し、それだけに雨後は滝の裏へ入ろうとすればびしょ濡れになる。因みに当方はこの滝以外に高知県内の裏見の滝を三ヶ所探訪済み。

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