行程・コース
この登山記録の行程
日向薬師登山口(08:15)・・・日向ふれあい学習センター(08:52)・・・見晴台(11:00)[休憩 8分]・・・唐沢峠分岐(12:35)・・・大山(13:10)[休憩 20分]・・・16丁目(14:00)・・・阿夫利神社駅(山上駅)(14:35)・・・以後、ケーブルカーで下山、バス停着15:20
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
年末から雪を待ち続け、ようやく雪が降り出した1月22日午後、翌日は休みを取って丹沢に進出することにした。
この雪は週末から予報でも分かっていたので、塔ノ岳と大山を考えていたが、積雪時のコースタイムを2倍程度と考えると、塔ノ岳は小屋泊を前提としないと厳しい。
そのため、日帰りの雪山山行を考えると、年明けから2回登っている大山以外に選択肢はない。ヤビツ峠はバスが止まってそうだし、踏み跡が多そうな表参道ではなく、なるべく踏み跡が少なそうな日向薬師発のコースを行くことにした。
当日は、電車が少々遅れたため、伊勢原駅には7時過ぎに到着、気になっていながら行けなかった、7時開店の以前から気になっていた改札前のパン屋で昼食のパンを購入、バス停へ向かう。当初7時5分のバスに乗る予定だったが、電車が遅れて間に合わず、次の35分のバスに乗るつもりであったが、どうやら5分のバスは来なかった様で、日向薬師行きのバスを待つ列は見る見る伸びていった。35分のバスは予定通りやってきて、8時前に終点の日向薬師に到着、降りたのは一人だけだった。バス停の前の雪はグチャグチャに溶け始めていた。
日向薬師のバス停から林道方面へ歩く。キャンプ場のクアハウス山小屋の辺りから足跡が現れ、真っ直ぐ林道方円へ向かっていく。一番乗りは逃した様だ。雪はくるぶしくらいで歩きやすい。林道ゲートを越えるとやや雪深くなったが、それでも20cm位で雪はまだしっかりしている。足跡に続いて林道のゲートを抜けた。
林道から九十九曲に上がるトイレ側の階段の手前辺りから足跡が多くなり、思った以上に先行者がいたことに気付いた。
九十九曲に入ると、さらに雪深くなり、深いところでは膝くらいまであった。途中、降りてきた人と初めて遭遇した。日向越えの地蔵の所まではそんなに苦労なく歩ける感じだった。
地蔵を過ぎて杉林に入ると一瞬雪が消えたかに見えたが、見晴台手前の尾根に来ると、一気に雪深くなった。場所によっては股下くらいまでの雪と、雪に隠れ削れた登山道の段差に苦労する。場所によっては次の段の足場がへそくらいの所だったりする。結局、到着時の遅れからさらに遅れて、見晴台には当初の計画より1時間半遅れで到着した。しかし、山頂までの道筋が見えてやる気が出る一方、遅くなりそうなので山頂をあきらめ、このまま下社方面への迂回路を抜けてしまおうかとも思ったが、結局、山頂にアタックすることを決意、遅れた分は、ケーブルカーを使えば30分は短縮できるはず。
雷ノ尾根に入ると結構な踏み跡があるものの、滑ったら落ちそうな所も多い。南斜面の為、比較的雪も少なく登山道も明瞭だった。途中、休憩していると視界の隅の斜面に動くものがある。鹿だった。ブナのひこばえを食べている鹿は若い雌の鹿で、笛を吹いても逃げない。禁猟区で撃たれないことを知っている。登山道に揚がってきたので近づいてみたところ、そのまま斜面を駆け上がっていった。
その後、雪に埋もれたベンチを過ぎて、尾根筋に入ると急に雪深くなり登山道はほとんど分からなくなる。所々、木製の足場が出ているところはあるが、その脇のえぐれているところに貯まった雪のおかげで場所によっては腰の辺りまで沈み込んだ。ラッセルしながらそうした場所をクリアする。先行者の踏み跡も登山道を外れて両脇の盛り上がった場所にある木の根元等の雪が浅いところを抜けて行っているのでそれに続いた。
唐沢峠の分岐の前後は少し外れると泳ぐ様な感じに雪深く、既に約2時間の遅れということもあって少し焦る。分岐を過ぎて崩落地の横を緊張しながら抜け、残る山頂までの道を雪と格闘しながら進んだ。すると、唐突に山頂手前の木製階段が現れ、山頂に到着。13時10分、当初計画から2時間半の遅れだった。
山頂はどんよりと雲に覆われ気温は-3℃、西風が風速10m位で吹いていて寒い。茶店や社務所は全て閉まっていて、木々は霧氷に覆われクリスマスみたいな感じ。休憩している人たちも社務所の影などで風を凌いでいた。伊勢原駅で買ったパンを頬張り、20分ほどで下山開始。
下山路は表参道を使った。山頂からしばらくは雪が多かったが不動尻分岐の前後ほどではなかった。しかしそれなりに雪深いため、深いところにはまってこけたりする。滑り降りることができる場所は滑り降りた。16丁目の辺りまで来るとガレ場が露出した場所が多くなる。午前中の日差しで雪が溶けて泥だらけになっているところも多いが凍っている場所はなかった。
日向薬師からのルートに比べ、表参道側は人通りが多いせいか、かなりグチャグチャになっており、翌朝はガチガチに凍るのだろう。
下社の登山口の石段にはまだ雪がたっぷり残っていて、踏み外さない様に気をつけながら降りた。
下社前の茶店は全部閉まっていて、密かに楽しみにしていた団子は食べられなかった。
ケーブルカーの駅に行くと、丁度運転が再開したとのことなので、15時発の下りに乗り下山した。
今回は降雪の翌日の山行だったが、踏まれていない雪とたっぷり戯れることができた。
また、雪山トレーニングの一環として、汗でウェアを濡らさないペースでの行動を目指したが、汗っかきなのでどうしても頭に大汗をかいてしまう。
丹沢は近場で雪山を体験できる絶好のフィールドだが、天気の良い日であっても正規の登山道が消えてしまっていたり、やせ尾根では所によって雪庇のような感じになっていたり、当然のことながらリスキーな場所も多い。これからもしくじらない登山を目指そう。
なお、日向薬師バス停付近には登山届用のポストがないため、あらかじめ伊勢原駅で登山届を提出する必要がある。
フォトギャラリー:28枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | 登山靴 |
| バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
| 帽子 | グローブ | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
| カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
| ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン | トレッキングポール |
| GPS機器 | シュラフカバー | アウターウェア | オーバーパンツ | オーバーグローブ | |
| 【その他】
装備重量:7kg サングラスを忘れた!(晴れている間は木陰、山頂付近では曇りのため影響はなかった。) |
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この山行で使った山道具
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登った山
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ケーブルカーで楽々登山。阿夫利神社下社を起点に景観抜群の丹沢大山に登る周回コース 日帰り
- 最適日数
- 日帰り
- コースタイプ
- 周回
- 歩行時間
- 2時間45分
- 難易度
- ★
- コース定数
- 16
































