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高見山・霧氷を見に関西のマッターホルンへ

高見山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇りのち晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 近鉄電車で榛原駅へ行き、霧氷号(臨時バス)で登山口まで

この登山記録の行程

近鉄榛原駅(8:50)・・・登山口(9:45)・・・小峠(10:30)・・・大峠(11:30)・・・高見山山頂(12:15)・・・杉谷・平野分岐(13:30)・・・たかすみ温泉(14:45)・・・近鉄榛原駅(15:35)

コース

総距離
約9.3km
累積標高差
上り約1,294m
下り約1,291m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今回はいつもの友人とかねてから計画していた高見山に霧氷を見に行ってきました。
ただ、関西地方はこの一週間晴天が続いたので霧氷がついていないとの情報もあったので最悪雪山を楽しむだけになるかもしれないと思いながらのトライとなりました。
それではコース案内です。
この季節は近鉄榛原駅から霧氷号と呼ばれる直行バスが出ているので利用すると便利です。
ちなみに8時台と9時台にそれぞれ臨時バスが出ていますが結構な便数を出してくださっているので乗れないことはないと思います。
支払い方法は現金orイコカなどのカードもしくは事前にチケットを駅で購入できます。
基本片道で都度乗車時に支払いとなります。
事前にPDFで登山届をダウンロードできるので用意しておきましょう。
バスに乗車すると運転手さんから求められるので提出しましょう。
一応ですが車内でも書くことができますが・・・あらかじめ用意しておくのが常識というものだと思います。
また、友達が揃ってないのに先にバスに乗り込んで出発時間になっても「友達が来ていない」と騒ぎ立てて周りの人に迷惑をかける方を多々見受けました。
なぜなんでしょう、こういう迷惑な方は大抵中高年or高齢者(仕事をリタイヤしたぐらいの方)ばっかりです。
社会の範たるべき方々がこういう自分勝手なことでは先が思いやられます。
公共交通機関ではマナーとルールを厳守しましょう。
さて、直通バスなので登山口までノンストップです。
登山口についたらトイレを済ませておきましょう。
トイレはバス停の向かい側にあります。
用意が整ったらバス停から少し戻ったところに登山口の看板があるので従い進みます。
民家の隣を抜けていきますので静かに通過しましょう。
階段を少し登った先から素敵な山道に変わります。
ここは元々が伊勢南街道(別名紀州街道)でその昔参勤交代などで紀州の殿様などが利用した道でもあるので情緒があります。
しばらく進むと前方から学生の団体さんが下山してきました。
何回か道を譲って最終かなと思われた時に引率されていた先生に聞くと歩行訓練だそうです。
我々の頃はなかったな~と友人と語らいながらのどかな稜線を進みます。
前方に看板が見えたので見てみると雲母曲と書かれており、まあ予想で曲がりくねりながら登るんだろうなとわかりますがそれより気になるのが看板の下に書かれた「天狗岩まで約100m下」の文字、当然行って見ることにしました。
ところが行けども行けどもそれらしいものがなくそれどころか途中の赤テープに「天狗不明」と書かれておりその先は・・・道が崩落していました。
結局天狗岩もよく分からず完全な寄り道でしたがこういうことも大好きな我々は気にせず先へ進みます。
本線に戻りしばらく進むと先ほどの崩落現場につきました。
結構な範囲で崩落していたので天狗岩へは行かない方がいいでしょう。
また、道自体かなり細く危ないのでどうしても行きたい方は自己責任でお願いします。
道なりに進んでいくと小峠につきます。
ここから道は二手に分かれます。
小峠を登って行き、平野分岐から山頂を目指す道と小峠の手前を右に進み大峠から山頂を目指す道とがありますがオススメは絶対に大峠からの道です。
小峠からだと山頂へのピストンとなり景色も笛吹岩ぐらいしか見えないことと風の直撃をモロに受ける道であること、一番大きいのは大峠にはトイレがあること。
大峠には高見山関(ハワイ出身のおすもうさん)が寄進した鳥居があること。
何よりも大峠からだと平野分岐までピストンではないためそれぞれのいいところを見て回ることが出来ることが挙げられます。
ただし、大峠からだと小峠からより急登を登る必要があるのと遠回りすることになるので足の弱い方や普段あまり登山や運動をしていない方には不向きです。
我々は当然大峠への道を目指します。
本当は小峠からすぐぐらいに旧伊勢南街道へ上がる道があるのですが間違えて見失い、旧R166を進むことになりました。
この道は国道ですがこの時期車は来ませんし道自体全面雪で覆われているため、アスファルトを歩いている感覚はほとんどありません。
また、この道沿いなら台高山脈を見ながら進むことができるので飽きることなく進むことができます。
また、この道から来るとトイレも本居宣長の歌碑も高見山さんが寄進した鳥居も見落とすことがないので旧伊勢南街道よりもこちらのほうがオススメです。
トイレを済ませ、高見山さんが寄進した鳥居をくぐりいよいよ登山開始です。
ちなみにここからは急登が続くのでゆっくり進んでください。
1248mの山とはいえ、山頂は風の勢いが凄いので低体温症になる危険性があります。
出来るだけ汗をかかないためにもゆっくり取り組んでください。
このルートはほとんど道標はないのですが基本一本道であることと人の踏み跡が鮮明なので道迷いの心配は皆無です。
しかし一歩上がるごとに高度が上がるといってもいいくらい急登が山頂まで続くので結構辛そうに歩いている方が大半でした。
コース上でへばっている方も見受けましたがこの季節、下手にへばり込むと遭難に直結します。
余裕で山頂を往復出来るだけの体力と脚力がないと運任せになってしまいます。
今回は天候が回復傾向にあったので良かったですが吹雪いてきたりしていたらと思うとぞっとします。
たかだか400mほどの山でも条件や季節によっては遭難します。
なので十分な装備と計画性をもってチャレンジしていただきますようお願いします。
大峠からのルートはキツイですが景色を遮るものがないため絶景を楽しみながら登ることができるので飽きることがありません。
また、風の吹く方向とは真逆なのでほとんど風の影響を受けないのも魅力です。
我々は景色と会話を楽しみながら高度を上げていきます。
残り300mの道標から少し道は様相を変えてきます。
樹木が少なくなってきて山頂もチラチラ伺いながら進むとたかすみ神社のある山頂へ到達します。
神社の裏手になるのですがここも絶景ポイントなので写真を撮りまくります。
本当はこの先から天狗山や黒岩山へ行けるので縦走したかったのですがこの季節は臨時バスしか運行していないので諦めてたかすみ温泉方面に下山します。
たかすみ神社の表に廻り無事にこられたことを神様に感謝してすぐそばにある避難小屋を見ますが寒いからか超満員でした。
お昼どきでしたがここでは無理だと判断した我々はそのまま下山します。
稜線は風が恐ろしい程吹きすさび、霧氷が風に落とされ宙を舞うため顔に当たって痛いこと、顔を手で押さえながら避難するように下りていきます。
笛吹岩から景色を楽しみ、揺岩や国見岩を拝見しながら下りていくと平野分岐に出ます。
ここまで来ると風もかなりましなので分岐からしばらく下ったところに日当たりのいい広場を見つけた我々はここで昼休憩を取ります。
すっかり元気になったのでさらに下って行きます。
林の中を軽快に下って行くと開けた場所に出ます。
ここが高見杉小屋と呼ばれる避難小屋がある場所で避難小屋の隣には樹齢700年の高見杉が聳えています。
高見杉を写真に収めたら避難小屋の前の道を進みます。
小さな沢を渡渉したぐらいから少しアップダウンがあります。
これは山腹を巻いていくせいなのですが山の中を歩くということはこういうことなので下りばっかりだと思い込まない方が賢明です。
我々の前を歩いていた高齢者の方は独り言のようにぶつくさ「もう下りばっかりと思っていたのに」と文句を言っておられましたがメンタルに来ると体が思うように動かなくなるのでやめておきましょう。
しばらく進むと今度は本当に下りオンリーの道となり木の階段が増えてきます。
このあたりから木々の間から集落もみえてくるようになります。
左側に砂防ダムを二回ほど見送ればポンという感じで集落に出ます。
ここからはたかすみ温泉の看板に従って温泉の方へ進むだけです。
温泉へは川沿いの道と国道の道のどちらからでもいけますが温泉を利用するなら川沿いが近道でバスを利用したいなら国道から行くほうがバス停に近いです。
バスは15時から臨時バスが出ていますが既に5台ほど乗客を待っていました。
友人がトイレに行っている間、馴染みの駅員さんと喋っていました。
朝もこの方たちが乗客を捌いていたので「大変ですね~」と言うと「皆さんがご無事で降りてこられてこうやって声をかけていただくと疲れも吹っ飛びます。」とおっしゃられていました。
客商売とは言え、我々を気持ちよく送り迎えしてくださっているので優しく接してあげてください。
私の隣では心無い人が「なんで行きと帰りの運賃が違うねん?」と文句を言っている方がいましたが・・事前準備の段階でバスの料金を調べていないことが露呈します。
こんな人はおそらくコースのチョイスなどもデタラメなんでしょう。
想定外でもなんでもなく場所が違うのだから料金が違うのも当たり前です。
ちなみに榛原駅⇒高見山登山口は1060円、たかすみ温泉⇒榛原駅は1100円です。
所要時間はどちらでもあまり変わりはなく約50分ほどです。
我々は京都まで帰っていつもの温泉と居酒屋で楽しく過ごしてから帰路につきました。




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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

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登った山

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1,248m

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