登山記録詳細

無雪期登山
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土佐十景の浜を木の間越しに~六川山~ 六川山[四万十町](中国・四国)
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記録したユーザー

マローズ さん
  • 日程

    2018年2月11日(日)

  • 登山口へのアクセス

    マイカー
    その他:高知自動車道四万十町中央ICを降りて国道56号を中土佐町方向に少し引き返し、県道52号に右折する。そして榧の木バス停のある与津地橋袂を南東に折れる。
    狭い道路は集落を過ぎると更に狭い未舗装農作業車道に変わる。その農作業車道は平成20年発行の地形図では尾根の手前の谷で終わっているが、実際はその尾根の突端まで続いているので、突端向かいにある茅の広場に駐車する。

  • 天候

    晴れ
    [2018年02月11日(日)の雨雲の位置を確認する]

この登山記録の行程

農作業車道終点12:29・・・稜線12:55・・・山頂13:44~14:18・・・「境第144号」境界目出し標から破線道を探るため往復14:21~14:28・・・展望ピーク14:35・・・ヤブ化した作業車道14:54・・・大道谷川支流北沿いの農作業車道15:07頃・・・農作業車道終点15:27

大正15年2月、高知新聞前身の土陽新聞が読者投票により選定した「土佐十景」の一つに、四万十町の三崎半島付け根にある「小室の浜」がある。海水浴場にもなっている美しい砂浜だが、それをマイナー峰「六川山[むかいやま]」(507.3m)の稜線から木の間越しに望見することができる。また、半島先端部の三崎山(218.7m・拙著収録)や押上り鼻、土佐湾等はそんなに木々に邪魔されることなく、望むことができる。

そんな展望ピークがあるせいか否か分からないが、六川山には三枚も登頂記念板が設置されていた。
かつて山の稜線は国有林と民有林との境界だったが、四万十町森林管理署が営林署時代、周辺一帯の国有林を県や個人に払い下げた模様。それでも営林署時代、等間隔に設置された境界目出し標が残っているため、コースサイン代わりになる。
稜線には植林と雑木が交互に現れるが、思ったほど植林は多くなかったように思う。

当初予定していた登山ルートは、与津地から延びる車道終点より続く破線道を登り、六川山の稜線に接近した所で稜線に上がって登頂、というもの。それは地形図の破線が六川山と夏焼山の中ほどの鞍部に接する地点が、森林基本図では十字路の峠になっていたから。十字路の峠ということは、与津地からの道は主要往還に違いないので、峠道の現存確率が高い、と判断したため。峠から先の破線道がもし廃道化していても、適当に支尾根から稜線に取付けばいい。

余談だが、与津地は高杉晋作らと共に長州藩の海軍局を襲って藩の軍艦を奪取し、俗論党(佐幕派)を一掃した幕末の志士・与津地屋清次こと、窪田真吉(長州での変名は真田四郎)が誕生した地でもある。残念ながら生家跡は伝えられていないが、仁井田の転居先は伝わっており、かつて標柱も建てられていた。去年は四万十町観光協会が高知市筆山墓地の拝み墓に案内板を設置したが、拙著(街道関係の)が真吉の名誉回復(長州に於いて切腹させられているため)に寄与したということで夏には四万十町教育委員会の招聘により、講演を行った。
因みにかつて、町内の五在所の峯山頂でも野外講演(登山関係の)を行ったことがある。

[コース]
与津地からの農作業車道終点から破線道を歩き始めるとすぐ、Y字路があり、前方右下に白皇神社の鳥居が建っている。しかし大道谷川に架かる橋から植林帯を見ても社殿は見当たらない。もし神社が支尾根のピークや稜線にあるのなら、そこから六川山に向けて踏み跡があるのでは、と考え、破線道から逸れ、植林帯へと踏み入った。

しかし予想に反して神社(二基の祠)はすぐ登った所にあった。が、ここから引き返すのも面倒くさいと、そのまま植林帯の尾根を登ることにした。踏み跡もない尾根だけに勾配がきつい箇所もあるが、そこはトラバース気味に上って行った。

登るに連れ、植林がなくなり、尾根の幅も広がり、ヤブになる。そこで南側にトラバースしながら登って行ったのだが、前方に明確な尾根が現れたのでそれに乗った。高度計高度は410m。潮風がダイレクトに吹き込んでいることから、これが稜線であることが分かる。踏み跡もついている。

少し登ると右手後方から明瞭な登山道が来て合流する。そして赤テープや境界目出し標、県章がついた境界標も現れるようになる。ヤブ漕ぎを覚悟していただけに意外。
ただ、尾根幅が広がったピーク(複数あり)は要注意。コンパスを確認せず、何も考えずに明瞭な道を選択していると北の支尾根に入ってしまう。距離に於いて数十メートル歩いても境界目出し標が現れなければ、ルートを誤っている。

そんなピークの一つからは、小室の浜から小室湾、三崎山、土佐湾等が望まれる。そこから山頂までは20分弱ほどなので、そこで弁当を広げても良い。
路面に石が露出している箇所まで来ると山頂は近い。
山頂は雑木交じりの植林だが、木漏れ日が差し込んでおり、潮風もそよいでいるため、一般的なマイナー峰よりは気持ちいい。

帰路は破線道を辿れないものかと、山のやや西方から支尾根を少し辿ってみたが勾配が急だったこともあり、引き返した。
帰路は尾根上を下りるのではなく、極力巻き道を選んで下っていたため、稜線起点に付けたマーキングテープを見逃してしまった。こうなれば稜線を南西にある程度下り、途中からヤブをかき分け、北西に下るしかない。

そんな中、高度計高度380m(恐らく実際は400m)まで下りてきた時、右後方へ折り返すヤブに覆われた踏み跡が現れた。その方向を見ると植林帯だったので、これを下りれば麓に下ることができるだろうと、右折した。が、谷状地形に達した地点で踏み跡は消えた。そこで谷状部を適当に下って行くとヤブ化した作業車道に出た。

作業車道は下るに連れ、ヤブがなくなっていき、すぐ下に農作業車道が見える地点で猪除け柵に阻まれる。扉は何ヶ所も紐やテープで頑丈に巻かれていたため、不安定な柵に足をかけ、向こう側に飛び降りるように降りた。この時点では現在地が分からなかったのだが、農作業車道からアスファルト車道を下って行くとY字路や橋があったため、Y字路までの道は402.4m三角点北西の破線道であることが判明した。
橋を渡るとほどなく車で走行した道路に出たので、駐車場所へと歩いて戻った。

駐車場所に戻ると、この峠道はこの先どうなっているのか、と、白皇神社分岐から少し先まで辿ってみたが、道が樹林帯に入ると対岸に林業関係の公団の看板があり、南の谷沿いに造林歩道が続いていた。看板の地図が分かり難いので何とも言えないが、もしその造林歩道が稜線近くまで達していれば、そのルートが六川山登山に最適なルートの一つになることだろう。

登山中の画像
登山画像
大道谷川沿いの破線道
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白皇神社
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松交じりの雑木尾根
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急勾配の尾根道
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明るい箇所もあり
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超痩せ尾根
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三崎山、押上り鼻、土佐湾から太平洋が望まれる。
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小室の浜方向をズーム
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岩がごつごつとした箇所
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六川山山頂
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復路の作業車道
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車で通った往路の道路より
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この地図に最適ルートはあるのか?尚、1番が現在…
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、ナイフ、行動食、トレッキングポール
この山行で使った山道具
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