• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

清滝磨崖仏から修行の旅へ

大原山・神津獄( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ(花霞)

登山口へのアクセス

電車
その他: 近鉄元山上口駅で下車、道標に従い千光寺を目指す、千光寺境内行場入口が登山口。

この登山記録の行程

近鉄元山上口駅(8:47)・・・山口神社(9:15)・・・清滝磨崖仏群(9:45)・・・千光寺(10:30)・・・鳴川峠(11:30)・・・なるかわ園地(ぼくらの広場)(12:00)・・・神津獄(13:30)・・・近鉄枚岡駅(14:30)

コース

総距離
約9.6km
累積標高差
上り約862m
下り約913m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回はいつもの友人と一緒に前回道を間違えてしまい悔しい思いをした清滝磨崖仏群を見に行ってきました。
もちろんそれだけではあっという間に終わってしまうので千光寺の行場にもチャレンジしてきました。
ただ、千光寺の行場は本当に厳しいので気軽にチャレンジすると大怪我する可能性があります。
行場を経由しなくても今回紹介するコースはガイドブックや近鉄が出しているてくてくまっぷで掲載されているのでメジャーなコースと言えます。
ひとつお詫びですがGPSを入れるのを忘れていたので途中から始まっています。
正確に言うと本文で紹介する二個目の道標からです。
そこまでは記載されていませんが一本道なので迷うことはないと思います。
従い実際の距離は+1kmとなります。
それではコース案内です。
近鉄元山上口駅で下車したらまずは駅前にある女人山上の石碑を見学して反対側の踏切を渡ります。
橋を渡った右側に立派な木造の道標があるのでよく形を覚えておいてください。
今回はこの道標に従い千光寺まで行くことになります。
坂道を上がっていくと左側にショッピングセンターがあります。
その交差点を真っすぐに進んだ少し先に2回目の道標がありますので従って大きな幼稚園の前の道を進みます。
道なりに進んでいくと右側にとても立派な山口神社があります。
その前の道を道標に従い石橋を渡って坂道をあがります。
すぐに分岐となり道標は右上を示唆しているので右側の石垣に沿うようにあがります。
突き当たりを右へ進むよう道標があるので従って右へ進みます。
ここからは牧歌的な風景が広がる素敵な道となります。
しばらく進むと立派な道標が右へ示唆しているので右へ進みます。
ここからは土の道となり気持ちよく進むことができます。
二本杉の根元には小仏が祀られておりベンチも設けてありここから景色を眺めるのも一興と言えます。
そのまままっすぐ歩いていくと高架下をくぐる形で山道が続きます。
前回は反対側からこの道を眺めて間違えたことに気がつき団地の中を通る羽目になってしまって悔しい思いをしましたがそのおかげでこうして素敵な道を歩けることになったので嬉しかったです。
素敵な道を進んでいくと樹林帯となり抜けていくと清滝磨崖仏群の広場に出ます。
右側には清流が流れ、左側には八尺地蔵と呼ばれる清滝地蔵さまが彫られています。
ただ、年月と苔むしているためお像は少しわかりにくいですがそれでも立派なお像がそこにあります。
対岸には五智如来様がいらっしゃいました。
貝吹地蔵さまやほら吹き地蔵さまを見学したら民家の間を抜けて千光寺方面に進みます。
お堂には立派なゆるぎ地蔵さまが祀られています。
前回、道を間違えるきっかけになった清滝石仏と書かれた道標を見に行くと心なしか滝がある方向へ向きが変わっていました。
友人が「お前が地元の方に道を教えてもらう際に道標の向きがおかしかったと言ったので直してくれたんと違うか?」と言っていましたがそうかもしれません。
いずれにせよこれで間違えないだろうと安心して千光寺へ向かいます。
千光寺へはコンクリートの急坂を上がって行きます。
立派な山門を拝見して千光寺を訪れます。
友人は今回が初めてなので御朱印をいただき、入山するためのお布施を収めます。
(入口のお堂に入山200円と書かれた三宝が置かれています)
寺院一番上にある行者堂の左側から入るのですがその前に鉄下駄と錫杖を拝見しましょう。
これは良縁祈願の品で女性は鉄下駄を履いて三歩以上歩ければ男性は錫杖を3回上に持ち上げられれば良縁に恵まれるとされていますが双方かなり重いので体を痛めないように気をつけてください。
お堂の左側を山の方へ進むと看板があり入山者への警告が書かれています。
ただ単に面白半分で行くと間違いなくひどい目に遭うと思います。
我々は今まで培ってきた経験値と鍛錬の成果及びルートファインディングを確かめるため今回トライさせていただきました。
従ってここからは完全な自己責任です。
間違えても責任転嫁を寺社側に求めないよう、何があっても自分の責任と自覚できる方だけがチャレンジしてください。(出来れば一人でのトライは自粛しましょう。)
最初の祠までは普通の山道ですが祠から道は一変します。
ちなみにこの祠は滝行のための祠で役行者が祀られています。
役行者にこれからの山行の安全祈願を済ませたらいよいよトライ開始です。
祠の右横に岩(手がかり、足がかりがほぼないツルツルの岩)があり、そこには鎖が垂れ下がっています。
これはかなりハードなので友人が先行して様子を見ます。
友人が危険だからこちらはやめたほうがいいというのと正規ルートは右側から山に登るようになっていたのでみなさんに報告するためにも私は正規ルートへ行きます。
ところが遠目には木製の階段と思っていたルートは階段が腐って朽ち果て原型を留めずオマケに鎖が張られており要は岩を登るか崖を登るかであまり大差がない危険度です。
なんとか登りきっても道が不明瞭で位置関係を把握していないと右か左か真っ直ぐかの判断にも影響します。
踏み跡もないため獣道すらありません。
ガイドブックの地図から位置関係を割り出し、コンパスで方向を見定めて登り出しますが道ではない急斜面を上がるため両手両足をフルに使って獣のように上がって行きます。
足が滑れば結構な長さを滑落する恐れがあるため木の根や木自体を手がかりや足がかりにしながら登って行きます。
足場が少しでも安定するようであれば位置関係を確かめズレを修正する作業が必要で気が抜けません。
山頂のように周囲が開けてきたなと思ったくらいで奥の院につきます。
役行者のお像が祀られた岩場が奥の院ですがここから本線に出るためにはさらに上へ上がる必要があります。
急傾斜を上がりきるとやっと稜線に出ます。
ここからは今までの道が何だったんだと思うほど穏やかな道にはなりますが気を抜いてはいけません。
まず、道標はほとんどなく赤テープも無いので分岐や枝道で間違えないように方向を確認しながら進まなければいけません。
ちなみにですが道標は石でできたものが2個(そのうちの一つは西の覗き近辺までない。)木製で朽ちかけているものがひとつしかありません。
道標の間がかなりあるので不安に駆られるような道となるため一人ではよっぽど肝が据わっていないとパニックに陥るような道です。(当然ですが誰も来ません。)
速度はキープしながら少しでも疑問や不安に思ったら即座に地図とコンパスで位置確認をしながら進むとスカイラインと西の覗きへの分岐に出ます。
まずは西の覗き(大きな岩があります。)を見学しに行きますが樹木が生い茂りガイドブックにあったような眺望は余り見ることができなかったので道を戻ります。
次は鳴川峠を目指しますが前回のルートとは異なる道のため慎重に情報を拾いながら進みます。
ただ、安心なのはここからは普通の山道なので足腰に負担はかかりません。
しばらく進むと前回の帰り道で紹介した三叉路に出ます。
前回は皆さんに必ず真ん中の道を進んでくださいと紹介しました。
やはり間違いではなく今回は下りから向かうと左側の道から合流しました。
要はここからでも千光寺方面に行くことができるのですが行場へ行ってしまうとエラい事になるためやはり無難に真ん中から下山してください。
ここからは勝手知ったる道なので道なりに進みます。
まずはスカイラインのガード下をくぐってターミナルに出ます。
左へ進めば十三峠を経て高安山へ右へ進めばぼくらの広場経由で神津獄方面もしくは生駒山方面へ行くことができます。
我々はぼくらの広場を目指すため右へ行きます。
首切り地蔵さまにご挨拶を済ませたら坂道を上がって行きます。
調子よく上がっていくと前回の時は気づきませんでしたが左側に横峰山(474m)のプレートがありました。
地図にも載っていないような山名に感動しながら先へ進みます。
ブロック塀の道をアップダウンを繰り返しながら進むと広場に出ます。
ここが大原山となり生駒山縦走のターミナルとなります。
暗峠方面やぼくらの広場方面の分岐を確かめたらぼくらの広場へ向かいます。
ぼくらの広場で昼食をいただき、十分な休憩をとった我々は下山にかかります。
前回は生駒山から来たので今回は神津獄方面へ下山します。
綺麗な二棟建てのトイレの前を通って下山していきますが実によく整備されたいい道が続きます。
私が神戸や大阪が感心だな~と思うのはこういう整備がよくされていることです。
毎日登山と称して気軽に登れる山は神戸なら六甲山系に大阪ならこの生駒山系によく見受けられます。
おそらく街中に山脈が走っているということもあるのかもしれませんがとてもいいことだと思います。
京都は盆地のため、滋賀県は琵琶湖があるためこういう地形がなくそれぞれ登山をするためには目的地までの移動が必要となります。
その点で言っても気軽に登山が楽しめる整備された山というのは高齢者にとってもいいことだと感心するわけです。
適度にトイレや休憩所が設けてあるので安心ですし道標もしっかりあります。
さわやかな道を下っていくと一旦車道と交わります。
少し左へアスファルトを下りますがすぐに山道へ入ります。
入ってすぐに分岐があります。
右は神津獄を巻いて進む楽チンコースで左はいきなり急な階段となっており神津獄山頂へと向かうコースです。
どちらからでも本線へ復帰できるので体調と相談して決めてください。
我々は当然山頂を目指しますがそれほど大したこともなくすぐに山頂につきます。
山頂には立派な枚岡神社がありますので参拝させていただきます。
下山は登ってきた道と反対側に下りていきます。
入口まで下りて振り返ると枚岡神社創祀の地という石碑が立っていました。
ここから道標は公園内のものと変わり結構しっかりといろいろな方向を示唆します。
枚岡駅を目指して下山していく途中に枚岡展望台があるので寄り道します。
今日は花霞で遠望は利きませんがそれでもいいお天気なので景色を楽しみます。
展望台から下山していくと分岐の左側はバリケードしてあります。
どうも道が崩れたみたいで中の谷方面に下山して欲しいとの看板があるので従います。
中の谷方面へ下山していると梅と桜がコラボしている場所がありました。
ただ、桜が梅と交わるその一角だけ満開でそれ以外は一切咲いていないのが不思議でした。
結構大木なのにまず蕾が見当たらずその一角だけ咲くというのが不思議で最初は造花か?と疑うほどでしたがきれいに咲いていました。
ここからはあっという間です。
姥ヶ池を見学し枚岡神社で友人が御朱印をもらっている間、結婚式が執り行われていたので雅楽を聴いていました。
ここから参道をまっすぐに抜けた先がすぐに近鉄枚岡駅です。
またもや待ち時間なく電車に乗った我々は京都駅まで戻りいつもの温泉と居酒屋で締めてから帰路につきました。

続きを読む

フォトギャラリー:130枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

大原山

大原山

522m

よく似たコース

大原山 大阪府

役行者ゆかりの行場から梅花の名所へ

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
4時間
難易度
★★
コース定数
17
登山計画を立てる