4月7日(土)は、桃の花の季節ということで、山梨県は南アルプス前衛の荒倉山に登って、帰りに新府桃源郷を散策して来ました!
新府の桃畑は、笛吹市の桃畑に比べて小規模ながら、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、それに八ヶ岳や富士山の眺めが良いのが特長です。あとまあ遠いけど電車で行きやすい。
まず、中央本線で韮崎の2つ先の穴山駅まで行きます
。無人駅だけど中央本線なんでSuicaもPASMOも使えます。トイレ行って水分補給して8時44分スタート!
電車の進行方向に5分ぐらい進み、花の谷という桜の園地になっている公園の角を左折して、中央本線のガードをくぐります。本当はもう少し先で曲がるんですが、ここで曲がると近道を使って七里ヶ岩の下に下れます。
七里ヶ岩の下に下りたら、穴山橋で釜無川を渡ります。その渡りきった先の細道に入るところで、地図片手に道を探さなくちゃならないかなと思っていたら、立派な標識がありました。ここから山頂まで小まめに標識が続くので、多少アバウトな地図でも迷わず登れると思います。
道は、釜無川沿いの田園地帯を抜け、山に突き当たったところから舗装された林道のような道に入ります。この道は宇波円井集落を抜け、龍珠院というお寺を過ぎると本格的な未舗装の林道となり、5分ほど進んだところで荒倉山山頂に行く道と円池に行く道に分かれます。
ここは、帰りに寄ってもよかったんだけれど、一応円池をピストン往復して行きます。でも、すぐ着くだろうと思っていたら、意外と遠かった!
分岐から円池までは上りの林道を15分ぐらいかかります。途中、5分ぐらい行ったところに沢の源頭の半分ぐらい干上がった沼のようなものがありますが、
それは円池ではありません。円池には標識や解説板や神社があります。
円池を見た後、再び分岐のところまで戻って、古い林業の作業道のような道をひたすら登ります。
すると20分少々で立派な林道に突き当たります。そこが名前の標識は無いですが平川峠です。
平川峠から左に林道を少し進み、再び山道を登ります。するとまた20分ぐらいで林道に出ます。
この林道を登るとすぐに終点に突き当たり、そこから山頂まで続く最後の登りが始まります。標高差約200m、距離にして約1.2km。100mおきに懇切丁寧な標識あり。
それに励まされながら唐松の林の中を登って行くと、山頂から200mぐらい手前でつぶらの松という、八ヶ岳の展望が良いベンチのある場所に着きます。
そして緩やかになった登山道をあと少し進むと、11時7分、穴山駅から2時間23分かかって、ようやく荒倉山山頂に到着しました!今日は出だしが無茶苦茶蒸し暑かったので、たぶん20分ぐらい余計に時間がかかってる気がします。
荒倉山山頂には下からずっと標識としておかれていた案山子の山頂標識があり、お地蔵さんを祀った小さな社がありました。三角点は無し。
展望は大昔に一度来た時にはゼロだったんだけど、今は東側が狩り払われて、甲府盆地と富士山が良く見えます。でも春霞がかかっているせいで写真には良く映らず…。
今日は山頂ここ1つだけなので、ちょっと長めに休憩して、平川峠まで下り、行きと同じ道を下っても楽しくないので、そこから林道を経由して行く大回りコースに入ります。
この道は、木の葉の落ちた季節なら、木々の間から甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山が間近に眺められる風光明媚なコースなんですが、林道がクネクネ曲がっているせいで、距離が地図で見るよりかなり長く感じられるのでトレイルランナー向けの道です。歩くのは時間かかりすぎてあまりお勧め出来ません。
で、このコースの途中に西向という三角点ピークがあるので、ついでなんで林道から外れて寄り道してみたんですが、残念ながら三角点を発見することは出来ませんでした。細長い望洋としたピークなんで、測量の都合で最高地点じゃないところに隠れているのかもしれません。
西向から再び林道に戻り、ひたすら下って行くと、そろそろ飽きてきたころ、さっきの円池経由で龍珠院に戻る道が右に分岐し、その直後に、宗泉院という山奥なのに真新しいお寺が現れます。
そしてそのお寺からさらに10分で、朝来た釜無川沿いの田園風景の中に飛び出します。飛び出した角には子育て地蔵と大きな荒倉山の標識があります。
この後は、朝来た道を反対に進んで穴山駅まで戻り、電車には乗らず、駅前の道をさらに先に進んで新府城跡を目指します。
朝来た時には気づかなかったんだけど、七里ヶ岩の近道の途中にイカリソウが数輪咲いていました!
穴山駅周辺は桜が多く、桃はほとんど無いんですが、新府が近づくにつれ、あたり一面ピンクの花が満開の桃畑になって行きます。
新府桃源郷の特長は、最初にも書いたんですが、桃の花のバックに甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、八ヶ岳は雲がかかってしまったけれど代わりの茅ヶ岳、それに富士山などの山を映り込ませることが出来ることです。
まあ笛吹市の桃畑もバックに南アルプスの白根三山を映り込ませることは可能なんですが、甲府盆地を隔てた遥か彼方でしょう。新府は富士山除いてど迫力の至近距離であることが山好きの切ない心を刺激する訳です。
桃畑の中を、しょっちゅう立ち止まりながら、ダラダラと進み、30分ぐらいかかってようやく新府城跡に到着しました。完成していたら七里ヶ岩の絶壁に挟まれた難攻不落の名城になっていたであろう武田勝頼の城です。
本丸跡が桜の園地になっていて、神社などがあり、西側が狩り払われていて八ヶ岳の展望が良いです。
新府城跡を見たら、新府駅を経由して「ゆ〜ぷる韮崎」を目指します。
ゆ〜ぷる韮崎は韮崎市の日帰り温泉施設で、ここまで新府の桃の花散策コースになっているんで混んでいることを覚悟して行ったんだけど、電車で来た観光客はみんな新府駅で帰ってしまうみたいで、地元の人しかおらず意外とすいてました。
泉質も街中のアルカリ性単純温泉ってことであんまり期待してなかったんだけど、思いの外つるつるでいいお湯でした。
料金は土日市外850円。道を隔てた反対側に道の駅つき。
でも道の駅で飯を食ってる時間も無かったんで、バスで韮崎駅まで戻った後、韮崎駅のトッピングは自分で並べてあるところから持ってくるという変わった方式の立ち食い蕎麦屋で、かけうどん+コロッケ&唐揚げを食べて東京に帰りました。
しかし、たいした距離じゃないのに、特急とホリデー快速で八王子までで1時間も差がつく中央線って何なのよ!
新府桃源郷 « 韮崎市観光協会
http://www.nirasaki-kankou.jp/?page_id=83
韮崎市健康ふれあいセンター ゆ~ぷるにらさき | 韮崎市
https://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021603967/