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戻り寒波で雪に咲く福寿草と霊仙山(今畑ルート)

霊仙山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り後、雪(吹雪)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 今畑登山口。目印は「河内風穴」。多賀醒ヶ井線県道17号に入り、河内風穴を通り過ぎてさらに進み廃村となった今畑を目指す。今畑登山口は県道の右脇に看板が出ているので見落とさないように。まだ早かったため登山口前のは奥の横のスペースに駐車させてもらう。登山口手前50mくらいと、奥100mくらいのところに数台、駐車可能なスペースがある。トイレはないので事前に済ませておくことをお勧めする。

この登山記録の行程

今畑登山口(06:51)・・・笹峠(07:38)・・・近江展望台(08:08)・・・霊仙山最高点(09:00)・・・霊仙山山頂(09:16)・・・経塚山(09:34)・・・避難小屋(09:40)・・・霊仙山最高点(10:15)・・・近江展望台(10:54)・・・笹峠・・・(昼食11:47~12:25)・・・今畑登山口(12:39)

コース

総距離
約11.0km
累積標高差
上り約1,214m
下り約1,228m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

明け方2時頃から天候が荒れだして、3時には家のすぐ横に落ちたのでは?と心配になる程、大きく地面を震わせるような雷鳴が鳴り響いていた。
今日の天気予報は晴れマークだったのに、こんな調子で大丈夫か?と外を見る。小雨が降っていたが、ここは天気予報を信じて出発してみることにする。
目的地は霊仙山。一週間前に藤原岳で見事な福寿草の花畑を見たので、今度は霊仙山の福寿草も見てみようと思ったのがきっかけ。今年に入って霊仙山は3回目になる。2回目の時に手袋を落としたので、ついでにそれも探し出そう。
今年1回目の登山では、猛吹雪にあい山頂手前で涙の撤退をした。今日はそのリベンジもあるが、福寿草を探すため群生地のある今畑コースを選択。
1回目の記録「強風にあおられて撤退の霊仙山 まぁこんな日もあるさ」をアップしたのが2月17日。早いものでもうすぐ2ヶ月が経とうとしている。桜もほぼ散り葉桜になったというのに、戻り寒波のせいで滋賀の県境では小雨が雪に変わっていた。おいおい本当に今日は晴れるのか?!
目印の河内風穴を通り越して今畑の廃村に着く。雨は止んだものの、天気は薄曇り。
春の花と手袋レーダーをフル発揮して、地面をサーベイしながら登っていく。できればカタクリも見つけたい一生懸命探したが、小さい葉っぱを幾つか見つけただけで、結局、この日はカタクリの花は出会うことが出来なかった。
笹峠手前から地面が白くなっていた。昨晩降った雪が薄っすらと残っている。そこに朝日が射し込み朝靄と相まって幻想的な景色を作り上げている。無作法な自分の足音が静けさを破ってしまったのか、驚いた鹿が甲高い鳴き声を残して走り去っていった。
笹峠からは壁のような急登が待っている。その上が近江展望だ。2回目に来た時にはもう冬の終わりで、樹氷も見納めかと思っていたが、白くなった山肌を見て今日も十分期待できるのではと嬉しくなる。
ゴツゴツと岩が点在する斜面を登っていく。思った通り、近江展望付近ではまだまだ見ごたえのある樹氷の世界が広がっていた。しばし、自由に散策。
近江展望から山頂に向けては岩の道が続く。少し降りて斜面をトラバースすることもできるが、福寿草を探すならゴツゴツした岩の上を歩いたほうが良い。
しかし、雪がすべてを覆い隠していて、なかなか出会えない。色い花を見つけたと思ったらヤマネコノメソウ。これはこれで可愛いが、やはり見たいのは福寿草。と、雪の間にわずかに顔を出した最初の一輪を見つける。福寿草はある程度群生する花なので、一輪を見つけると次も早い。一気に周囲が明るくなった感じ。藤原岳の福寿草よりも若干小さいが、雪の下から顔を覗かせる福寿草は、春を我慢強く待つ凛とした姿に、小さいながら生命力が溢れていているのを感じる。大好きな光景だ。
福寿草に出会えたので、再び歩き出す。まずは霊仙山最高点にご挨拶。前回は綺麗に見えていた伊吹山が今日は雲の中。残念。御池岳方面に至っては山影さえ見えない。いったい今日の天気予報はどうなってしまったんだ??
最高点から山頂へと足を延ばす。直線的に進むと直ぐに着いてしまうので、いったん、降って回り込むようにして登る。毎回同じ風景だが、一応、記念撮影をする。今日はこれ以上待っても晴れ間は望めそうにないので、経塚山と避難小屋を巡って、戻ることにした。
避難小屋から再び霊仙山最高点に戻ってきたところで、チラホラと白いものが舞い始めた。晴れの予想が曇りで、ついには雪とは。。。霊仙山はいつ来ても風が強く寒い。そんな冷たい風に雪が舞い、一層寒く感じる。近江展望まで戻ってきた時には、吹雪状態になっていた。まさかこの時期に吹雪の登山をするとは。小さい子供が震えながら「寒いよー」とお父さんに帰りたい帰りたいと訴えていた。可愛そうに、登山が嫌いにならなければいいが。。。
寒いので近江展望から一気に降ることにした。しかし、寒いとはいえお昼になって気温が上がっているのか、地面にあった雪が解けだしていて、粘土質の斜面がヌルヌルととても危険な状態になっていた。最初はバランス感覚でなんとか切り抜けていたが、靴底に粘土がたまり、終いには靴そのものが粘土の塊状態。あともう少しで斜面も終わると思った瞬間、ずてっと尻もちをついてしまった。ズボンも服も泥だらけ。涙。。。
笹峠まで降りてくると、吹雪もほぼ止んでいた。途中、ようやく陽が射してきたので、せっかくだからと昼食をとってから下山した。結局、手袋は見つからなかったが、雪の中の福寿草が楽しめたので良しとしよう。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • もう春なのかまだ冬なのかと、福寿草も迷っていそうですね。福寿草が風邪ひきませんように。

  • 雪の下で春を蓄えてるって感じだね。

登った山

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1,084m

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