行程・コース
天候
快晴のち曇り、にわか雨
登山口へのアクセス
電車
その他:
5:46 北千住駅 東武スカイツリーライン 区間急行南栗橋行き
東武日光駅8:07 着
徒歩で鳴虫山登山口へ
この登山記録の行程
東武日光駅 (8:15)・・・神ノ主山 (9:03)・・・ 鳴虫山 (10:08 10:35)・・・合峰 (10:57)・・・独標 (11:25)・・・やしおの湯分岐 (12:03)・・・やしおの湯 (12:21 13:09)・・・やしおの湯分岐 (13:26) ・・・総合会館前(13:50 昼食やお祭り見物を含む)・・・日光駅(14:58)
標準コースタイム比 0.96
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
アカヤシオの花を求めて鳴虫山に登ってきました。山頂のアカヤシオはやや見頃を過ぎつつありましたが、青空のもとで美しさがひときわ映えていました。また、ちょうど弥生祭の御祭礼で、日光の街にはたくさんの屋台(山車)が出ていました。
私はシロヤシオにぞっこんで、開花時期は落ち着かなくなってしまうのだが、先日の山行でお姉さんのアカヤシオを一目見て、「姉妹そろってえらい美人だな」と思ってしまったのだ。清楚で凛とした妹さんに対して、お姉さんの方はあでやかでありながらおっとりした雰囲気だろうか。おそらく花の色と形がそういう印象を与えるのだと思う。ともかくだ、もう一目会いたいな、それも青空の下でと思い、晴れの日を狙って日光の鳴虫山を訪れた。
しかし、どこにアカヤシオを訪ねるかは、結構迷った。今年は春の足取りが速く、標高の比較的低いところではすでに終盤とのレコも入ってくるアカヤシオ。ざっと、関東近県でアカヤシオで有名な場所を標高順に並べると、古賀志山(583m)、仙人ヶ岳(663m)、蕨山(1033m)、小持山(1273m)、鳴虫山(1103m)、袈裟丸山(1961m)といったところだろうか(ほかにもここがおすすめというのがあれば、ぜひご教示いただきたい)。標高600mクラスの山ではすでに終盤という話が聞こえてくるが、北上するか標高を上げればまだチャンスはあるはずだ。皆さんのレコや、先週小持山のアカヤシオが3分咲き程度だったことを考慮して、今回は鳴虫山を選らんだ。奥武蔵の蕨山も気になったのだが、鳴虫山はJR日光駅や東武日光駅から徒歩でアプローチできる点も魅力的だった。
前日の強い風を伴う春の嵐で散ってしまわないか心配したが、アカヤシオは鳴虫山の標高950mより上部にたくさん咲いていた。けれども登山道から離れた梢の高いところに咲いていて、なかなか間近に見ることができない。一番間近にまとまった姿が見られたのは、鳴虫山山頂であった。ここは日当たりがよいためか、他よりも早く満開を迎えたようで、やや見ごろを過ぎつつあったようだが、ほかの株はまだ見ごろだった。登山道から離れたところに花が咲いていると、近づきたいと思うのはだれしも同じようで、目立つ株のそばにはふみ跡があり、成蹊という言葉を思い出した。つつじは、痩せた岩場を好むようで、アカヤシオも例外ではない。美しい花に見とれて上ばかり見てガレた足元がおろそかにならないように、またカタクリの株がたくさんあるので踏みつけないように注意。
アカヤシオに興味を持つまで知らなかったのだが、鳴虫山のアカヤシオは有名だそうで、快晴を狙って平日登ったにもかかわらず、10名以上の登山者とすれ違った。日光市内から歩いて直接アプローチできる気楽さがあり、道標もよく整備されている。
しかし、鳴虫山から合峰、独標方面はガレた急斜面がありロープが渡されている箇所、土壌流出のために木製の階段なども崩れている箇所がある。技術的な困難さはないが、特に下りは足元に注意しながら進みたい。段差が大きい箇所があるので、やや健脚向けに思われた。足に自信がない人は、鳴虫山山頂から来た道を戻ることを考えてもいいだろう。アカヤシオの花なら、往復だけでも楽しめる。
一方、今回のように独標方向へ下ると、立派な公共温浴施設である「やしおの湯」(日光市民300円、市外510円)や、憾満ヶ淵や化け地蔵を楽しむことができる。さらに駅までバス利用ではなく徒歩で戻れば、神橋などの見物もできる。今回のコースは、コースタイムで4時間半程度なので早朝から登り始めれば昼過ぎに下山、残りの時間を市内散策に充ててもいいだろう。
コース定数22.5。 主観的グレード 鳴虫山から独標までのがれた急斜面を考慮してB。後日参照した栃木県山のグレーディングによればA
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