行程・コース
この登山記録の行程
武尊神社駐車場(07:38)・・・須原尾根分岐(08:19)[休憩 15分]・・・手小屋沢避難小屋(09:15)・・・武尊山(沖武尊)(10:57)[休憩 50分]・・・剣ヶ峰山(西武尊)(12:47)[休憩 22分]・・・武尊沢徒渉点(14:10)・・・須原尾根分岐(14:49)・・・武尊神社駐車場(15:26)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
群馬県の上州武尊山に登山してきました!
登山前日から天気が目まぐるしく変わり不安定な天気の中スタートしましたが、山頂に着く頃には見事な快晴となり最高の登山日和となりました!^^b
登りは武尊神社登山口から手小屋沢避難小屋分岐を通り、須原尾根から武尊山の沖武尊を登頂。沖武尊山頂の分岐点から剣ヶ峰山(西武尊)を通り、武尊神社に下山するルートを利用しました。(紛らわしいですが、武尊山には剣ヶ峰という名前のピークが二ヵ所あります)
このルートは道迷いするような所は少ないですが整備が行き届いてなく、滑りやすい木の根っこや倒木、大きな岩が多くて全体的に歩きにくい印象がありました。日差しが通らない暗い樹林帯で雪解けが悪く、さらに前日悪天候が続いていたため登山道が泥でぬかるんでました。登山靴に泥がくっついてて、とても滑りやすくなっていました。
西武尊の剣ヶ峰山側は急坂で大きな段差が続き、全身使って登ったり下ったりして体力を消耗しやすいコースです。また、橋のない沢を何度か渡渉する箇所もあります。須原尾根側は高低差のある鎖場を何度か通ることになり、これでもか!と言わんばかりの厳しさがあります。
高低差のあるアスレチックな鎖場や泥と倒木だらけの悪路等、全体的に険しかった印象がありましたが、山頂からの展望や剣ヶ峰山までの尾根道はその苦労のご褒美と言えるほど素晴らしい絶景で達成感が味わえます。山頂からの景色は日帰り登山できる日本百名山の中で、過去ベスト5に入るほど美しい展望でした。悪天候時や雲や霧が張ってる日はマゾいだけの険しい山行となってしまうので、ぜひ晴れた日狙って行ってみてください!
以下、コース詳細です。
▼登山口
武尊神社方面からバスはなさそうなので電車の場合はタクシー利用になると思います。車の場合は、登山口前の無料駐車場を利用します。
裏見ノ滝駐車場のすぐ先に武尊神社があり、道幅の狭い林道を20~30分程度歩くと砂利の駐車場があります。この駐車場が一番登山口に近いですが、トイレ等の施設はなく狭くて10台くらいしか利用できません。しかも、武尊神社から駐車場まで未舗装の悪路道で狭い林道を通ることになります。パンクや車の底すりそうな悪路道なので通る場合は注意が必要です。また、とても狭い道のためすれ違いできる場所は殆どありません。無理せずにその手前の裏見ノ滝駐車場を利用する方が良いと思います。裏見ノ滝駐車場は20台程度停められ、キレイな水洗洋式トイレや登山届ポストがあります。裏見ノ滝駐車場が満車の場合、さらに手前の宝台樹キャンプ場を利用することになりますが、登山口までかなりの距離を歩くことになるので、なるべく早朝に着くようにして裏見ノ滝駐車場を利用した方が良いと思います。この日は7時半時点でほぼ満車の状態でした。
この先トイレは一切ありませんので、裏見ノ滝駐車場で済ませておきましょう。
▼~手小屋沢避難小屋分岐(須原尾根)
駐車場から沢道のような小石だらけの道を須原尾根分岐に向かって歩きます。荒れていて歩きにくいですが平坦な道です。15~20分程度歩くと須原尾根分岐点に到着します。この分岐から手小屋沢避難小屋分岐と西武尊の剣ヶ峰山に行けます。今回は剣ヶ峰山から下る予定だったので反対側の手小屋沢避難小屋分岐側から登りました。
この先ベンチや腰下ろして休めそうな休憩ポイントは全くありません。途中の避難小屋は、登山道から離れたところにあり立ち寄りにくい場所にあります。途中、荷物下ろせそうなところもないので須原尾根分岐で荷物整理しておいた方が良いです。
須原尾根分岐からいきなり急坂に入ります。うす暗い樹林帯で木の根っこだらけの道が続きます。前日の悪天候で滑りやすい箇所が多かったです。道標やテープはほぼ見かけませんでしたが、明瞭なコースで迷うことはないと思います。
この分岐は上ノ原登山口と繋がっています。避難小屋は武尊神社の登山道から5分程度離れたところにあり、急坂を下ったところにあります。急坂を下ってまた登って戻ってくるのが面倒くさかったので避難小屋には寄りませんでした。
▼~武尊山(沖武尊)
手小屋沢避難小屋分岐から尾根道に入ります。尾根道に入っても周りは木に覆われていますが、天気が良ければ後方側に木の枝の隙間から尾瀬の至仏山や笠ヶ岳が見えるようになります。向かって右手側には谷川連峰が見えます。
このコースの目玉?は何といっても高低差のある鎖場です。かなり高低差があるので高所恐怖症の人は要注意です。登りは三点支持しながら登れば大して危険性はないですが、下る方は残雪時期はどうやって通るんだろ…と思いました。
鎖場は数か所あり、体重掛けたら壊れそうな木の梯子もあります。この辺りから振り返ると尾瀬の至仏山や燧ヶ岳が見えます。鎖場越えたところにちょっとした展望があり、谷川岳や白毛門方面が見渡せます。ただこの展望はかなり狭く断崖絶壁の鎖場の上にあるので休憩する場合は周りに気を付けてください。
鎖場地帯からいったん下り、武尊山(沖武尊)山頂に向かって登り返します。この辺りから見晴らしが良くなり、向かう方向に沖武尊の武尊山、その右側に西武尊の剣ヶ峰山が見えます。剣ヶ峰山は尖がった角みたいな山の形してるのですぐ解ると思います。この日の中部側は雲海になっていて雲海の先に草津白根山や浅間山、富士山や八ヶ岳が見えました。この日は富士山見れないだろうなと諦めていましたが今回も見ることができました^^ いつも富士山に見守られている感じがします。いつもありがとう富士山!
ハイマツの尾根道を登りきると武尊山の沖武尊山頂に到着します。山頂は360度の展望となっていて群馬の名峰が視界に広がっています。目の前に武尊山の象徴とも言うべき西武尊の剣ヶ峰山が目を奪います。山頂がオニの角みたいに尖っていて、そこに行くまでの稜線がくっきり見えます。
剣ヶ峰山の先、雲の遥か向こうに富士山が見えました。富士山のすぐ右隣にあるギザギザした山脈が八ヶ岳のようです。八ヶ岳の右側に浅間山、さらに右に草津白根山。富士山から左側は赤城山、武尊山の中ノ岳・前武尊方面に皇海山と庚申山。その左に日光白根山。男体山は山頂だけ見えます。男体山は台形の形してるので解りやすいです。さらに左の北側に尾瀬の名峰、燧ヶ岳と至仏山、尾瀬の笠ヶ岳。その左に巻機山。登ってきた方面に谷川岳、谷川連峰と白毛門が見渡せます。
これだけの展望を堪能できるなんてとても贅沢だと思います。絶景に目を奪われてしまい食事を摂るのを忘れたくらいです。
山頂から見て解りましたが、各コースにまだ雪渓が残っていました。冬時期も人気ある山らしいですが、残雪時期は悪路になりやすく、初夏は天気が荒れやすいので登山の適正時期がなかなか難しいと思います。そんな中、この日は天気に恵まれ絶景を堪能出来たのは運が良かったのかもしれません。
武尊山沖武尊の山頂は各コースの分岐点になっていて、この日はハイカーさんがたくさん居ました。みなさん富士山や尾瀬の方向見ながら思い思いに景色を堪能されてました。中ノ岳・前武尊方面から来る方や向かう方が多かったのでそちらのコースの方がメジャーなんだと思います。
▼~剣ヶ峰山(西武尊)
武尊山沖武尊の山頂分岐から西武尊の剣ヶ峰山に向かいます。山頂からはガレ・ザレ場地帯で石がゴロゴロしていて歩きにくい道が続きます。転ばないようにと、前にハイカーがいるときは落石しないよう注意が必要です。
ザレ場を下ったところにちょっと雪渓が残っていました。軽アイゼンなくても問題ないレベルです。7月初旬くらいまで雪が残ってそうです。残雪期間が長いんだなーと思いました。
ここから剣ヶ峰山まで展望の良い尾根道を通ります。尾根道から振り返ると武尊山全体が見渡せ、向かって右側に谷川連峰が見えます。
木の少ない尾根道が続きます。日差しが強い日は直射日光が強烈だと思います。剣ヶ峰山までアップダウンが4つほど続きます。見た目以上に急坂で体力消耗しました。近いようで遠く感じる剣ヶ峰山。
剣ヶ峰山の分岐から岩場を登ると剣ヶ峰山の山頂に到着します。山頂はとても狭いので休憩には適していません。武尊山側には武尊山全体とその右に日光白根山、皇海山・庚申山が見えます。反対側は富士山、八ヶ岳、浅間山、草津白根山の展望があります。
山頂そのものが尾根道の分岐点となっていて西峰経由して高手山と川場スキー場まで繋がっています。武尊神社に下山する場合は分岐点まで戻る必要があります。急坂の岩場で滑りやすいので注意が必要です。
▼~下山
剣ヶ峰山(西武尊)の分岐から武尊神社側に下山します。登りで通った須原尾根分岐まで戻ります。この道も急坂で険しく、木の根っこや倒木等が続く悪路道です。前日の雨で泥だらけになっていて滑りやすい箇所が多く3回くらい滑りました… orz
途中、沢に出ます。何度か沢を渡ることになりますが、どの箇所も橋はありませんので、悪天候時や増水時は気を付けて通りましょう。
緊張が続く悪路道で下りにくく分岐点までかなり時間掛かってしまいました。この日の総距離は大した距離ではなかったですが、下りで緊張が続いたため体力も消耗しクタクタ状態でした。
下り途中に何度か滑ってしまいましたが特に怪我もなく無事下山できたので、帰りに武尊神社で無事の報告とお礼してきました。
武尊山は行者さんたちの修験道として知られているようで、修行という名に相応しい険しい箇所が多いです。今回のコースは登りは急坂と高低差のある鎖場、下りは緊張が続く悪路と結構難易度の高いコースでした。前日悪天候が続いたのでさらに危険度が増していたかと思います。
その厳しさの見返りに、見惚れてしまうほど素晴らしい絶景があります。修行目的なら別ですが、ぜひ晴れた日に登ってみてほしい山です。
次回、機会があれば前武尊・中ノ岳側から登ってみたいと思います。ヤマケイではオグナほたかスキー場からしか登山道がないように見えますが、旭小屋から周回できるコースがあるようです。
武尊山はコースが多彩で、他にも武尊避難小屋からのコースや高手山から剣ヶ峰山(西武尊)に登るコースもあるようです。山頂に居た年配のハイカーさんから高手山からのコースはマイナーコースだと聞きました。
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裏見ノ滝の無料駐車場に車停めてスタートします。駐車場は舗装されていて、20台程度駐車できます。駐車場内に水洗のキレイなトイレが設置してあります。7時半過ぎに到着しましたが、ほぼ満車状態でした。駐車場前の道路はアスファルト舗装されていますが、狭くクネクネしていて酔いやすい道です。
裏見の滝が近くにあるようですが、今回は寄りませんでした。
武尊神社は裏見ノ滝駐車場のすぐ先にあります。今日の山行の無事を祈願します。
武尊神社について。ふむふむ…
微笑ましい仏像様。
木の間から武尊山が見えました。どこのピークだろう…
この先に10台程度停められる駐車場がありますが、砂利道でとても狭いので裏見ノ滝駐車場を利用した方が良いです。
登山口前の駐車場。ほぼ満車状態でした。
最初は平たんながらも小石で歩きにくい道を歩きます。
水がキレイな沢。夏時期は気持ちよさそうです。
平たんな砂利道を進むと須原尾根分岐に到着。向かって左側が手小屋沢避難小屋分岐。右側が西武尊の剣ヶ峰山方面。どっちも険しいかったです。
いきなりめっちゃ樹林帯の急坂。
日が差しこんで幻想的な登山道です。
早朝は微妙な曇り空でしたが晴れてきそうです^^
木の根っこや大きな岩道と滑りやすくなかなか険しいです。
手小屋沢避難小屋分岐点。ここから尾根道になります。
手小屋沢避難小屋が見えました。登山道からちょっと離れたところにあります。
写真ではちょっと解りにくいですが、避難小屋まで急坂を下ります。登り返すのがダルかったので避難小屋には寄りませんでした。
木の先に雪化粧の山が!尾瀬の名峰至仏山です!
向かって右側に木の間から谷川連峰と白毛門が見えました。ツンデレ谷川岳は相変わらず雲に隠れています、
向かう方向にやたら尖がった山が見えました!武尊山の剣ヶ峰山(西武尊)です。
武尊山が見えてきました!
武尊山の名物?鎖場突入!三点支持して登れば問題ないレベルですが、足置くところ気を付けないと下まで落ちそうな高低差があります。
至仏山、笠ヶ岳、左に巻機山。天気いい!
谷川連峰と白毛門。こちらは晴れたり曇ったり忙しそうです。
また雲に隠れた谷川岳。
乾徳山みたいな鎖(ロープ)場。残雪時はどうやって下るんだろうか…
武尊山方面は見事な快晴です!
シャクナゲかな?鎖場地帯にたくさん咲いてました。
断崖絶壁みたいな鎖場。登りはいいとして下りは大変そう…
ついに燧ヶ岳が見えました!まだ雪深いんだろうなーと思ってましたが残雪なさそうな感じでした。
鎖場登り切ったところにちょっとした展望台があります。見事な雲海!
巻機山、至仏山側。
その右隣に二つの猫耳みたいなピークがある山が尾瀬の名峰燧ヶ岳。
西武尊の剣ヶ峰山。山頂がオニの角みたいです。雲の遥か向こうに富士山が見えました!その右隣のギザギザした山脈は八ヶ岳です。
手前は剣ヶ峰山の稜線。ここからでも登山道がくっきり見えます。雲の先にある山は赤城山のようです。
武尊山(沖武尊)と武尊山の中ノ岳・前武尊。
富士山あっぷに。これが写真の限界… orz
沖武尊の武尊山。登り返しキツそう…
ハイマツ帯の急坂を抜けると沖武尊の武尊山山頂に到着!
無事と絶景に感謝!
武尊山の中ノ岳・前武尊方面。奥の山は皇海山と庚申山。
皇海山と庚申山あっぷで。こうやってみると険しい山です。チャレンジしたい山のひとつです。
日光白根山とその奥に台形のかたちした男体山。
日光白根山あっぷで。おもしろい山容な山なので解りやすいです。
至仏山、笠ヶ岳。巻機山。
燧ヶ岳!今シーズン中に登りたい山のひとつ。
谷川岳側。また曇りに隠れてしまいました。恥ずかしがり屋さんです。
雲海の先に富士山、八ヶ岳。右隣に浅間山、さらに右に草津白根山が見えます。
西武尊の剣ヶ峰山。稜線くっきり!
この分岐から西武尊の剣ヶ峰山に向います。
武尊山の中ノ岳・前武尊。真ん中の白っぽいのは雪渓です。次回来るときはこちらから登ってみたいです。
ガレ場・ザレ場下りたところに雪渓が残ってました。初夏の時期に雪が触れるのは不思議な気分です。
稜線が素晴らしい!雲海もすごい!
振り返ると沖武尊の武尊山がどっしりと。こうやってみるとなだらかな山容です。
中ノ岳・前武尊と剣ヶ峰。ちなみに武尊山は剣ヶ峰という名前のピークがふたつあります。
雲の向こうに草津白根山。
その左隣に浅間山。さらに左は八ヶ岳。
谷川岳側も晴れてきました。ツンデレですね。
日差しが強烈ですが、視界が良いのでとても気持ちいい稜線です。4つほどピークがあり、登ったり下ったりします。剣ヶ峰山は近くに見えますが意外と距離ありました。
皇海山、庚申山もちょっと雲掛かってきました。
巻機山、至仏山。
前武尊と剣ヶ峰とその後ろが皇海山。
皇海山、庚申山あっぷで。
山の間に日光白根山の山頂がひょこり見えます。
武尊山全体。ほんと美しい山容です。
この分岐から剣ヶ峰山に向います。またここに戻ってくるので荷物デポするのも手です。
険しい岩場。
剣ヶ峰山の山頂に到着!せまっ!
ハイマツに囲まれていますが、富士山や浅間山、草津白根山が見えます。雲に隠れてしまいましたが赤城山も見えます。
剣ヶ峰山から下山。武尊山にお別れします。また登りたいと思います。
高低差のある岩場を下ります。ここから先も急坂が続くのでストックとグローブ用意した方が良いです。
剣ヶ峰山。こっちから見ても尖がってます。
沢まで下りてきました。何度か沢渡りますが橋はないので悪天候で増水している時は気を付けて渡らないといけません。
泥だらけの悪路の急坂をどんどん下っていきます。緊張が続く下山です。
須原尾根分岐まで戻ってきました。悪路道でヘトヘトでした。
駐車場には2台くらいしか停まってませんでした。みなさん下山早いですね。
武尊神社まで下山!何度か泥で転びましたが怪我もなく無事に下山できたので、下山完了と絶景に感謝します!
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | トレランシューズ |
バックパック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | |||
【その他】
水 1.5ℓ+ペットボトル550ml 昼食、ウィダーインゼリー(非常用)、プロテインゼリー(下山後用) ※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ ※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用) |
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