• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

エビ山、カモシカ平、野反湖、ノゾリキスゲ、コマクサ2018

エビ山 野反湖( 上信越)

パーティ: 1人 (はにわ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

富士見峠第一駐車場7:30***(周辺散策)***休憩舎9:00***エビ山10:15***カモシカ平11:20(休憩20分)***駐車場14:00

コース

総距離
約12.5km
累積標高差
上り約920m
下り約919m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

鼠色の絵具を垂らし水で薄めて掻き混ぜたような梅雨のどんよりとした空が広がっている。
その中を低空飛行でツバメが田んぼの上を飛び交っていた。
そう言えば5月に倉庫で仕事をしていると二羽のツバメが開けっぱなしのドアから入ってきて天井近くの段ボールの上に留まった。
二羽は小声で会話するように倉庫内を見まわして暫くして飛び立っていった。
巣作りの偵察だろうか。
最近の住宅は表面が滑る外壁の為ツバメも巣作り大変だよな。
自宅近くの鎮守の森の通りには紫陽花の花が雨に濡れてしっとりと咲いていた。
学校の隅に植えられている大きなグリーンのコニファーは夏虫色の幾つもの突起のある実をたくさんつけている。
所々蜘蛛の巣が張り雨粒を蓄えたその姿はさながら飾りのついたクリスマスツリーみたい。

そんな梅雨の季節が早くも6月29日に終わってしまった。
気象庁では観測史上もっとも早いそうだ。
梅雨が明けた最初の休日。
早朝4時に起床してピンク色に染まる空を見上げて出発。
朝陽を右の頬にあてながら上越国境に向けて車を走らせる。
今日の目的地は群馬県の野反湖。
昨年歩いた尾瀬沼でのカメラマンの方の話だとノゾリキスゲが凄いらしい。
御天気も良さそうだし今年は花の開花が早そうだから咲いているかな~。
長野原町から六合(くに)集落を抜けて富士見峠までの国道405号線の道は細くカーブも多い。
森林を抜け辿り着いた野反湖。
車を降りて望む野反湖は紺碧の湖と空が広がっていた。
休憩舎から登山者は下の第一駐車場に車を置いて下さいとアナウンスが流れていたので車を移動。
身支度を整え7時半頃出発。
駐車場から登る道の周囲には白や黄色や赤や紫、沢山の花々が目に飛び込んでくる。
その中をまずはコマクサが咲いているという八間山の入口へ。
ザレ場に咲くコマクサは地元の人が植え大切に育てているそう。
数は少なかったけど初めて見たなあ。
いつか八ヶ岳かアルプスで自生のコマクサも見てみたい。
富士見峠に戻る途中は浅間山と草津白根山が一望。
どっちも火山で立入禁止になっちゃったけど早く噴火活動が安定すると良いよね。
休憩舎から今度は周辺を散策する。
ちょっとノゾリキスゲは満開には早すぎたなあ。
でも(後で調べて)イブキトラノオ、ウラジオヨウラク、ハクサンフウロ、カラマツソウが咲き乱れ目を楽しませてくれた。
見渡すと湖面近くの小高い場所にキスゲがまとまって咲いて黄色くなっているところを発見。
ここをバックにスマホをパチリ。
野反湖とキスゲで中々良い感じ。
蕾もたくさん伸びているしあと10日ほどで満開になるのかな。
でもキスゲの花は一日しか咲かないらしいので儚い花だよね。
少し湖面方面に降ってみる。
湖岸はコンクリートらしいものもなく建物も見当たらない。
山々に囲まれた風景はまるで本で見る外国みたい。
のんびり釣り糸を垂らす釣り人。
高原の爽やかな風が吹いてくる。
気持ちが良いなあ。


さて振り返ってお花畑を休憩舎まで戻る。
何だかんだでそろそろ9時だ。
それではこれからもうひとつの目的地カモシカ平に行ってみよう。
休憩舎から弁天山まではひと登り。
弁天山からは草津の街や草津白根山が良く見えた。
下って鞍部の笹原に。
ここでは終わりかけのコバイケイソウがまだ咲いていた。
今日はハイキングのつもりだったがいつしか気温も上がりエビ山までの急登は汗が噴き出てくる。
あまりの暑さに頭も体も茹だる。
埼玉は今日も35度の真夏日なんだろうなとか、あと1000m位高い山の方が涼しんだろうなとかブツブツ独り言。
でも両側にエビ山まで咲き続ける沢山の白と黄色のハナニガナが沿道からの声援のようで元気をくれる。
ようやくエビ山山頂に。
笹原の頂上からは野反湖や周辺の山々を展望。
ここからはシラビソなどの樹林帯を高沢山へ。
山頂は展望もないのでカモシカ平に下る。
分岐にあった大きな倒木を乗り越えさらに下ると開けた場所に。
見渡す限りの笹原が続くがどうやらキスゲは全く咲いていない。
下った鞍部にあった案内板の写真のように黄色い絨毯がどこまでも続く風景を期待していただけに残念。
周りにいた他の人達も今年は何処も花の咲く時期が早いから期待してきたけどやっぱりまだ早かったねと。
まあ満開の時に運よく仕事が休めるわけじゃなし富士見峠で見られたし青空に大きな白い雲を見ているだけで気持ちが良いや。
ここで昼食タイム。
そして少し休んだのち来た道を戻る。
帰りも暑い暑い。
エビ山まで来ると周辺はいつの間にか大きな雲に囲まれてきた。
そう言えば昨日は群馬方面凄い夕立だったよな。
14時頃富士見峠に到着。
今日は帰りの道中も長いし雨降ってくる前に自宅にまっすぐ帰るとするか。

山と湖とお花畑。
きっと野反湖の秋は紅葉も綺麗なんだろうなあ。
湖畔をぐるっと歩いたり、周辺の八間山、足を延ばして白砂山。

Well you need a blue sky hoilday
(そう 青空の休日が必要だよね)

また来ようっと。

続きを読む

フォトギャラリー:53枚

すべての写真を見る

装備・携行品

登った山

エビ山

エビ山

1,744m

よく似たコース

エビ山 群馬県

山・花・湖と魅力いっぱいの上信国境の山

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
5時間
難易度
★★
コース定数
20
登山計画を立てる