行程・コース
この登山記録の行程
薬師山頂駅(12:30)・・・仙女平分岐・・・安達太良山(13:30)[休憩 5分]・・・牛ノ背(13:50)[休憩 5分]・・・峰ノ辻・・・くろがね小屋(14:30)[休憩 30分]・・・勢至平・・・奥岳(16:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回の3連休を利用し、福島の百名山3座を3日連続で登ってしまおうというプラン。
体力的にハードなことが想定されたが、疲れたら山はやめて麓でのんびりすればいいと気楽に構え、いざ東京から出発。
灼熱の東京と違って、あだたら高原スキー場に到着すると、半袖でちょっと涼しいくらいの気温。
麓は暑いので皆避暑目的で来ているのか、連休ということもあって駐車場は満杯であった。
チケットを購入してゴンドラに乗る。
本来は麓から歩いて登りたかったのだが、予定より到着が遅くなってしまったので行きだけゴンドラでショートカットすることに。
こういう時に文明の利器は便利である。
上に到着し準備を終えて、いざ出発。
比較的なだらか傾斜の中を進んでいく。
火山だからなのか、樹木もそれほど高くない。
樹林帯を抜けると、麓の町が一面に広がる。
今日は少しガスがかかっていたが、それでも見応えのある景色である。
時折振り返って景色を眺めながら進んでいくと、割と簡単に山頂の岩まで到着
岩の根元までは険しい道はなかったが、本当の山頂に登るためには急な岩場を登る必要がある。
といってもそれほど危ない岩場ではないので、慎重に登れば大丈夫である。
この付近は大して植生もないのに、トンボが数百匹ぐらい大量発生していた。
といってもトンボはハエやハチと違って羽音がせず、人間にもしつこく付きまとってきたりしないため、平和に景色を眺めることができる。
なお、山頂の岩は、通称「乳首」というらしい。近くで見るとごつごつした岩の山という感じでピンとこなかったが、後で少し離れたところからの写真を見て、確かにそう見えるかもと思った。
今回はそこから折り返さず、馬の背、くろがね小屋を経由して一周りするルートを選んだ。
頂上から馬の背までは稜線が続き、良い眺望がずっと続く。
馬の背に到着すると今まで見えていなかった火口が姿を現す。
見たことのない独特の色合いをもった風景に、到着した登山客はみな驚きの声を上げていた。
自然の姿とは言っても、森のような生の景色ではなく、いわば死の景色である火山の眺めがそんなに魅力的なのか昔は疑問であった。
しかし、今年噴火した草津白根山の湯釜や今回の安達太良山の風景を見て、異世界のような火山の眺めも、また別の引き込まれる力があるのを実感させられた。
深淵な景色を眺めた後、くろがね小屋に向かって、岩がごろごろした道を下っていく。
普段の土の道を歩く勢いで下っているうちに、右足首に痛みを感じるようになった。
足首への負担が大きい路面が続くので、足への衝撃があまりないようにゆっくりめに歩いた方がよかったようである。
右足首を庇いつつ、歩きにくい道を下っていくとくろがね小屋に到着。
ここは山小屋には珍しくトイレを無料で使わしてくれる。
川沿いのためか水も使え、かなり快適な小屋だ。
のどが渇いていたこともあって、お礼代わりにサイダーを注文した。
火照った体にサイダーは最高に美味しかった。
そこで一休みをして体を冷ましてから、改めて麓に向かう。
くろがね小屋以降は傾斜も緩やかで、特に馬車道(新道)は道も広く、とても歩きやすい。
(旧道は見たところ鬱蒼とした山道で、通な人でない限り新道をお勧めする。)
そうこうしているうちに麓に到着し、レストハウスで休憩。
麓でゆっくり椅子でくつろげるのはありがたい。
温泉もあるので時間がある場合は、そのまま汗を流すのも良さそうだ。
安達太良山は眺望がよいだけでなく、火山の景色も見られるなど表情が豊かで、百名山に選ばれるのも納得であった。
冬の雪山の時期でも人気があるということなので、いずれは挑戦してみたいと思う。
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