行程・コース
この登山記録の行程
馬返し(08:35)・・・一合目・・・八合目避難小屋(11:15)[休憩 5分]・・・不動平避難小屋・・・岩手山(薬師岳)(12:00)[休憩 30分]・・・不動平避難小屋・・・八合目避難小屋[休憩 5分]・・・五合目・・・一合目・・・馬返し(15:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
朝起きて外に出ると、予報は曇りだったにも関わらず、結構晴れていた。
とりあえず晴れになりそうだったので、馬返し駐車場に向かう。
馬返し駐車場は岩手山の麓にあり、岩手山にまっすぐ向かっていくが、山頂に雲がかかっていて眺望はあまり期待できなかったが、「まあ、途中の景色がよければいいや」と割り切って登ることにした。
駐車場に到着し、身支度を整えて登山に出発。
登山口に湧き水が豪快に溢れている井戸?が見つかる。
湧き水は普段あまり飲まないが、下山して暑い時にはちょうど良さそうだ。
岩木山のようにショートカットしたかったが、岩城山はどの登山口も麓からしかなく、仕方なく麓から登り始める。
標準コースタイムは8時間。昔きつかった男体山よりハードだ。
少し歩いたところで、「0.5合目」の標識が現れる。
小数点の付いた標識は初めて見たが、これからの山行の長さを予感させる標識である…
こういう時は何も考えずに無心になって登るのが一番なので、ひたすら新道を登っていく。
2合目を過ぎると途中の開けたところから盛岡市街が一望できるようになり、これだけでも来た甲斐を感じた。
東側をひたすら登っていくため、登るごとに眺望が良くなっていき、ひたすら続く登りの中でけっこう励まされる。
そして、頂上手前の稜線に出ると、立派な火口が姿をあらわした。
どうやら登山中に山頂の雲が晴れてくれたようだ。
火口の登りまでは草原が広がり、開放感が素晴らしい。
途中の避難小屋はトイレも綺麗で、湧き水も美味しかった。
火口の登りに入ると、富士山の砂走りのような斜面になり、登りは靴が滑ってなかなか登りにくい。
ここは見た目以上に登るのに難儀したが、登りきると途中の景色が霞んでしまうぐらいパノラマの景色が広がる。
そこでも十分だったが、さらに高い山頂から景色を見るべく、右回りに進んでいく。
平日のためか、山頂を歩いているのは数名しか見えない。
山頂に到着すると、盛岡市街だけでなく、日本海側も一望でき、文字通り360度のパノラマが広がる。
南東の方には鳥海山が見え、北の八幡平方面は雲海が広がっていた。
独立峰の稜線のため風は強かったが、人が捌けて自分一人だったので、しばらく頂上で景色を独り占めした。
天気予報には振り回されたが、とりあえず登ってみて本当に良かった。
そこから、火口の神社を経由して、ゆっくりと下山する。
いつの間にか旧道に入っていたが、樹林帯の中を通る新道と異なり、旧道は開けた岩稜なので眺望がずっとよい状態で降りていく。
それだけだと良いようにも聞こえるが、道の状態は悪く、傾斜がきつい中で岩稜を降りていかなければならず、かなりしんどかった。
たまらず途中の連絡道で新道に戻ったが、よほど景色がよいのが好きというのでもない限り、新道を利用したほうがよいと思う。
下山後、翌日は八幡平に登る予定だったので、そのまま馬返しキャンプ場でキャンプを設営する。
看板にはキャンプの際は滝沢市の観光課に事前に電話するよう指示があったので電話したところ、市の職員の方の対応がとても良かった。
最近の役所は下手な民間のコールセンターよりも対応が良いことが多いが、水洗トイレと炊事場付きのキャンプ場にタダで泊まれて、この対応は素晴らしいと感じた。
平日で台風も近づいていたためか、他にテントを設営している方がおらず貸し切り状態で泊まれたので、静かにキャンプしたい人にお勧めである(さすがに他に誰もいないのは心細かったが 笑)。
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