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赤鬼を探して大江山をゆく

赤石ヶ岳、大江山(千丈ヶ岳)、鳩ガ峰、鍋塚山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り時々雨

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビには「双峰公園」とセットするとよい。国道176号線を下天津方面から来ると、与謝トンネルを抜けて直ぐの左の細い林道に鋭角に入る。林道は入って直ぐに二股に分かれているが、左を進み上へと登っていく。舗装されていて危険な場所はない。林道の突き当りが双峰公園。キャンプ場にもなっている。管理事務所のような建物の前の駐車場を利用させてもらった。トイレあり。

この登山記録の行程

双峰公園駐車場(08:23)・・・赤岩ヶ岳山頂(08:52)・・・大江山(千丈ヶ嶽)山頂(10:07)・・・鳩ケ峰山頂(10:39)・・・鍋塚山頂(11:21)・・・鬼の岩屋(11:55)(昼食~12:16)・・・パラグライダー広場(12:26)・・・航空管制塔航空管制塔(12:30)・・・鍋塚山頂(13:15)・・・鳩ケ峰山頂(14:04)・・・大江山(千丈ヶ嶽)山頂(14:29)・・・鬼嶽稲荷神社(14:58)・・・不動の滝等(15:06)・・・鬼の洞窟方面・・・ルートを外れて尾根を直登・・・大江山・鬼嶽稲荷神社分岐(16:01)・・・双峰公園駐車場(16:42)

コース

総距離
約20.1km
累積標高差
上り約1,827m
下り約1,827m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ちはやぶるにも描かれている通り、なぜか福井は昔から百人一首王国。小学生にもなると何の疑問もなく百人一首のセットを買わされた。そのおかげで未だ記憶に残る「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」の句。文と踏みを掛けた歌。前振りが長かったが、お盆休みで時間が出来たので、行きたいリストから、関西百名山で新・花の百名山にも選ばれている大江山にやってきた。
大江山と言えば、もう一つ面白い特徴がある。鬼を祀っている全国でも珍しい場所。京都の街を荒らし回った酒呑童子ほか、山のあちこちに色々な鬼伝説が残っている。学生時代、バイクで通るたびに、鬼の像を眺めていつか探索に来ていたいと思っていた。
双峰公園駐車場(キャンプ場)を目指して車を走らせる。キャンプ場を過ぎたところにある事務棟の様な建物前に駐車させて貰う。
大江山は、丹後山地中央に位置し、起伏の緩やかな山だ。一般には、千丈ヶ岳(標高832.5m)を大江山と呼んでいるが、千丈ヶ岳を含む赤石ヶ岳(標高736.1m)、鳩ガ峰(標高746m)、鍋塚(標高763m)を含めた峰々の総称が大江山というのが正しい(あるいは大江山連峰)。
早速、歩き出そうとしたが、小雨がパラパラと降って来た。出鼻をくじかれた感じだが、考えようによっては、死ぬほど暑い中を歩くよりは全然マシ。
大江山では最近、西の赤石ヶ岳から東の赤岩山までの全長16kmを結ぶトレイルが整備された。それぞれの山の名前から「赤赤トレイル」と呼ばれている。赤赤トレイルのピストンも考えたが、さすがに時間が足りないので、今日はスタンダードに赤石ヶ岳から鍋塚、と以前から気になっていた管制塔までを探索することにする。
まず最初に、赤石ヶ岳を目指す。キャンプ場から見上げると左右に山が見える。真っすぐに登っていくと左右の山のコルに着く。右の山が赤石ヶ岳で、ゴロゴロした岩を乗り越えて歩くコースで若干歩きづらいが、30分程度で山頂まで行ける。
山頂は真っ白で何も見えなかったので、そそくさと折り返してコルまで戻る。今度は左側へと進む。岩だらけだった赤石ヶ岳に対し、左側の斜面には一面笹の草原が広がっていて、どことなく鈴鹿山系の竜ヶ岳を思い起こす。その笹の草原を抜けて、さらに奥にある山を目指す。山頂には厚い雲が待ち構えていた。どうやら、今日は山頂だけ雨が降っているようだ。次の山はいきなりの大江山のメイン、千丈ヶ岳。大江山とそのままの名前で呼ばれることもあり、大江山連峰の中でも最も高い山である。山頂は芝に覆われた公園のような装いで、広々していて気持ち良かった。予想通り山頂に来るとガスっていて小雨が混じる。クールダウンされてむしろ調子がいいので、そのまま勢いをつけて次の山を目指す。大江山の縦走は登山道も整備されていてとても歩きやすい。降って登って鳩ガ峰へ到着。同じく芝に包まれた山頂。眺望が良く、加悦谷平野と街並みが良く見えた。行く手には山が連なっていているのが見える。今日の目的地はまだまだ向こう。こうやって見るとなかなか歩きごたえがありそうだ。
次は鍋塚。コルのところにある駐車場で小休止。整備されたトイレもある。鍋塚山は名前の通り、鍋をひっくり返したような丸みを帯びた山容だ。ここも鳩ガ峰と同様整った頂きで眺望がよい。双耳峰の青葉山もはっきり見えた。
目的地まで最後の下りを降る。避難小屋が見えると鬼の岩屋もあと僅か。
鬼の岩屋とは、ちょっとした洞窟のこと。手前の看板によれば三部屋ほどに分かれていて結構奥行きがあって広いようだ。しかし、入口から見える部分は狭く、とてもそうは見えなかった。
鬼の岩屋のすぐ脇に展望台があるので、そこで昼食をとる。小雨が冷たい。
鬼の岩屋から少し進むと、ひらけた丘に出る。丘の上には、なんと飛び込み台が設置されていた。あまり見かけない風景なので一瞬驚くが、ここはパラグライダー広場。この飛び込み台から滑走して、目の前の空に飛び出すのだろう。想像するだけでワクワクする。一度はやってみたいものだ。
パラグライダー広場からは緩やかな下りになる。ほんの少し進むと円形状の太陽光パネルを天井にした様な不思議な建物が見えてくる。航空管制塔航空管制塔だ。登山道はいったん建物を離れるが、そのまま進むと正面に回り込むことができる。フェンスが閉まっていて中には入れなかったが、人のいる気配は全くない。ここから関空の離着陸する飛行機に電波送っているらしいが、一体どんな機能を持った建物なのだろうか。興味津々だ。記念に建物を写真に収めて、折り返しに入る。
ペースを落とさずに、来た道を一気に大江山まで戻る。このままキャンプ場に戻るのは勿体なかったので、山頂から少し下ったところにある分岐を左に折れて、鬼嶽稲荷神社へと向かう。
鬼嶽稲荷神社は、「森林浴の森」日本百選に選ばれた森(しかし、なんとか百選っていろんなものがあると感心)の中にあり、神社の駐車場からは丹後でも有名な雲海スポットらしい。
神社の脇に「鬼嶽不動尊、不動の滝、ぶな林、金時の逆さ杉」という看板を見つけた。100mと書かれていたので、行ってみることにする。入り口に立派な看板があった割には目的地は今一つはっきりしない。ブナ林は、まあこの辺全体かな?と思うことにする。確実に100mを倍くらいオーバーしたところに、小さな仏像を見つけた。鬼嶽不動尊。その横に滝と呼ぶには少し無理がある不動の滝を発見。しかし、いくら探せども金時の逆さ杉はついぞ見つけることはできなった。帰宅後、調べてみると、少し前に倒れて今はもう存在しないとか。おいおい!です。
神社に戻り、ここまで来たらついでだと、実はもう一つあった看板の方にも行ってみることにする。こちらの看板には「鬼の洞窟」300mとある。という事は600mくらいか?なんて軽く考えながら進むが、本当に行けども行けどもそれらしいものはない。後で考えると、分岐を見落としてしまったのかも知れないが、既に山を巻くように相当な距離を来てしまった。地図を見ると目の前の尾根を直登すれば山頂方面。戻る気分ではなかったので、登山道を離れ、尾根を直登する。なかなか急な斜面だが、よく整備された山で藪もなく歩きやすい(が、山に慣れていない人にはお勧めしない)。ずり落ちそうな斜面を登っていくとその先にベンチが見えた。神社へ降る途中にあったベンチだ。最短距離で基に来た道へ戻って来た。結局、鬼の洞窟には行けず残念だったが、概ね今日のミッションは達成。キャンプ場へと戻る。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 里山ならではの、登ったり下りたりジグザク歩行ですね。青青トレイルはないのですか?

  • それいいねぇー。ぜひ作って欲しいなぁ。

登った山

大江山

大江山

832m

よく似たコース

大江山 京都府

丹後・丹波国境、酒呑童子伝説の山

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
1時間10分
難易度
コース定数
5
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