行程・コース
天候
曇り時々晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
山神社駐車場へマイカー。20台ほど駐車可能。
この登山記録の行程
【初日】
山神社駐車場(5:50)⇒ 愛鷹山荘(6:25/6:30)⇒ 富士見峠(6:35)⇒ 黒岳(6:55/7:05)
⇒ 富士見峠(7:25)⇒ 鋸岳展望台(7:55)⇒ 富士見台(8:35)⇒ 越前岳(8:55/9:15)
⇒ 呼子岳(10:05/10:10)⇒ 割石峠(10:20)⇒ 蓬莱山(10:35)⇒ 位牌岳(12:25/13:10)⇒ 前岳(13:45)
⇒ 北尾根取付(14:20)⇒ 東沢(14:30/14:40)⇒ 山神社駐車場(15:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
前々から気になっていた愛鷹山の鋸岳。風化による崩壊が進んで立入禁止となってますが、ネットでは踏破した人もチラホラ。とはいえ、ソロで行くのはちょっと・・・と二の足を踏んでいたところ、6月に皇海山クラシックルート+αを共にしたAさん&Yさんとのコラボが再現。クレイジー・トリオ復活です。
山神社駐車場到着は5時半。明るくなるのを15分ほど待って黒岳へ。途中、無人の避難小屋・愛鷹山荘を覗いてみると予想よりも立派。収容6名ほど、トイレ有り(別棟)、水場なし、でした。富士見峠は山荘からすぐのところ。黒岳ピストンは思いのほか時間がかかって疲れましたが、山頂からの富士山の眺めは最高!周辺の林の雰囲気も良くておすすめです。ただ、自衛隊富士演習場の砲弾爆裂音は余計。
富士見峠に戻って越前岳へ。長くてド単調なダラダラ登り。黒岳ピストンでダメージを受けた体にはツライ・・・。自衛隊の砲弾音も腹に響く・・・。溝のようなトレイルもそこそこ荒れ気味。歩く人はあまり多くなさそう。なお、左側斜面が豪快に崩落した箇所があって要注意です(立て看板とロープ有)。
やっと辿り着いた越前岳で駿河湾&伊豆半島の絶景を見ながら休憩したら割石峠へ。この区間もいわゆる痩せ尾根。急な下りもあって通行は要注意。割石峠に着くと山神社駐車場からの道が北から合流します。その反対の南側にはこれから向かう鋸岳を予感させる狭くスッパリと切れた深いキレット。険しい・・・。
割石峠を出発するとまずは蓬莱山。山頂の「立ち入りはご遠慮を」の看板の脇を抜けて進みます。ここからはまさに自己責任!気を引き締めてスタートするとすぐに鋸岳ルートの全容を見渡せるスポットに。あまりの荒々しさに思わず息をのみます。よくよく見ると、手前の南側斜面に下りトラバース道。ネット情報によれば、あれを辿ってその先にあるどこかのキレットで登り返して北側斜面に出るらしい。
さて、いよいよ縦走路に突入。トラバース道は非常に狭く、右側に落っこちて「サヨウナラ~」とならないよう左手で鎖を掴んで慎重に進みます。が、鎖は不安定、足元も草で見づらい、茨のトゲが痛い等々、序盤から痺れる箇所の連続。特に岩場は細心の注意が必要。人が通らないので岩の上には苔が生えていて非常に滑りやすくなっています。ボロボロと簡単に崩れる岩もあり落石にも要注意。ようやく第5ピークと呼ばれる岩峰の根元に辿り着くと今度はザレた急斜面を直登。鎖・ロープは設置されてますが、命を守るため、片方の手のどちらかは必ず鎖・ロープ以外を掴むこと。
斜面を登りきるとその先からは北側斜面をトラバース。こちらも足場が狭く、雑草で見づらい・・・。慎重に慎重に数十メートル進むと今後は垂直に岩場を登って尾根道へ出ます。この岩場も鎖は当てにできないので主に岩・木を掴んで登ります。ようやく鎖場の波状攻撃が終わって一息つけたかなと思う頃、縦走路上に「大沢入林道」と書かれた標識。ここから位牌岳まではまだかなり登りますが、力尽きてしまった人はテープを辿って沢を下れば山神社駐車場に戻れるようです。
その標識通過後、もう1度、鎖場のトラバース&急登箇所。これを越えてようやく一般登山道に。が、この傾斜がまたキツイ・・・。位牌岳に着くと3人ともへたり込んでしまいましたが、位牌岳山頂は平らで広く、なかなか快適なので昼食と雑談でのんびりまったり。なお、ものはついでで位牌岳から愛鷹山ピストン(往復3時間半)にも行ってみようかという案もありましたが、日暮れも早い時期なのでそれはパスして前岳へ。
展望も何もない地味~な前岳からは北尾根を下ります。が、その傾斜が半端でない。中森明菜の「真っ逆さまに落ちてdesire」か、はたまた、マサ斉藤のパイル・ドライバーかという急降下。両側の木の枝をしっかり掴んで下りないと確実に滑落遭難します。下りにもかかわらず、ゼイゼイ息を切らし、汗まみれになって北尾根取付に下り立った後はテープとケルンを目印にしながら東沢分岐へ。ここまで来ればやっと大丈夫。林道を下り、15時過ぎに山神社駐車場に到着。到着前からパラつき始めた雨が、駐車場を出発する頃には土砂降りになりましたから本当にラッキー。愛鷹山ピストンに行かなくて正解でした。
懸案だった愛鷹山・鋸岳ルート。予想通り、歯応え満点のスリリングなルートでした。全く手に負えないほど通行不能というわけではありませんが、死を身近に感じる相当なリスクを伴うのでお勧めはしません。どうしても行く場合は、雪・雨・風の日を避け、ソロではなく複数名で、しかも、熟練者を交えて行く方がいいと思います。もちろん自己責任で。
フォトギャラリー:50枚
装備・携行品
| シャツ | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
| バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ |
| 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | カメラ | 修理用具 | 医療品 |
| ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |






















































