行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
車坂峠(07:40)・・・車坂山・・・赤ゾレの頭・・・トーミの頭・・・黒斑山[休憩 5分]・・・蛇骨岳・・・Jバンド[休憩 5分]・・・賽ノ河原・・・前掛山(11:00)[休憩 25分]・・・賽ノ河原・・・湯ノ平口・・・トーミの頭[休憩 5分]・・・車坂峠(13:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
前掛山までの経路が解禁されたということで浅間山に挑戦。
車坂峠付近は丁度紅葉の最盛期で、カラマツが黄金色に輝いている中をドライブしていく。
朝はちょうど雲海も見え、ここまででも十分素晴らしい景色を見ることができる。
今日は快晴の予報もあってか、駐車場に到着すると7時すぎでも登山口近くの駐車場は案の定満車となっていた。
ここ1か月ほどは曇りのとれない晴ればっかりだったので、みんな今日を逃す手はないといった感じだろう。
登山口前の広場で支度をしたが、気温はかなり低く、椅子は凍っているほどであった。
日陰の傾斜では登山道が凍結しており、アイゼンを付けるほどではなかったが、時おり靴が滑って歩きにくい場所もある。
寒さでシンとした樹林帯を進んでいくと、木々が開けた場所に出る。
後ろを振り返るとアルプスが見えたが、予報と異なって結構雲に覆われていて、残念ながら全体を見渡すことはできなかった。
また樹林帯に入り徐々に高度を上げていく。
日当たりが良いところは霜柱が融けて歩きづらいところもあるが、危険箇所はほとんどない。
そうこうしているうちに黒斑山手前で眺望が開け、浅間山の本体が姿を現す。
間近で見る浅間山はとにかくデカい!の一言で、写真でなく生で見ないとこの迫力は分からないと思う。
形も均整がとれており、冬は雪が積もってプリンによく例えられるが、今の季節はショコラプリンに見えるので、これはこれで美味しそうである。
ここから草すべりを通って前掛山に向かうこともできるが、折角なので黒斑山、蛇骨岳、Jバンドを通るルートを選択。
黒斑山付近は樹林帯に囲まれていてあまり景色が見えないが、蛇骨岳辺りまで来ると草木が生えなくなり、眺望の良い稜線歩きを楽しめる。
ただそこからJバンドまであまり景色は変わらないので、前掛山まで行ける今となっては、遠回りしてまでこちらを回る必要はない気がした。
Jバンドに入ると結構急な下りで気を遣うが、思っていたほど危険ではない。
淡々と下っていくと、前掛山の麓に降り、山頂への分岐点に向かってカラマツの群生林の中に入っていく。
もう紅葉のピークは過ぎてしまっていたが、それでもまだ綺麗だ。
しばらく進むと分岐点が見え、いよいよ前掛山に向かうル―トに入る。
このルートに入ると登山客が一気に増え、道に沿ってずっと人が連なっていた。
その光景は富士山に似ていたが、富士山のようにジグザグではなく山麓に沿って真っすぐ登っていくので、意外にあっさり上まで到着してしまった。
そこから本当のピークまでは外輪に沿ってさらに20分ほど歩かなければいけないが、山頂は風が強すぎて昼ごはんは食べれなそうだったので、その場で休憩がてら昼食をとった。
そこでも風は強く、手が冷えてしょうがなかったので手袋をつけて難儀しながらの食事となった。
昼食後にピークに向かって気付いたのだが、山頂に到着してすぐの場所ではなく、避難シェルター付近は風が遮られて全然寒くなかったので、もう少し奥で休んでおけばと悔やまれた。
その風の緩衝地帯を抜けると、今日一番の強風地帯に入る。
麓から樹林帯がないので仕方がないが、とにかく寒い。
皆フードを被って風を防いでいた。
山頂の標識を撮影し、後ろのパノラマを少し満喫して、早々に退散する。
帰りは草すべりのルートを選択。
他の登山客はどこへ行ってしまったのか、こちらのルートは人が少なく静かな山行を楽しめる。
だが、黒斑山の登りに入ると、傾斜がかなり急となり、稜線のアップダウンと前掛山の登り降りをした体にはかなり堪える。
やはりJバンドはあえて行かなくても良かったかもしれないと思ったが、樹林帯でないので、振り返れば浅間山を間近に見つつ休憩することができ疲れを癒してくれた。
息を上げながら何とか行きのルートに合流。
そこからは基本的に緩やかな下りが続くので、まったりと降りていく。
帰りは表ルートでなく中ルートを通ったので日差しが遮られ、心地よい気温の中で森林浴を楽しむことができた。
中ルートのため眺望は見られないが、表ルートより距離も短く、静かな山行をしたいときにはよいルートのようだ。
久しぶりに前掛山へのアプローチが解禁されたので、今年は特に混雑していたのだろうが、人が多いので富士山と同じく観光地に来ている感覚の山行であった。
山頂からの景色はアルプスとの間に黒斑山があったり、外輪より火口が高いことから180度くらいのパノラマにとどまるなど、眺望は抜群とは言えないが、写真映えする山体や道が整備されているなど、一般的な登山客が集まりやすい要素がそろっていると感じた。
いずれ紅葉が最盛の時期や雪が積もっている時期にまた来ることになるだろうと思う。
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