行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
丈競山へは浄法寺山青少年旅行村からアクセスするのもあるが、今回は周遊がしたかったので、じょんころ広場の登山口を選択。カーナビには、「龍ヶ鼻湖」をセットするとよい。じょんころ広場はダムを過ぎて直ぐのところにある。キャンプ場のような広い公園で、駐車場も十分にスペースがある。トイレもあり。
この登山記録の行程
じょんころ広場(07:37)・・・登山口(07:41)・・・じょんころ滝(07:47)・・・北丈競山(09:16)・・・丈競山(09:47)・・・浄法寺山(10:30)(昼食~11:05)・・・分岐(11:37)・・・冠岳(11:45)・・・分岐(11:58)・・・沢(12:24)・・・林道・・・じょんころ広場(13:21)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
フルメンバー揃っての登山。
実現までに一年以上を要してしまったが、今回のミッションは単身赴任で福井に来ている先輩に、任期を終えて帰ってしまう前に是非とも福井の魅力を1つでも多く紹介したいと仲間で企画したツアー。
ターゲットは福井県坂井市に位置する丈競山。丈競山は南と北の2つに分かれた双耳峰の山で、兄弟山が背を競い合ったというところからきている。
登山口となるじょんころ広場に到着。なにやら演歌の歌詞に出てきそうな名前だ。丈競山は浄法寺山青少年旅行村から登るルートもあるが、今回は周遊が目的なので起点をじょんころ広場にした。トイレもあって広くて綺麗な公園。
林道に沿って少し進むと、登山届けと大きく書かれた電話ボックスが左手に見えてくる。登山道はその脇から始まり、九十九折り状に斜面を登っていく。登り始めてすぐに公園の名前の由来か?、じょんころ滝が出迎えてくれる。大きくはないが逆に可愛らしい滝が紅葉に映える。
ギリギリ残っている紅葉の中を通って登っていく。峰に出ると一気に視界が開ける。最初の目的地、丈競の弟(と勝手に呼ぶが)北丈競山が目前にそびえている。そこから時計回りに今日の縦走ルートが見える。
後ろには勝山市内や遠くには三国のコンビナートまで見渡すことが出来る。大野方面にはもうだいぶ日も昇ったというのに、市内を覆い尽くす雲海が広がっていた。ひょっとしたら雲海の大野城が見れたのかも知れない。
すーっと真っすぐに延びた稜線を歩いていく。日差しが暖かく、ジンワリと汗が噴き出してくる。まだ痛みは残っているものの、負傷した足もようやく普通に歩けるようになってきた。
斜面を登りきって北丈競山に到着。標高964m。振り返ると富士写ヶ岳から火燈山までの縦走ルートが良く見える。こちらと違ってギザギザした稜線で、アップダウンの激しさにGWに大汗をかきながら歩いたのを思い出す。その時に、逆にこちらの丈競山を見て、早くあのカッコいい山に登ってみたいと思ったものだ。実際に登ってみて、実にいい山だと実感する。しかし、ここはまだまだ序盤。目の前にお兄ちゃんの南峰(丈競山)も控えている。山頂には火燈山からも良く見えた避難小屋が目印になっている。
一旦、降って、ぐーーーっと登る。北峰よりも山頂付近が反っているように感じる。登りきると、避難小屋が出迎えてくれる。真新しくとても綺麗な小屋だった。ストーブも完備されていたので冬に薪を背負って登り、暖を取りながら鍋パーティーもいいなあと頭をよぎった。
山頂では、5、6人のグループがそれこそ鍋パーティーを楽しんでいた。においにつられてお腹がすくが我々のランチタイムはもう少し先だ。
ようやく人に出会えたので、食事中のところ申し訳ないが、記念写真を撮ってもらう。
今日のミッションの1つ、先だってメンバー全員で揃えた敦賀三山Tシャツを着て、全員で記念撮影をする。それぞれ好きな色を選んで購入したのでカラフルな写真が撮れた。きっと単身赴任の先輩にとってもいい思い出になることだろう。
南峰が今日の周遊コースで一番高い山なので、ここまで来れば後は楽勝。しかも、縦走ルートがとても歩きやすい。
よくぞ切り開いたと感心するほど密度の濃い藪のトンネルを直登すると、浄法寺山に到着する。山頂には丸テーブルのような形をした可愛らしい木製の展望台が建っていた。先日までの雪もここ数日の陽気で解けたのか、黒い地肌の白山もよく見えた。
ここで昼食とする。ポカポカ陽気で気持ちがいい。昼食中、冠岳方面から次から次へと登山者が登ってきた。そっちのルートの方がメジャーなのだろうか。
食事を終えて、周遊を再開する。周遊の下山ポイントに差し掛かったが、せっかくなので冠岳まで足をのばしてみる。距離は短いがぐっと下がってググッと登る。山頂からは丈競の2つの峰とその縦走ルートがよく見えた。確かに登りの時に感じたように南峰への登りは見た目にも反り返っていた。
周遊の下山ポイントまで戻る。ここから先はひたすら谷に向かって降りるだけ。粘土質の地面に落ち葉もあって、相当滑りやすい状況になっている。あちこちにロープも張ってあるが、子供や年配の方には危ないかも知れない。このルート、使うなら登りが良いと思った。
降り切ると、沢に合流する。いつのまにか登山道は林道に変わり、あとはトボトボと嫌いな平地歩きになる。でも、谷の反対斜面にはまだ紅葉が残っていて、目を楽しませてくれた。時間はまだお昼を回ったばかりだと言うのに、夕方のような日差しに、秋の終わりを感じる。
下山後、最後のミッションで且つ今日一番のメインイベントとして、ケンミンショーのおかげですっかり全国区になった谷口屋の「竹田の油揚げ」にやってきた。もう、2時だと言うのにレストランにはいまだ列がひかない。おそるべしTV効果。
お土産物コーナーで、出来立ての油揚げを購入して皆でシェアすることにする。ノーマルの厚揚げと、ピザ風厚揚げ。ピザ風厚揚げはメンバーで紅一点の選択。外のテーブルで2つの味を囲んでの味比べ。
厚い油揚げは、正確には福井でも嶺北文化。子供の頃からよく食卓にも上がっていたが、決して主役ではない。先輩に進めておきながらなんだが、そんな列を作るほど美味しいわけがないとタカをくくっていた。が、一口ほおばって、ほかほかの厚揚げに思わず「美味い!」の一言。塩をかけても良し。おろし大根に刻みネギも最高だった。スーパーで買うのとは違い、出来たては絶品だ。ピザ風油揚げも油揚げの香ばしさと相乗効果で期待していた以上に美味しい。これは来るだけの価値はあるかも。丈競山と竹田の油揚げ、ぜひセットにしたいおすすめコースだ。^_^
みんなのコメント