行程・コース
天候
快晴だが風強し
利用した登山口
登山口へのアクセス
電車
その他:
西武秩父線芦ヶ久保駅
「秩父漫遊キップ」(2190円)を活用。池袋駅〜西武秩父往復1560円+休日に入湯料1030円なので、かなりお得になる。入浴しなくても930円分の買い物や食事代に充てることもできる。
この登山記録の行程
芦ヶ久保駅(10:30)・・・農村公園・・・山の花道入口(10:52)・・・県民の森分岐(11:42)・・・丸山(11:56)[休憩 25分]・・・大野峠(12:41)・・・大野峠登山口(13:25)・・・芦ヶ久保駅(13:44)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
ふらりと奥武蔵の大展望台丸山に登り、芦ヶ久保の氷柱を見物し、西武秩父駅の温泉につかってきました。
雑事を片付けた土曜の夜、このまま週末が終わってしまうのも残念だが、かといってがっつり山登りができる気分でもない。宝登山の蝋梅というのも頭をかすめたのだが、東上線に乗って、秩父鉄道に乗り換えてと考えたら、それだけで気が重くなってしまった。難しい年頃なのである。じゃあ、芦ヶ久保の氷柱でも見物して、「祭りの湯」にゆっくり浸かるだけでいいやと、えらく大まかな算段をつけて寝てしまった。翌朝、とはいえ秩父に出かけるのだからと、念のために登山靴だけ履き、町歩き用のリュックを背負って家を出た。
リュックの中には、温泉用の着替えと車中で読む本、防寒具と手袋しか入っていない。非常食もヘッドライトも、水も雨具の用意さえしていない。だって、今日は氷柱見物と温泉「だけ」なのだから。お昼ご飯だって観光客相手の店を探せばいい。いつもなら早朝出発し、事前に電車の時刻も調べるのだが、それも怠り、出たとこ任せ。今回の目的にぴったりな「秩父漫遊キップ」(高麗〜西武秩父間乗り降り自由+温泉入浴などに使えるクーポン付き)を購入して、池袋駅で「さて次の電車は」と掲示板を見ると、西武秩父まで行く電車って本数が少ないんですね。いくら遅い時間スタートとはいえ、ちょっとした遠出なのだからできれば目的地に早く到着したい。追加料金を払って、思い切って特急に乗り込んだ。
レッドアローも何度か乗ったけれども、今日は車窓の風景が妙に明るい。山登りと違って遅い時間だからそれも当たり前か。そうこうしているうちに、今回の氷柱見物、ヤマケイオンライン に載せるかな、載せるだろ、でも山にも登らず?うーんどうなんだろ・・・などと頭の中で問答を始めてしまった。なんだか急に後ろめたくなってきて、いや、やっぱそこはどこかに登ったほうがいいだろ。お前、そもそも登山は趣味だろ?天気もこんなにいい。次はいつ秩父に行けるかわからんぞ、などと特急電車に揺られながら無言の問答は続く。
おもむろに「山と高原地図」を広げると、芦ヶ久保から登れそうな丸山というのがあるではないか。なんでも奥武蔵随一の展望を誇るそうだ。幸い今日は天気もいい。4時間もあれば周回できそうだし、氷柱を眺めて、それから温泉に入り、美味い蕎麦でも食べて帰れば充実した日曜日になりそうだ。「よし、登ろう!」なんと、西武線の車中で今回の登山計画は急造されたのだった。登るとなったら、食料と水は最低限必要だ。芦ヶ久保に着いたら、道の駅があったはずだから弁当でもなんでも買ってしまえと胸算用をする。いやあ、登山計画書や保温水筒はもちろん、水も食料も持っていないで、出たとこ任せの山登り。こういうのが危ない山登りのパターンなんだろうなあと、どこか他人事のように考えた。
まあ、あとは一般的な丸山周回コースですし、道はよく整備されて危険箇所もなし。コース中の公衆トイレは、凍結防止のため閉鎖されているので駅などで済ませておくことが肝要。この日は快晴でしたが、冷たい北風が強く、陽だまりの展望台でのんびりというわけにはいきませんでしたが、さすがに奥武蔵随一を謳うだけの大展望を楽しみました。それにしてもニコン製の立派な大型双眼鏡も据え付けてあるのに、この展望台にはなぜ山名板がないのでしょうかね。あればもっと楽しいだろうな。
出たとこ任せの登山をしておいてなんですが、この時期は低山といえども、防寒着と耳が覆える帽子、保温水筒、手袋は必携ですね。自分ならお守りがわりにチェーンスパイクも持参したいところです。
あとは写真につけたコメントを見ていただければ、それでよろしいかと思います、ハイ。あ、良い子はこういう出たとこ任せの登山は真似しちゃあダメですよ。
フォトギャラリー:41枚
今回大活躍した「秩父漫遊キップ」
最初は氷柱と「祭りの湯」の入浴だけ考えていたのだけど、車中でせめて丸山に登ろうと計画変更
芦ヶ久保駅から結構な斜面を登っていきます
蝋梅の花や・・・
・・・梅もちらほら咲き始めています
武甲山はやはり目立ちますね
車道から離れて「丸山」や「山の花道」方向へ登山道に入ります
あーこの滑り台、乗ってしまえばよかったかも、と今頃になって少々後悔
八坂神社の山車のようです
住居の庭先の見事な蝋梅の大木
蝋梅と武甲山。「山の花道」の蝋梅はまだ若木で、10年くらい後が楽しみ?
木の子茶屋上部の尾根道を「山と高原地図」には表記がないコースで進みます。
道はしっかりしているのですが、薄暗く、前後の人影も絶え・・・
ようやく尾根に出た。「山と高原地図」には「防火帯の気持ちの良い尾根」と記述があるけれど・・・まあ見解の相違ですかね
「ふれあいテラス」付近から榛名山の眺望
登山路は乾燥していますが、下からは霜柱が地面を押し上げています
大戦中のドイツ軍の高射砲台を連想してしまった私
丸山の展望台から武甲山
丸山の展望台からの眺め。左に両神山、右手奥に八ヶ岳が白く見えている。さすがに奥武蔵随一の大展望を謳うだけの事はある。でも、風が冷た〜い
パラグライダーの滑走台
大野峠への下り
ちょっと退屈な針葉樹林は、仰ぎ見て見るのがマイブーム
こちらは天然のつらら(漢字で書くと氷柱なんですね)
馬頭観音。安永7年(1778年)の銘が見えます
今にも転がりそうな丸い大きな岩と、ミツバチの巣箱
赤谷集落からは車道沿いに芦ヶ久保駅まで戻ります
南天の赤い実
本日の元、メインイベント「芦ヶ久保の氷柱」。協力金300円を払って見物
ネーミングのセンスを疑うべきなのか、勘ぐる私がゲスなのか?
人工氷柱ですから、日の差さない北側斜面に作るのが合理的。その時は気にならないけれども、こうして後から眺めるとやはり光量が少ない。
・・・午前中に先に立ち寄れば、少しは日も差していたのかな?
一緒に写っている樹木と比較しないと、ちょとスケール感がわからないかも
甘酒をふるまっていただきました
「五常の滝」についての情報がありました
三十槌の氷柱というのもすごそうだな




