行程・コース
天候
晴れ(午後から少し曇と雪がちらつく)
登山口へのアクセス
バス
その他:
飛騨駅前バスターミナルから松本行きの特急バスで中の湯下車、釜トンネルから大正池を経由して上高地に入る。
従い釜トンネルが登山口となる。
この登山記録の行程
飛騨駅前バスターミナル(7:50)・・・中の湯バス停(9:00)・・・釜トンネル(9:10)・・・大正池(10:00)・・・田代池(10:30)・・・ウェストン碑(11:00)・・・かっぱ橋(11:30)・・・岳沢湿原(11:50)・・・小梨平(12:10)・・・大正池(14:20)・・・釜トンネル(14:50)・・・中の湯バス停(15:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回はいつもの友人と冬の上高地に行きたくて行ってきました。
ただ、暖冬の影響はかなりで例年に比べると積雪量は少なかったです。
それでも標高は1500mありますので冬山に入る気持ちで装備は整えてください。
また、釜トンネル入口左の中の湯売店に登山ポストがありますので必ず登山届は提出してください。
今は結構迷い込まないようにロープやポールで道が確保されていますが悪天候の場合はあっという間に道を見失ったり迷い込む危険は当然ながらありますので危険を感じたら無理をせず撤退も視野に入れておいてください。
トイレも使用できる箇所は3箇所ほどしかありませんので注意してください。
(冬期トイレは1、大正池ホテルの左横 2、田代橋を超えたところ 3、小梨平のビジターセンター前)
それ以外は扉が固く閉ざされています。
また、避難小屋や冬期小屋などは上高地にありませんので注意してください。
それではコース案内です。
我々は金曜日の夜から飛騨に向けて出発しましたがご自身の所在地に合わせて飛騨を目指すか平湯温泉を目指されるといいでしょう。
飛騨からなら翌日飛騨駅前バスターミナルの6番乗り場(一番右端)から7時50分発の松本行きに乗ると9時くらいに中の湯バス停に着きます。
平湯からなら8時50分くらいにこのバスが着くので乗ればいいでしょう。
中の湯バス停に着いたら車のこない場所で用意を整えて登山届を売店前のポストに入れて釜トンネルに入っていきましょう。
昔は真っ暗でヘッドライトとハンディライトを駆使しないと歩けませんでしたが今はトンネル内部のライトを点けてくださっているので快適に歩くことができます。
基本きついのは釜トンネルとその先の上高地トンネルだけなのでここさえクリアすれば後はほぼ平坦と言えます。
ただ、今季は積雪量が少なかったので快適に歩けましたが積雪量が多いときはいくら舗装路の上でも膝まで足が埋まったりしますのでワカンやスノーシューなどのアイテムは必須です。
道も凍っているのが普通なので軽アイゼンもしくはスパイクは必須となります。
釜トンネルの勾配は平均11°なので結構な坂道となります。
基本トンネルなので景色も変わりません、しかも釜トンネルの全長は約1500mでその先の上高地トンネルは約600mなので単純に2kmはずっと登ることになります。
ここで体力を使ってしまうと上高地の周遊なんて無理なのでゆっくり取り組んでください。
上高地トンネルを抜けても太兵衛平までは坂道となるので気は抜けません。
このあたりから道には積雪があったり凍ってたりするので必要に応じてアイゼンかスパイクを装着するといいでしょう。
からまつ橋を越えたあたりから道は下り坂となりその先に大正池の入口でもある東電貯水口があります。
このあたりから景色が格段とよくなり左側には焼岳がそびえ立ち目の前は大正池、奥の方には西穂高や前穂高、明神などが見えてきます。
ウキウキしながら進むと左手に大正池ホテルがあります。
このホテルの左側のトイレが貴重な冬期用トイレになるので済ませておきましょう。
ホテルの右側から大正池に下りて行けるので大正池に行きましょう。
トンネルの中で全ての人を抜き去った我々は一番乗りで誰もいない大正池を満喫しました。
ここからは車道も行けますが周遊路である木道を進みましょう。
雪深い時は危険ですが(橋桁を超えるほどの積雪量の時はやめたほうがいいでしょう。)今回は橋桁がしっかり確保できるぐらいの積雪量だったので木道を楽しく進みました。
しばらく進むと立ち枯れの木がよく見える絶景ポイントがありますので立ち寄ります。
ただ、このあたりから気を付けないと人の踏み跡がある場所はほぼ大丈夫ですがない場合はいきなり膝まで埋まる可能性があります。(これは積雪量にあまり関係ありません。)
慎重に立ち枯れの木に近づくと写真を撮りまくります。
私は立ち枯れの木から見る焼岳が大好きなので写真もこの構図を季節関係なくたくさん保有しています。
しばらく景色を眺めたら次に進みましょう。
次に目指すのは田代池です。
ここもとても綺麗な場所で目の前に霞沢岳がそびえるとてもいい場所でお気に入りの場所です。
観光シーズンは人でごった返していてとてもじゃないですがゆっくりできませんがこの季節のいいところは基本ほとんど人が入ってこないのでとても素晴らしい景色を独り占めできることです。
友人と景色を堪能したら次へ向かいます。
ここからは樹林帯に入るので積雪や樹上からの落雪には注意が必要です。
素敵な道をしばらく進むと田代橋に出ます。
橋を渡らず真っすぐに進めばかっぱ橋に行けますがこの道は帰路に利用するといいでしょう。
まずは田代橋を渡りましょう、直ぐに心を奪われるような景色が目の前に広がります。
赤く彩られた化粧柳がとても綺麗で目を奪われその先にそびえ立つ西穂、前穂、明神・・・正しく神の領域に入ったと感動し、また身が引き締まります。
元々本来の上高地という名称は一般的なもので登山者や山に携わって来た方々は「神降地」と呼んでいます。
私自身この呼び方がしっくりくるので特にこの季節はそう呼びたいと思っています。
素敵な景色に癒されながら先へ進むとウェストン碑が左手にあります。
私自身ここを訪れるのは久しぶりなので感慨深いものがあります。
そのまま道なりに梓川沿いに進んでいくと左手にホテルが数件立ち並んでいますがその中でも特に五千尺ロッジには思い入れがあります。
ここは我々が若かりし頃無茶な計画で上高地から涸沢経由で奥穂高、前穂高、岳沢、かっぱ橋の行程をわずか1泊2日で走破したとき流石にくたびれた私をかっぱ橋に置いて友人が探してくれたのが五千尺ロッジだったのです。
温泉に癒されぐっすり寝ましたが翌日恐ろしい程の筋肉痛に襲われ、それでもアホな二人は無理やり大正池を散策して帰路の車でのたうち回っていた思い出が蘇ります。
五千尺ロッジを越えたら直ぐにかっぱ橋です。
手前のベンチにいらっしゃったご年配の方が「最高ですな~~」と声をかけてくださったので笑顔で返事を返します。(工事関係者の方かな?)
誰もいないかっぱ橋も独り占めして写真を撮りまくります。
小腹がすいた我々は少し離れた場所で軽い目の休憩を取り行動食を食べました。
活力が戻ったのでそのまま岳沢湿原を目指します。
ここも観光シーズンは人がいっぱいですがこの季節は誰も来ないため貸切状態です。
ただ、ここは本当に誰も来ないので歩く際は気を付けないといきなり膝まではまり込んだりします。
素敵な景色を堪能したら小梨平まで戻りそこで大好きな景色を眺めながら昼休憩に入ります。
釜トンネルから大正池まで1時間ほど大正池からかっぱ橋までが1時間ほどかかるのでバスの時間は必ず把握しておいてください。
我々は15時20分発の高山行きで帰る予定でしたので逆算すると13時くらいには上高地を後にする必要があるのですが神々の山々を眺めていると時が過ぎるのが早くてあっという間に予定時刻が来ます。
名残惜しいですが片付けて小梨平を後にした我々は来た道ではなく梓川沿いを戻っていきます。
普段はこの道もバスターミナルへ向かう観光客でいっぱいなのですが今はひっそりとしていて情緒があります。
綺麗な梓川を右手に見ながら神々の領域を少しずつ外れていきます。
大正池からは車道に上がって本当なら歩けない道を歩いていきます。
この道は観光シーズンなら滅多に人が歩かない道ですが理由は車の往来(といってもタクシーかバスのみですが)が多いのが理由です。
今は快適に歩けますが道は凍ってたり積雪がありますので注意してください。
太兵衛平まで戻れば後は下りだけですが疲れた足には結構堪えますのでゆっくり進んでください。
釜トンネルの入口まで戻り道を横断して少し進んだ先に飛騨・高山行きのバス停がありますが風の吹き抜けるところでもあるので時間ギリギリまで釜トンネルの入口周辺で休憩しておきましょう。
バスが来たので乗り込んだ我々は高山まで帰り、温泉で疲れを癒してから飲みに行きました。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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