行程・コース
天候
初日雨のち曇りのち晴れ、強風2日目快晴午後から曇り、未明まで強風3日目快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
立山ケーブル始発前から長蛇の列、早々に室堂往復日帰り券は発券停止
8時発の室堂直通バスに乗車
この登山記録の行程
2日 室堂(9:30)...別山乗越(12:30)...剱沢テン場(13:00)
3日 テン場(5:30)...源次郎尾根取り付き(6:30)...支稜線ノ頭(8:00)...1峰ノ頭(9:50)...1峰と2峰のコル(11:00)...2峰ノ頭(12:20)...懸垂終了点(13:00)...長次郎谷右俣と左俣合流点(
13:40)...長次郎谷出合(14:30)...テン場(17:00)
4日 テン場(7:30)...別山乗越(8:05)...室堂(10:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
2日 室堂から剱沢まで強風が吹き荒れ別山乗越にある剱御前小屋まできびしい登りだった。
テン場はブロックを積み風をしのいだ。未明まで強風が吹き荒れ降雪はなくても地吹雪でテントが埋もれた。
3日 4時出発予定だが見合わせていると風が落ちたので5時半に出発。取り付きについて準備していると鹿島槍から継続して早月尾根に抜ける二人が全装備を持ち出発。さらに関東地方の夫婦が続く。
5人が連なってルンゼを登る、1人はテントで留守。先行の4人がトレースをつけていくので我々はルートファインディングが必要なくて助かった。ルンゼ上部から落ちたら止まらない急斜面が続く。支稜線から主稜線に岩場を越えてルートを取るとさらに急峻な雪壁が1峰ノ頭まで続く。
記録などには岩やハイマツなどで支点が得られるとしていたが雪の量が多くルートはずっと雪面だった。ロープは出さず各々の全力を出し切り登攀する、絶対にミスは許されない。落ちたら確実にあの世行きだ。
1峰の頂上稜線からはナイフリッジになっているので直下でロープを出す。スノーバーで支点を作る。
2峰へのコルの下りも肝を冷やす、2峰の登りはハイマツで支点が取れたのでコンテで進む。しかし2峰の頂上稜線は懸垂箇所まできびしいナイフリッジになっていて思わぬ手間が要った。
懸垂箇所は支点が整備されている。登山者が多いと待ち時間が出るが先行した4人だけで我々の後はいないので懸垂下降はスムーズに終了した。
終了点から頂上までは核心部分はなく1時間強で登頂できるがみんな緊張の連続で集中力がとぎれてしまった。もう登れないと弱音を吐く。頂上からの下りはたやすくない、この調子では事故を起こす可能性がある。そのため長次郎谷にエスケープする。
長次郎谷のルートは傾斜も緩くルートも見通せる。雪崩の心配があるが先日の積雪は昨日までに落ちるものは落ちているようだ。困難もなく長次郎谷のデブリの上に降り立った。出合いから剱沢のテン場まできびしい登り返しだが足を前に進めればたどりつく。
4日最終日は3時頃から周りのテントが出発準備で騒がしい。今日は大勢源次郎尾根に取り付くようだ。夜明け前から八ッ峰取り付き点にヘッドランプが見える。テントを片づけて帰ろうとしていると下から「遭難だ、1峰から落ちた」と一人駆け上がってくる。剱御前小屋にいる県警山岳警備隊に通報すべく彼と共に急ぐ。直ちに警備隊員4人がスノーボートと共に駆け下りていく。結果は報道の通り。ご冥福をお祈り申し上げます。
午前中から気温が上がり室堂に帰着したらヘロヘロだった。みんな強烈な紫外線で焼かれてひどい顔になった。
フォトギャラリー:33枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
バックパック | サブザック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | テント |
シュラフ | シュラフカバー | テントマット | スリーピングマット | ストーブ | 燃料 |
ライター | カップ | クッカー | カトラリー | アウターウェア | オーバーパンツ |
バラクラバ | オーバーグローブ | 雪山用登山靴 | アイゼン | ピッケル | ショベル |
アイスアックス | ゴーグル | ロープ | エイト環・ATC | カラビナ | 安全環付きカラビナ |
クイックドロー | ビレイデバイス | スリング | ハンマー | ピトン | ハーネス |
ヘルメット |
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