登山記録詳細

無雪期登山
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ある町の高い煙突コースで神峰山まで 鞍掛山、羽黒山、神峰山(関東)
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記録したユーザー

Yamakaeru さん
  • 日程

    2019年5月18日(土)

  • 登山口へのアクセス

    マイカー
    その他:JR日立駅、海岸口側のコインパーキング(日立市旭町1丁目3-7 三井のリパーク日立駅海岸口)。最大でも500円。

  • 天候

    晴れ
    [2019年05月18日(土)の雨雲の位置を確認する]

この登山記録の行程

JR日立駅コインパーキング(08:48)・・・かみね公園(09:41)・・・鞍掛山(09:59)・・・大煙突展望台(10:35)・・・蛇塚(10:39)・・・大煙突分岐・・・大煙突フェンス(11:13)・・・大煙突分岐・・・木津山分岐(11:34)・・・羽黒山(11:44)・・・神峰山(12:14)(昼食~12:37)・・・羽黒山(13:04)・・・小木津山分岐(13:12)・・・つつじ園(13:50)・・・小木津山自然公園(14:04)・・・小木津山駅(14:20)


総距離 約21.5km 累積標高差 上り:約1,313m
下り:約1,297m
「日立アルプス」の呼び名もカッコイイが、折角なので新田次郎にリスペクトして「ある町の高い煙突コース」と勝手に呼んでみた。今日のミッションは新田次郎の小説の題材にもなった大煙突を間近に見ること。
日立市のシンボル「大煙突」。
日本の鉱工業の発展を支え日本の四大銅山にも数えられた日立鉱山には、当時、世界一の高さを誇った「大煙突」がそびえていた。過去形なのは、平成5年に1/3を残して倒壊してしまったため。しかし、今もなおシンボルとして市民から愛され、JX金属株式会社日立事業所の現役設備として今も稼働しているから驚きだ。
冒頭かいたように、新田次郎がその大煙突を題材に、日立鉱山の煙害問題の解決に向けた企業と地元の青年達の苦闘する姿を『ある町の高い煙突』として小説化していて、嬉しいことに、その小説が映画化されこの6月(2019年)に公開されるという。これは映画も絶対に観なければいけない。その前にきちんと大煙突を見ておこうというのが今日の主旨だ。
日立駅の側にあるコインパーキングに車を停めて歩き出す。ガラス張りの綺麗な駅だけに、不釣り合いなザック姿が少々気恥しい。
最初に日立アルプスの入り口となるかみね公園へと向かう。
かみね公園は、小高い丘になっていて日立の街並みが見渡せるお気に入りの場所。毎回のお約束になっているが、登山前に展望台にのぼって一望する。街並みだけではなく、日立アルプスの山々、高鈴山等もよく見渡せる。今日の目的、大煙突もくっきり見えていて、煙突の上からはモクモクと煙が立ち上っていた。つい1ヶ月前にも、風神山起点で日立アルプスを縦走した時にかみね公園には立ち寄ったが、その時は桜で満開だったのに今はすっかり様変わりしている。季節が移り替わるのは本当に早いものだ。
かみね遊園地のジェットコースターの脇を抜けて、鞍掛山の登山口を目指す。登山口へ行くまでの間に新田次郎の文学記念碑があるで、必ず写真に収めておこうと思っていたのに、歩き出したらすっかり頭から飛んでいた。気が付いたのはその1時間後と、最近どうも忘れっぽくてヤバい。 :)
舗装道路の脇から登山道が始まる。日立駅からえんえんと舗装道路を歩いてきたが、ようやく土を踏みしめることが出来た。エンジンをかけて「さぁ、スタート」と言いつつも、鞍掛山まではあっという間。本格的な登山はは一旦、鞍掛山を降りて舗装道路を渡ってからになる。
日立アルプスの中でもお勧めのルートがこの羽黒山へかけての「森の回廊コース」。森の回廊コースとはこれまた勝手につけた名前だが、樹木に囲まれたトンネルのような道が長く続き、その樹々から射し込んだ光が織りなす影との文様がとても美しい。
歩いていると花の甘い香りが漂ってきた。あちこちの斜面に新緑に交じって鮮やかな紫の花が見える。藤の花も全盛のようだ。
コースを歩いていると時折目にするオオシマザクラやヤシャブシ等も目にする。実はこれらの植物は、かつて煙害対策として植林されたものらしい。それほど深刻だった塩害対策に、大煙突が最大の解決策として貢献し、結果、この日立の豊かな自然を守ってきたと考えると、ますます興味が湧いてくる。
「大煙突展望台」の標識で、いったん登山道を外れる。急な階段を見て遠慮する人もいるかも知れないが、階段自体は数分もすれば終わり、展望台と言う名の見晴らしの良い原っぱにたどり着くので、ぜひ立ち寄って欲しい。日立アルプスのコースでも一番大煙突が良く見える場所だ。風が出てきたのか煙突からの煙が横にたなびいていた。
改めて、今日のミッションは「大煙突を間近に見る」こと。それに関しては兼ねてから気になっていた場所があった。地図に登山道の軌跡はないが、入り口が笹で覆われているものの確かに登山道らしきものが延びている場所があったのだ。地図を見るからに、その尾根沿いの先に大煙突があるはずなので、きっと登山道がそこまで延びていてもおかしくはない。
果たして、その場所に着いてよくよく確かめてみる。思った通り笹の向こうにちゃんとした登山道があった。いつも急ぎ足なので気が付かなかったが、奥の方に目印の赤いテープもついている。
「よし」と笹の中に足を踏み入れてみる。しかし、思った程ではなく10m程度であっけなく道が開けて普通の登山道が現れる。多少荒れてはいるが、定期的に赤いテープもあり道に迷うことはない。勢いをつけてどんどん進んでいく。
だいぶ進んだかな?と思った頃、登山道が急に途切れた。踏み跡を探して枝をかいくぐりながら進んでみたが、最後には完全に藪に囲まれてしまった。地図を見ると限りなく大煙突に接近しているはずなのに道を見落としたか。
もう一度、注意深く周辺を見渡してみると、自分が思っていた方向とは少しずれた樹々の間から、なにやら人工的な建造物の一部がかろうじて見えた。きっと大煙突に関係する何かに違いない。そっちの方向へは、藪漕ぎで急な斜面をトラバースしなければいけなかったが、距離的にさほどないはずと滑らないよう気を付けながら進む。最後に斜面をよじ登ると、期待通り大きなおおきな、まさに大煙突が目の前に現れた。距離的に10mほどだろうか。ドンピシャ。想像していた以上に大きな煙突で、下から見上げると空いっぱいを埋め尽くすように建っていた。
煙突の周辺にはフェンスが張られていたので、回り込むようにしながらいろんな角度で煙突を見上げる。表面は赤茶っぽく見える。ところどころに補修したような跡があり、そのつぎはぎからも深い歴史を感じる。淡々と煙を吐き出すその大きな煙突を見上げ、2/3を失いつつも今もなお現役であることに敬意の念を抱いた。
いくら見ていても飽きなかったが今日は夕方に用事があったので、元の登山道へと折り返す。冒頭に「ある町の高い煙突コース」とタイトルをつけたが、この大煙突への登山道もあと少し手入れをして、見晴らし台でも作ればかなりの絶景&観光ポイントとなるだろうに。自治体の方にはぜひ検討して欲しいものだ。
小木津山分岐へ。当初はここから小木津山自然公園へと抜ける予定だったが、もう少しが歩き足りない。夕方の用事を考えると4時には帰宅して、、、と今の時間から計算してギリギリ行けると判断して、神峰山まで足を延ばすことにした。とはいえ往復ではそれなりの距離があるので、ギアを上げてトップスピードで神峰山を目指す。アップダウンがちょうどよい負荷で楽しい。
神峰山の山頂にはベンチが置いてあって、個人的にはそこから遠景に眺める大煙突が特に気に入っている。遠くに太平洋と日立の街並み。そしてそれらを見守るように建っている大煙突がとても良い構図だ。
ベンチに腰掛け、軽くカップラーメンで食事を済ませてから、再び小木津山分岐まで戻る。ここから小木津山自然公園へと抜けていくが、実はこの部分は自分にとっても初めてのコース。新しいところを歩くのは楽しいとテンションがあがる。暫くは、ひらけた感じのコースが続く。日差しが直接ふりかかってきて、額にはジンワリと汗がにじんでくる。
「小木津山」はどこだろうと地図を探すが、どうも後で聞くと「小木津山」という山はないとのこと。駅の名前にもなっているので、この周辺の地名のようなものなのだろうか。
小木津山自然公園の手前で、鮮やかな赤い色のつつじが目に飛び込んできた。登山道の両脇につつじが並び、まるで赤い廊下のよう。そう言えば、つつじ園という看板があったが、きっとここに違いない。ここでも勝手に、アゼリア・ロードと名前を付ける。
小木津山自然公園まで降りてしまえば登山も終了。あとは舗装道路を歩いて小木津山駅へと向かうだけ。民家の間をすり抜けながら海へ向かって歩いていたら迷うことなく自然に駅へと辿り着くことができた。時間は2時20分。余裕で夕方の用事にも間に合いそうだ。電車に乗って日立駅へと戻る。

登山中の画像
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いつ来てもガラス張りの日立駅がかっこいい。中…
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さぁ、もうすぐ映画も公開です。
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神峰神社。
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なぜか、神社には狛犬ならぬ獅子が。。。がうぅ…
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獅子が置かれている解説。
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かみね公園。今日もお元気そうで。 :)
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かみね公園の展望台より。高鈴山などが見えます…
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日立の街並み。
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鞍掛山です。
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「森の回廊」って勝手に名前を付けています。こ…
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藤の花が満開でした。
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大煙突展望台から。だいぶ近づいてきました。で…
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蛇塚。いつもはぴゅーっと通り過ぎてしまいます…
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これが蛇塚。骨が埋まってるのかなあ??
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大煙突。フェンス越しに。空いっぱいを埋め尽く…
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なんの花だろう???
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チゴユリに今年も出会えました。ちょっと花が開…
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つつじのシーズンです。
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神峰山。
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昔は大煙突もさぞ高くそびえていたんでしょうね。
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神峰山から眺める日立の街並みと大煙突も好きな…
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羽黒山。なんにも眺望がないんですよね。
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ここにだけ咲いていました。
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小木津山分岐。さぁ、新しい道へ踏み出そう!!
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暫くは開けた感じの道を進みます。
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つつじ。アゼリア・ロード。
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小木津山駅に到着!!
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  • 目黒駅は品川区 さん
    あの煙突、かみね公園の観覧車とのコラボがなんともシュールですよね。

  • Yamakaeru さん
    目黒駅は品川区さん、コメント有難うございます。写真だとわかりづらいのですが、実際に見ると仰られた通り、白いジェットコースターの向こうに大煙突の存在感が半端ないですね。あれだけ離れているのに。もし倒壊していなかったら、、、と思うとそこは残念です。

  • shou さん
    こんなに長い煙突だと、サンタも疲れちゃいますね。

  • Yamakaeru さん
    座布団一枚だね。^_^
    煙突が大きい分、きっとステキなプレゼントが届くね。

  • レオ さん
    森の廻廊いいですね。大煙突のてっぺんからの景色最高でしょうね(^。^)

  • Yamakaeru さん
    そうなんです。森の回廊、素敵ですよ。^_^
    いつかこっちの山もみんなで歩きたいですね。

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