行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
今回、アスファルトの街中歩きと電車移動をカットするため、縦走路の起点と終点に車を配置する。終点は、かみね公園の「頂上駐車場」。24時間、無料。綺麗なトイレあり。
一方、起点は風神山自然公園の駐車場。かみね公園と違い舗装はされていないが、トイレ前の空き地が駐車場(20台程度)になっており、24時間、無料。
この登山記録の行程
風神山公園駐車場(06:29)・・・真弓山(真弓神社)(07:52)・・・日立高鈴ゴルフクラブ(09:42)・・・高鈴山(11:10)(昼食)・・・御岩山・賀毘禮之高峯(12:25)・・・神峰山(13:42)・・・羽黒山(14:30)・・・大煙突展望台(15:05)・・・鞍掛山(16:06)・・・新田次郎の記念碑(16:18)・・・かみね公園(16:27)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
本格雪山登山に備え、体力測定として恒例の日立アルプスを歩く。
今回は、特別ゲストにYAMAP経由で知り合った「ともさん」とご一緒の山歩き。
ともさんとは雨巻山で出会ったのがきっかけ。ただ、その時はYAMPでフォローしあう程度に留まっていたが、その後、遠く離れた蝶ヶ岳で偶然再会を果たした。最初は、全く気が付かず「どこかでお会いしたような・・・」と思いつつも「まさかこんなところで!」という固定概念が邪魔をして、登り、山頂、降りと計3回すれ違いに会話をする機会があったにも関わらず、結局、気付かずに別れてしまった。帰宅後、ともさんからYAMAPにメッセージを頂き「ひょっとして蝶ヶ岳にいませんでしたか?」という言葉に大笑いしてしまった。それにしてもこんな奇跡はそうないと思う。以来、「機会があれば一緒に山に行きましょう!」と定期的に連絡を取り合うようになった。そして今回、ついに初の企画として一緒の山歩きが実現した。
それにしても、「週末に日立アルプスを歩きますよ!」の連絡一つで、下道で駆けつけてくる機動力はさすがと言える。九州でさえ下道で移動するともさんの凄いところだ。
土曜日の早朝6:00時に、かみね公園の頂上駐車場で、ともさんと待ち合わせる。日の出前の公園はまだ暗く日立市街地の夜景がキラキラと揺らめいていた。
自分の車を残し、ともさんの車で風神山へと向かう。
車での移動時間は僅か30分程度であったが、風神山自然公園に到着する頃にはすっかり明るくなっていた。朝焼けに染まる公園に一番乗りで車を停めた。
早速、身支度を整えて歩き出す。これから20kmを超える距離を歩くためおのずと気合が入るが、実は最初の目的地となる風神山の頂へは数分で到着してしまう。まずは冷え切った気温に体を慣らすためにも、散歩気分で頂に立ち寄り風神様の石像にお参りしてから、本格的に縦走を開始する。
風神山から真弓山へ。
起伏が少ないので、とても歩きやすい。
真弓山ははっきりとした頂がないので、代わりに真弓神社に足を延ばす。
ともさんは、とても穏やかで話題も豊富な方なので、お互い話が尽きなかった。
ゴルフ場まで進み、見晴らしの良いところで最初の小休止を入れた。
栃木の山々が見渡せるくらいに澄んだ空。日本海側では吹雪いているというが、冬型気候の特徴としてその反動から太平洋側はまさに小春日和。まさに縦走に最適の日だった。ただ、大型の寒気が本州を広く覆っているため、歩みを止めると数分で、まるで冷蔵庫の中にいるかのように身体の芯まで冷え切ってしまうので、休憩を短めにして再び歩き出した。
ゴルフ場前の車道を横切り、次の目的地「高鈴山」へ向かう。ここの部分がコースの中で一番地味でシンドイ部分になる。
風神山を出発してすぐに出会った二人組の男性登山者から、「かみね公園から逆縦走してくる女性二人がいるので、会ったらよろしく!」と声をかけられていたが、高鈴山手前でそれっぽい方がやってきたので、挨拶をしたところビンゴだった。「お気をつけて!」と声をかけてすれ違う。これで任務完了。それにしても歩きなれた感じがするお二人だった。出会うとしたら高鈴山だと思っていたのに、思っていたよりも手前だったので驚きだった。
高鈴山の頂でお昼ご飯をとる。
展望台のところでは多くの登山者が休憩をしていた。
高鈴山からは縦走路の後半戦に入る。個人的に日立アルプスで一最も好きなエリアに突入していく。
恒例の御岩山で謎の石柱にお参りをして、たっぷりパワーを頂いてから神峰山へと向かう。神峰山は、日立周辺では珍しい尖峰で、遠くから見てもはっきりわかる成端な山容をしている。日立アルプスのコースの中で歩いていると一番高く見えるが、実は最高峰は高鈴山で623m。神峰山は次いで二番目の582 m。
右に巻くように登山道をゆっくり登って行く。御岩山から一旦下山してからの登り返しとなるので少し高低差があるが、頂には登ってきた汗に報いるだけのご褒美絶景が待っている。高鈴山と御岩山もそれぞれ素晴らしい眺望が楽しめるが、個人的には神峰山からの眺めが一番気に入っている。真っすぐに延びていく谷。その向こうに日立の街並みが見えて、更に奥には青い太平洋が広がっている。谷を構成する左側の尾根には、これから歩く縦走路が見える。その半分くらいのところに、巨大な煙突が建っているのが見える。これが新田次郎の小説「ある町の高い煙突」でも有名な日立の大煙突。塩害対策のために建てられ、約155mと完成当時世界一の高さを誇った建築物としても大変貴重なもの。残念ながら、平成5年に3分の1を残して倒壊してしまったが、それでもなお圧倒的な存在感を保っている。
少しだけ休憩をして、縦走路の最終パートに向かって歩き出す。
ゴールのかみね公園は、大煙突のさらに向こうにあるが、ラスボスの神峰山さえクリアーしてしまえば、あとは海に向かって降っていくだけなので大した負荷ではない。
羽黒山を過ぎて大煙突展望台に立ち寄り、今度は神峰山をバックに大煙突を眺める。
12月の太陽の光はとてもやさしくて弱い。夕暮れが迫りつつあったので、ラストスパートをかけることにした。
最後の鞍掛山で海を眺め、沈んでいく太陽と競うようにかみね公園になだれ込みゴール。
縦走の締めとして、公園の展望台に登り、シルエットとなった日立アルプスの峰々を眺めた。展望台からは今日歩いた日立アルプスのコースが一望できるので、一日の達成感を味わうには最高の場所だ。
充実した山歩きと、ともさんに感謝だ。
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