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谷川岳 西黒尾根から残雪と高山植物 2019

谷川岳 オキの耳 トマの耳( 上信越)

パーティ: 1人 (はにわ さん )

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行程・コース

天候

曇りときどき晴れ

利用した登山口

土合口  

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

土合橋(04:40)・・・田尻尾根入口・・・土合口(05:10)・・・ガレ沢のコル(07:30)・・・トマの耳(09:00)・・・オキの耳(09:20)[休憩 30分]・・・トマの耳・・・谷川岳肩ノ小屋・・・熊穴沢避難小屋・・・分岐・・・天神平(11:50)

コース

総距離
約8.3km
累積標高差
上り約1,549m
下り約917m
コースタイム
標準6時間30
自己6時間40
倍率1.03

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

自宅周辺で先月からモンシロチョウがひらひらとたくさん飛び駆っていた。
どうやら今まで耕作放棄地だったところに誰かが作付したようだ。
最初はブロッコリーかと思ったが葉の中には白い塊が。
カリフラワー。
葉っぱは青虫が食べた穴だらけ。
青虫が好きなのはキャベツだと思っていたがカリフラワーも好きらしい。
良く見るとこれから飛び立つ成虫が何匹も待機している。
農家さんからいただくキャベツにはたまに入っていることがあるがカリフラワーの白い部分の中にもこいつって侵入してくるのかなあ。

梅雨に入り雨の日が多くなった。
わざわざ不安定の天気の中、歩かなくても良いだろうと思っていたが昨年の平標山のようにこの時期しか見られない山の風景ってあるんだろうなあと思っていた。
そこで山の本を眺めていると谷川岳の花の写真が。
雪解けと共にたくさんの種類の花が咲くみたい。
これは是非とも見てみたい。
と言うわけで平日晴れ間がありそうな日を選んで行ってみることに。
午後からは雷雨の予想だったので早めに登り始めようと夜中自宅を出発。
国道17号を北上しまずは土合駅へ。
無人の構内の登山ポストに登山届を入れる。
この時間でも明かりがついていて自由に出入りできるがちょっと覗いたホームへの通路は何か、そう何か出てきそうな雰囲気。
移動して白毛門の駐車場に駐車したが平日と言う事もあり車は4,5台ほど。
仮眠をするため寝袋に入るが月明かりが結構眩しい。
そう言えば昨日、6月の満月はストロベリームーンと言うってヤフーニュースに書いてあったな。
そんなことを思いながらいつの間にか眠りにつく。
翌朝、4時にセットした目覚ましが鳴り、朝食を済ませ4時半過ぎに身支度をして出発。
車道を登りロープウエーを過ぎると西黒尾根登山口へ。
ちょうど一緒になった横浜から来た男性と湯檜曽温泉のおすすめの湯などの話をして登り始めるがすぐに着いて行けなくなりとりあえず自分のペースで。
その後も何人かに追い越されていくがゆっくりゆっくり。
暫くすると足元にギンリュウソウが落葉の間からニョキニョキ。
頭上にはアブラツツジが。
朝陽が入り込むブナの森は気持ちが良いなあ。
花以外にも頭をクルクルさせたシダも一杯。
樹林帯を抜けると一つ目の傾斜の強い鎖場に差し掛かる。
登り終えると降ってきた方と話を交わす。
頂上はガスで平標山まで日帰りで縦走の予定が見晴らしもないので引き返してきたとか。
そして本日はロープウエーが運休と聞かされ思わず唖然。
下山は天神尾根から楽々ロープウエーでって予定が。。。。
しようがない、ここまで来たし時間もまだ早いからとりあえず山頂まで行こうと気分を切替え歩き始める。
2時間ほどでラクダの背に到着。
ラクダの背から雄大な岩壁が望めたが山頂を見上げるとガスで覆われ湯檜曽川を挟んだ白毛門や朝日岳も雲の中。
この後も急登が続く。
でも足元には(後で調べて)アカモノやイワカガミ、ナエキバスミレ、タチツボスミレなどが岩場にたくさん咲いていた。
さらに鎖場を越えるとウスユキソウやユキワリソウ、ハクサンイチゲも目にするようになる。
そしていよいよガスの中へ。
周りは真っ白で何も見えなくなる。
岩場には黄色い矢印が続いているのでそれを目当てに越えていくが蛇紋岩の滑る一枚岩が一番怖かった。
鎖より湿り気のあるここを帰りは降るのかと思うと憂鬱に。
その後ザンゲ岩を越えると残雪が現れる。
残雪が有る事は知っていたので持参したスプライトを雪に中へ。
ちゃっかり<帰りに飲みます。冷やしています>と書き込んできたので持っていく人もいないだろう。
これで帰りに冷えた炭酸が飲める♪
よし!軽アイゼンを履いて雪渓を直登。
登り終えるとガスの中に肩ノ小屋が見えた。
そしてひと踏ん張りで丁度9時、谷川岳トマの耳に登頂。
頭上に青空が見えた瞬間を狙ってスマホでパチリ。
やっぱりガスの中か~と思っているとオキの耳方面の雲が切れてきた。
そして稜線を北へ向かうと遠く苗場山や茂倉岳、目の前のオキの耳も見えるように。
オキの耳直下はハクサンイチゲなどがたくさん咲いていた。
オキの耳からは360度の大展望とはいかないが平標山までの稜線は雲が滝雲のようになり遠くには残雪の苗場山、稜線沿いの茂倉岳と諦めかけていた青空が。
東側は真っ白だったが時折大岩壁も覗けた。
山頂では雲は多いが風も無く涼しいので30分ほど休憩。
休憩中に会話した地元の男性は谷川温泉から登ってきたそう。
そう言えば登山口近くで追い越して行った人が登っている最中にまたあったと思ったら西黒尾根を山頂まで2時間弱で登って帰ってきたと言っていた。
日帰りで平標山まで大縦走、馬蹄縦走と皆さん凄すぎでしょ。
ほんとロープウエーもあるし色々なルートが楽しめるよね。
そして下山の有力情報を耳にする。
西黒尾根より田尻尾根のほうが幾らか楽との事。
まあどっちにしても自分の足じゃ登ってきたのと同じくらい時間がかかるとみて山頂を後にする。
そうだ、雪渓に埋めたスプサイトを取りに行かないと。
スプライトを埋めた場所に戻ってくると女性ばかりの団体さんが。
ロープウエーの運休の話をすると自分達も聞いて先ほどロープウエー会社に聞いたら運転しているみたいよと聞かされる。
本当ですか!よかったあ~とその場でスプライトをあけてゴクゴク。
その後、天神尾根に戻ると次から次へ人が登ってくる。
こちらも足元にはたくさんの花が咲いていた。
大きな岩から振り返ると万太郎山方面の稜線はまだ雲に覆われていたが白毛門や朝日岳、遠く至仏山も見え、ロープウエーの山頂駅までもう少しだ。
避難小屋を過ぎ田尻尾根との分岐を過ぎると12時前に山頂駅に到着。
ロープウエーで下山し車道を少し歩いて駐車場に。
駐車場の清水で顔を洗いさっぱりして空いたペットボトルに給水し帰り支度。

昼食は水上の道の駅で済ませ、諏訪の湯で汗を流す。
時間も時間なので地元の年配の男性と二人だけ。
話をすると何でもここは源泉かけ流しで飲用出来ると聞き湯口から飲んでみる。
ほんのり温泉卵の味がする。
男性は週に4日は入りに来ると言うが湯を飲んで腕立て伏せを何度も繰り返すその姿に、、、すみません、思わず笑いが。
流石常連さん。
料金は300円と安いが石鹸もシャンプーもドライヤーもないので持参ですね。
帰りは若どりの看板の店で蒸し鳥のもも肉を頬張り帰宅。


当日の夜、新潟、山形で震度6の大きな地震があった。
もし山頂で地震にあったらと思うとぞっとするがこれからも山は登りたい。
吉高由里子さんが<娯楽は命あっての>と言っていたが、地震大国日本、色々と考えさせられる。

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装備・携行品

登った山

谷川岳

谷川岳

1,977m

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