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無雪期登山
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岩手山(焼走りコース/コマクサ満開)2019 岩手山(東北)
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ブナ太郎 さん

この登山記録の行程

焼走り登山口(6:20)・・・【休憩5分】・・・第2噴出口跡(7:44)・・・【写真15分】・・・ツルハシ別れ(8:56)・・・平笠不動避難小屋(10:06)【休憩18分】・・・岩手山山頂(11:16)【休憩10分】・・・お鉢巡り・・・【休憩10分】・・・平笠不動避難小屋(12:34)【休憩25分】・・・ツルハシ別れ(13:36)・・・【休憩10分】・・・第2噴出口跡(14:21)・・・【休憩10分】・・・焼走り登山口(15:22)


総距離 約14.6km 累積標高差 上り:約1,601m
下り:約1,601m
 この1ヶ月半、週末はほとんど雨だった。梅雨の合間の青空を求めて、岩手山に足を運んだ。7年ぶりの岩手山には、馬返しではなく焼走り登山口から登る。このコースは初めてで、途中に日本一のコマクサの群生地があるという。
 
 夜中の2時過ぎに家を出て、東北自動車道を北上し、西根インターで一般道に降りる。道端には「焼走りマラソン」の看板が、あちこちに立っている。明日の日曜日に実施されるらしい。日曜日は通行規制もあるというから、土曜日に来て正解だった。
 登山口には5時半過ぎに到着した。一帯には霧が立ちこめている。岩手山はまったく見えない。夏の早朝の涼しさの中、小学生のころ、初めて栗駒山に登ったときのことを久しぶりに思い出しながら、軽く朝食を摂ったり、身支度を整えたりした。

 6時20分、登山届けを出して霧の中を歩き出す。登山口にはカウンターがあり、入山者をカウントしているようだ。道はカラマツとミズナラの林を進む。よく手入れされた、平坦で歩きやすい道である。左手は明るいが、それは5mから先には樹木がないからだ。岩手山が噴火した際、焼走り溶岩流が流れた場所なのだろうが、登山道からは見えない。

 道に傾斜が出てくると、ミズナラにアカマツが混じるようになる。展望のないつづら折りの道を黙々と歩く。道には溶岩の塊が転がっている。花はほとんど見当たらない。
 1ヶ月半ぶりの山歩きなので、意識的にペースを落としている。今日の湿度は高いが、日差しがないため、気温が上がらないので消耗は少ない。歩き始めてから1時間経ったところで5分ほど休憩を取った。道端にアズマシャクナゲが一輪咲いている。

 7時44分に第二噴出口跡に着く。平地は雲の下に隠れている。岩に乗って眼下を眺めると、雲の隙間に陸上自衛隊の演習場がわずかに見えた。登山道に戻って樹林帯を登ると、盛り上がった第一噴出口跡に着く。ここから滝沢市の盆地が見えるはずだが、今日は雲がかかって見えない。振り返ると、雲が切れて、樹林帯の向こうに岩手山が顔を出した。山頂まではまだまだ遠い。

 樹林帯を抜けるとザレた坂になる。坂の両側にはロープが張ってある。その先にはコマクサが点々と咲いていた。ザレた道を登って行くと、左手の斜面にコマクサが目立つようになる。密生しているというよりも点在していると言った方が妥当だが、その数の多さは、日本一という表現がふさわしいかも知れない。大株のコマクサも多く、蔵王のコマクサの数倍もある。今日はまさに見頃を迎えている。群生地はしばらく続き、それを見て写真に収めるだけで、今日の山行の半分は終わったような気になった。

 また樹林帯に入ると傾斜は緩み、モミジカラマツが咲くダケカンバの登山道を進んで、8時56分に「ツルハシ別れ」に着く。ここは上坊コースとの合流点である。そのまま通過して進むと、ここからがしばらく辛抱を要する登りとなる。露出した岩とミヤマカラマツが目立つ道からミズナラにダケカンバやコメツガが混じる樹相になり、さらに登ってようやくハイマツが優勢となる稜線に出て、そこから平笠不動避難小屋はすぐである。10時6分に避難小屋に着き、休憩を取る。ガスは飛んで、正面に岩手山が大きく見える。ここから山頂までは、まだ小1時間ほどの距離がある。

 平笠不動避難小屋から先は、ハイマツ帯を進む。標高を上げ、振り返ると避難小屋が小さく見える。周囲の稜線は雲に隠れ、小屋周辺が浮き上がって見える。小屋から山頂に向かう登山者の団体が小さく見える。
 しばらくの間、ザレたつづら折りの急斜面を登る。両足に疲労が溜まり、負荷を強く掛けると攣りそうになるため、休みを入れてゆっくりと登った。今日のテーマに沿ったこのペースは負荷を和らげ、いつの間にかお鉢に登り上げていた。ここからは馬返しからの登山者と合流するため、道は急ににぎやかになった。
 
 11時16分に山頂に着く。ときどき強い風が吹き、ガスが流れる。滝沢周辺の盆地が雲の間に見える。高度感がすごい。
山頂からの景色を楽しんで、お鉢回りに移る。お鉢を時計回りに一周すると、およそ40分で平笠不動避難小屋への分岐点に着くようだ。ザレた道を、滑らないように注意して歩く。まん中にある爆裂火口は盛り上がって、爆発した跡は見えなかったのだが、回っているうちに凄まじい火口跡が見えてくる。火口周辺の平坦地を、トレランの人たちが走っている。明日の焼走りマラソンに備えてトレーニングをしてるのだろうか。

 分岐点から平笠不動避難小屋へ降りる道は、また様相が変わって緑が濃くなる。左手には鬼ヶ城の険しい連なりが見え、その右手に御苗代湖がぽっかりと顔を覗かせている。そのさらに右手には平笠不動避難小屋が見える。平笠不動の平らな岩も確認できる。登山道は団体客で渋滞している。ときどき止まりながら下りていく。
 平笠不動避難小屋に下りて昼食を摂った。今日は冷やし中華ミニとおにぎりである。二人の登山者から「おいしそうですね」と声をかけられた。正面に岩手山が大きい。

 13時前に小屋を経ち、登山道を下る。団体客を2組追い抜き、13時36分に「ツルハシ別れ」に着く。ここは休まずに下って、ダケカンバの森を抜け、コマクサの群生地に着く。この辺りはガスが濃く、遠くのコマクサは霞んで見える。写真を撮り、第一噴出口跡を下りて14時21分に第二噴出口跡に着く。ここから1時間弱で登山口に着くはずである。
 傾斜のある登山道から平坦な道に移ると、もうすぐ登山口である。途中、登山道をはずれ、右手の丘に登ってみると、焼走りの溶岩流が辺りを埋め尽くしている光景に出会った。その規模の大きさや、草木一本も生えていない荒涼たる風景に、思わず息を飲んだ。

 15時22分に登山口に着く。今日の目標である「足を攣ることなく歩く」は無事達成した。1ヶ月半ぶりの山歩きでも、工夫次第で順調に歩けるものである。少しでも違和感を感じたら、早めに休憩を取り、マッサージをしたり、屈伸運動をしたりする。長い休みの時は靴を脱いでくつろぐ。適度に休憩を入れる。このようなちょっとした工夫が、快適な山歩きにつながることを再認識した。

登山中の画像
登山画像
焼走り登山口
登山画像
朝もやの中を歩く
登山画像
夏山の雰囲気が漂う
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アズマシャクナゲが一輪咲いていた
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階段状の登山道に変わる
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第二噴出口跡に着く
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第二噴出口跡からの眺め
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第一噴出口跡から岩手山を見上げる
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ベニバナイチヤクソウ
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白地のハクサンチドリ
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真っ白なハクサンチドリ
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コマクサの群生
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大株のコマクサ
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色とりどりのハクサンチドリ
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マイズルソウ
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ミヤマカラマツ
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ダケカンバ
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コメツガ
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サンカヨウ
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登山道に咲くミヤマカラマツ
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初めて見るヤマオダマキ
登山画像
ヤマオダマキ
登山画像
平笠不動避難小屋は近い
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コケモモ
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ハイマツの道
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平笠不動避難小屋
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ミヤマキンバイ
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ツマトリソウ
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タカネスミレ
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平笠不動を見下ろす
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コケモモ
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平笠不動が遠くなる
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お鉢の分岐点に着く
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岩手山山頂が見える
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爆裂火口跡
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山頂はもうすぐ
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山頂に着く
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お鉢周りスタート
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山頂が遠くなる
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8合目避難小屋が見える
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鬼ヶ城が見える
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トレランと山頂
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爆裂火口と山頂をアップ
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左手に小さく不動平避難小屋が見える
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お鉢を歩く登山者が見える
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お鉢に置かれた祠
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山頂近くまで戻ってきた
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分岐点を左に下る
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登山者と青空
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御苗代湖も見える
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平笠不動避難小屋へ
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平笠不動
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岩手山が大きい
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コマクサの群生
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見頃に当った
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大株
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色合いが美しい
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ベニバナイチヤクソウ
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ダケカンバの道
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第二噴出口跡分岐点
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第二噴出口跡からの眺望
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ガスが立ちこめる
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ミズナラの道
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アカマツが混じる
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カラマツが混じる
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焼走り溶岩流
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荒涼たる光景
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登山口に戻る
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姫神山がくっきりと見えていた
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、傘、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、サングラス、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、ナイフ、修理用具、ツエルト、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ
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