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北岳・間ノ岳(2泊3日)

北岳・間ノ岳( 南アルプス)

パーティ: 2人 (大山クガイソウ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

3日間とも快晴・初日午後からガス・2日目3日目午後から雷雨

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 芦安市営駐車場(無料)利用
広河原まではバス

この登山記録の行程

【1日目】
広河原(06:20)・・・大樺沢二俣(09:50)[休憩 45分]・・・小太郎尾根分岐(14:00)[休憩 20分]・・・北岳肩ノ小屋(14:55)

【2日目】
北岳肩ノ小屋(07:00)・・・北岳(08:00)[休憩 45分]・・・北岳山荘(10:30)[休憩 45分]・・・中白峰(12:12)[休憩 10分]・・・間ノ岳(13:10)[休憩 30分]・・・中白峰(14:31)・・・北岳山荘(15:35)

【3日目】
北岳山荘(06:15)・・・八本歯のコル(08:50)[休憩 45分]・・・大樺沢二俣(12:45)[休憩 30分]・・・広河原(15:10)

コース

総距離
約18.0km
累積標高差
上り約2,518m
下り約2,518m
コースタイム
標準14時間50
自己21時間35
倍率1.46

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

年に1度のアルプス遠征。今年は南アルプスの北岳~間ノ岳に行ってきました。2度も雷鳥に出会い、360度の大パノラマを堪能し、多くの高山植物に出会うことができ、大満足の50代最後の山行となりました。

<前日>
居住地より南アルプス市内の宿へ。

<1日目:芦安~広河原~右俣コース~肩の小屋>
マイカーでバスの発着場である芦安へ。芦安の市営駐車場は無料、トイレあり。始発5時15分の山梨交通のバスで広河原へ。
今回は広河原~右俣コース。登山道は危険箇所もなく初心者向け。周りの植生の変化やたくさんの花々を楽しむことができ、眺望もすばらしい。ただし、高低差1500mの急登が続くため、それなりに体力は必要。本日は、肩の小屋で宿泊。稜線上のすばらしい展望の小屋であるが、混み合うため、本日も1枚の布団を2人で使用。

<2日目:肩の小屋~北岳山荘~中白峰山~間ノ岳~中白峰山~北岳山荘>
4時起床。小屋前でご来光を見て、北岳山頂へ。この日、午前中は絶好のコンディション。360°の大パノラマを堪能する。さらに、北岳山荘へ向かう途中、2度も雷鳥と出会う。
北岳山荘で休憩後、間ノ岳へ往復する。「天空の散歩道」と呼ばれるが、やはり3000mの稜線、それなりに岩場やガレ場が続き注意が必要。さらに、この日、午後から雷雨となり、山荘への帰り道、中白峰山を過ぎたあたりからは雹まで降ってきた。午前中に出会った雷鳥は、前触れだったのか。雷の音に震えながら北岳山荘到着。到着後、しばらくして雷雨は止んだ。
北岳山荘も1枚の布団で2人の予定であったが、夕食時、「1人1枚で調整できた」のスタッフの声に歓声があがった。北岳山荘は飲料水は無料で提供してくれる。ただ、朝食が4時から。午後からの天候の急変を考えれば、当然の対応だろう。

<3日目:北岳山荘~トラバース道~八本歯のコル~左俣コース~広河原~芦安>
トラバース道はお花畑や眺望を堪能できるお勧めのルート。梯子や桟橋もあるが、天気が良ければ問題ない。ただ、上部からの落石に備え、ヘルメットを着用する方が安心。八本歯のコルから左俣コースは梯子が連続するが、技術的に難しいことはない。バットレスを眺めながら北岳の雄姿を堪能することができた。ただ、登りでこのコースを通る場合、この梯子の連続はかなり応えるだろう。
連続の梯子が終わったところで、大樺沢の雪渓上部へ出る。雪渓横に登山道はあるが、雪渓を下っているパーティーもあった。しかし、かなり滑って苦労している。登山道も一部雪渓をわたる所があるため、注意が必要。
この日も午後から雷雲が発生し雨となった。我々は、すでに広河原近くまで下山していたため、雨に降られるだけで済んだが、上部では雷となったようである。

下山後、ホテルのTVで、この日、北岳で落雷による死亡事故があったことを知った。
思えば昨日、雷の鳴る中、稜線を急いでいた自分達の事を思い出すと、何とも言えない思いになる。

芦安までのバスの発車時刻は、14時、15時、16時。
下山してきたパーティーに、乗り合いタクシーのドライバーが声をかけてくる。乗り合いタクシーは9人~10人集まると出発してくれる。バスのチケットを購入する前に、周りのパーティーの動向を確認して、バスの発車時刻より早くなりそうなら、乗り合いタクシーもお勧め。我々も乗り合いタクシー利用。料金は一人1300円。

<振り返って>
午後からの雷雨はあったものの、午前中のコンディションは最高。「これだけ眺望がきく日は、年に何度もない」と常連の方の声。また、バットレスのように岩場のイメージが強い北岳~間ノ岳であるが、豊かな高山植物を堪能することができた。初心者でも登りやすい右俣コースから登り、トラバース道~八本歯のコル~左俣コースを下山するというルート設定もよかった。ただ、天候の急な変化への対応や準備が十分であったか、反省点も残る山行であった。

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フォトギャラリー:38枚

広河原

二俣分岐の簡易トイレ

小太郎山分岐

肩の小屋までもう少し

肩の小屋

肩の小屋から夕景の富士山

肩の小屋から夕景の北岳

肩の小屋から朝焼けの富士山

仙丈ヶ岳・左後方は乗鞍岳・右後方は槍穂

中央アルプス・後方は御嶽山

甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳・八ヶ岳後方に浅間山

北岳山頂

北岳から間ノ岳を望む

ライチョウ(この家族はヒナ3羽確認)

ライチョウ(この家族はヒナ1羽確認)

間ノ岳山頂

トラバース道から北岳山荘を望む

トラバース道

トラバース道のお花畑

トラバース道

八本歯のコル

左俣コースは梯子の連続

北岳バットレス

大樺沢の雪渓

出会った花々(一部) マルバタケブキ

タカネグンナイフウロ

ハクサンフウロ

ミヤマハナシノブ

ウメバチソウ

センジュガンピ

テガタチドリ

ハクサンチドリ

シナノキンバイ

ウサギギク

ハクサンイチゲ

シロバナタカネビランジ

キタダケトリカブト

タカネシオガマ

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 医療品
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ストーブ
燃料 カップ

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登った山

北岳

北岳

3,193m

間ノ岳

間ノ岳

3,190m

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