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大雪渓からの白馬岳

白馬岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 6人 (ヤマちゃん さん 、ほか5名)

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行程・コース

天候

1日目:晴れ時々ガス ・ 2日目:晴れ時々曇り

利用した登山口

猿倉   自然園駅  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 団地2300⇒中央道・長野道 安曇野IC⇒猿倉0430⇒栂池P
(栂池Pにて0530にタクシー予約)

この登山記録の行程

【1日目】
猿倉(06:06)・・・白馬尻(07:11)[休憩 43分]・・・葱平(11:07)[休憩 30分]・・・村営頂上宿舎(12:51)[休憩 10分]・・・白馬山荘(13:25)

【2日目】
白馬山荘(06:35)・・・白馬岳(06:50)[休憩 15分]・・・三国境(07:39)[休憩 10分]・・・小蓮華山(08:30)[休憩 10分]・・・白馬大池山荘(10:10)[休憩 40分]・・・天狗原(12:27)・・・自然園駅(13:40)

コース

総距離
約16.1km
累積標高差
上り約2,054m
下り約1,459m
コースタイム
標準10時間55
自己11時間46
倍率1.08

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

=1日目=
今年の8月連休の山竹の会行事は、早くから白馬岳と決まっていた。
白馬山荘を予約しており、ルートもせっかくの白馬なら、人気ルートの猿倉からの大雪渓とのことで、連休最終となる土・日で行ってきた。
白馬岳は北アルプス後立山連邦の最高峰で、長野・富山・新潟にまたがっている(山頂は新潟には接していないが、山頂直下の三国境は3県にまたがっている)、2932mの日本百名山である。
白馬岳は「はくば」とは読まず、「しろうま」と呼ばれており、これは春の雪解け時に代掻き馬の雪形が見られることからそう呼ばれているとのことだ。
台風10号を心配していたが、うまく登山前に抜けてくれて良かった・・・・。

16日 金曜日の23時に団地を出発。
先週の燕岳と同様のルートで安曇野ICからは下道で猿倉に4時半に到着。
今回は登山口と下山口が異なることから、登山口の猿倉で一旦ほとんどのメンバーが下車して、車を下山口となる栂池の駐車場にタクシーを予約しておき、2名で駐車しにいく手はずで計画しておいた。
計画どおり、駐車しに行ったメンバーは6時前にはタクシーで戻ってきて、6時過ぎに登山をスタートした。

しばらくはゆるやかな砂防工事用道路を歩いていく。
単調な道だが両脇には既に色んな花が咲いているので飽きることはない。
しばらく進むと木段となり、これを超えると登山口から約1時間で白馬尻小屋に到着である。
一度は見てみたかった「おつかれさん! ようこそ大雪渓へ」の石碑が出迎えてくれる。
メジャーな山へ行くと、今まで画像でしか見ていなかったものを肉眼で見る感動がある
 ここからいよいよ日本三大雪渓 白馬大雪渓が始まるのでしばし休憩。
しばらく雪渓下部の右岸の進むと雪渓末端に着く。
今年は雪が少ないのか、さらにしばらく右岸のガレ場を15分ほど進んだところでアイゼンを装着し、いよいよ雪渓歩き。
ここからはガスが出たり、突然晴れたりの繰り返し・・・・。
雪渓歩きは雪質が固く斜度もそれなりにあることから、しっかりアイゼンを効かせないと滑ってしまう。
最初は自分の歩幅で比較的歩きやすいと思って進んでいったが、傾斜に対してフラットに歩くためにだんだんアキレス腱が痛くなってくる。
雪渓の先に杓子岳の天狗菱が見える。
あちこちに落石であろう岩が点在しており、ヘルメットを被っている登山者も多い。
約1時間半で雪渓の最終地点に到着。
 ここから左岸に上がりアイゼンを外して、10時過ぎと少し早いがお昼にした。
今回は山荘泊の縦走でもあり、バーナー類は一切持たずにおにぎり持参でモグモグ・・・・。
 ここから岩場の急登をジグザグに登っていくが、雪渓歩きよりはるかにキツイ・・・・。
まるで終わりがないかのように永遠とジグザグと登っていく。
1時間半ほど頑張って登るとお花畑になる。
もはや花を愛でる体力も気力もないが、少しは心が安らぐ。
ガレが少しマシになってくるとそろそろ到着か??
やっと頂上宿舎の屋根が見えた・・・あと少し!!
 13時前にようやく頂上宿舎に到着。
雪渓の向こうには白馬山荘が見えているが、ここで少し休憩・・・・。

 ゆるやかな登りを20分ほど登って、13時半頃にやっと白馬山荘に到着である。
到着時は曇っていたが、白馬山頂は見えいる。
はやくビールを飲みたくて慌ただしくチェックイン・・・・幸い6名での6畳個室なのでゆっくり寝れそうだ。
 早々に荷物を下ろして着替えを済ませ、レストランにて生ビールでカンパ~イ!!
いやぁ まるでこのビールのために上ってきたような美味しさである。
ここの窓からは北アルプスの絶景が広がるはずなのだが、残念ながら雲がかかって何も見えず。
でも白馬山頂側(北側)は青空が広がり始めたので、そのうちに南側も晴れてくるだろうと、部屋でしばし昼寝をして待つことにした。
 1時間ほどウトウトして起きてもまだ南側は雲の中。
夕食の時間になり晩ごはんを頂く。
ハンバーグがメイン・・・・・ん?? 確か先週の燕山荘もハンバーグだったなぁ。。。と家でのように文句を言うわけもなく美味しく頂く。
ごはんと豚汁がお替り自由というのがありがたい!!
もちろんお替りをしてお腹一杯になった。
ごちそうさまでした。
 食後、嫁さんと男子2名は夕焼け観察で山頂に上ってくると言い出したが、ぐうたらな俺と女子2名は行かずに山荘前で見ることに。
さすがに寒く、ダウンを着込んでの鑑賞である。
・・・・と外へ出ると立山・剱が現れた!!
残念ながら夕陽は旭岳(2867m)に沈んでいったので、素晴らしい夕焼けとはいかなかった。
まぁ雲が晴れて北アルプスが望めただけでもありがたかった。
19時からは歌ごえ喫茶がレストランで催されるとのことで、酒のつまみに参加させてもらった。
やはり登山者の年齢を考慮してか(??)、少し懐かしいテイストの曲が多くて我々の年代にピッタリである。
山荘スタッフも美声を披露してくれて、大いに盛り上がった1時間であった。
我々も程よく酔いが回り21時に眠りについた。

=2日目=
 翌朝は4時半に起床。
まずは着替えて山荘裏手の丘に登り、ご来光を待つ。
今日の天気はすこぶる良さそうであるが、山の天気は侮れない。
5時前から地平線がオレンジ色に変わりだす。
そして5時10分 太陽が顔を出し、一気に山々がその存在を主張し始める。
白馬岳が目覚め、立山・劔岳方面も赤く染まる。
 しばしモルゲンロートを堪能し、朝ご飯を頂く。
納豆がついているのが嬉しい!!
もちろんお替りをしてエネルギーを満タンにしておく。

 帰り支度をして6時半に出発。
今日は快晴だ!
約15分で白馬岳山頂に到着。
山頂には一等三角点がある。
360°の展望が広がる。
杓子岳の向こうに鹿島槍、穂高、槍ヶ岳、立山、剱 と名山のオンパレード!!
今年の山行は比較的 天気に恵まれ、どこの山頂からも絶景が広がり、今回の白馬からも素晴らしい眺望が堪能できた。
 撮影会もそこそこに下山を開始する。
これから歩む稜線が美しい。
途中、白馬岳を振り返ると南側から見てきた山容とは異なり、北からの山容は荒々しさを感じる。
 約30分で三国境に着く。
ここは長野・富山・新潟の3県にまたがるコルとなっている。
しばらく進むと左手にハート形の池が現れる・・・・なんかオシャレである!!
さらに進むとヘリの音が聞こえてきた。
レスキューか?? と思ったら山荘への物資輸送であった。
登山者のためにありがとうございます!
おかげで美味しいビールと食事を頂きました。
 気持ちのいい稜線を小蓮華山に向けて進んでいく。
アップダウンが続くが、これが縦走の醍醐味だ・・・と自分に言い聞かせつつ最後の上りを登りきると小蓮華山 山頂である。
小蓮華山は2766mで新潟県の最高峰である。
頂上には鉄剣が立っている。
まるで避雷針のように幾度となく落雷に見舞われいるのかな? と想像してしまうほど立派なたたずまいだ。
 ここからいったん下り、船腰の頭に向けて登り返していく。
船腰の頭を越えると白馬大池が見えてくるが、このあたりから雲が出始めた。
船腰の頭からの下りは雷鳥坂と言われているので、ライチョウを探しながら歩いたが、残念ながら今回は出会えなかった・・・・。
そのかわりと言ってはなんだが、昨日から探していた白馬岳の花といっても過言ではない、高山植物の女王 コマクサをここにきてようやく1株だけ見つけたられたのはラッキーだった!!

 白馬大池まで下り、10時過ぎに大池山荘に到着した。
ここでお昼を食べる計画であったが、残念ながらご飯とみそ汁かカップ麺程度しか販売してなくて、しかたがないのでカップ麺を食べた。
ここまでくればあとは楽勝だろうと、ビールでも飲もうかと考えたがやめておいた・・・・これが正解で、実はここから栂池までが意外に過酷な行程であった。

 まずは白馬乗鞍を目指して大池の周りの岩場を進むが、バランスを崩すと池にドッボ~ン・・・・池にはサンショウウオがいるが、気を取られすぎないように慎重に!!
大池を離れると白馬乗鞍のケルンが見えるが、この登りもガレ場となっているので気を使う。
大池山荘からおよそ30分で白馬乗鞍の着く。
 ここから少し下ると雪渓となる。
それほどの傾斜ではなくロープも設置されているので、アイゼンまでは必要ないがここも慎重に通り抜ける必要がある。
雪渓を越えても大岩・ガレの登り~下りが天狗原まで連続するので、ここも慎重に進む。
 結構渋滞が激しく、約1時間かけてようやく天狗原に到着。
木道でしばし気が抜ける箇所だ。
天狗原を抜けてもまたゴロ・ガレの登山道が続き、樹林帯に入るとようやくホッとできる。
 しばらく進むと大池山荘から2時間半で、ようやく栂池自然園に到着である。
ここでソフトクリームを食べて少し体温を下げる・・・・。
ここからはロープウエイとゴンドラを乗り継いで下山する。

 15時前に無事 駐車場にたどり着いた。
後片づけをして、お土産を買って栂池をあとにした。

今回は谷川岳・燕岳・白馬岳と3週連続でのメジャー登山となった。
谷川岳は暑さとの戦いだったし、燕岳は北アルプス三大急登 合戦尾根との戦いで、今回の白馬岳は日本三大雪渓とガレ場との戦いだったが、どれも晴天に恵まれ絶景を見れてラッキーでもあった。
 白馬岳は雪渓に関しては多く語られているが、危険個所はないものの雪渓後の白馬山荘への登りはかなり過酷だし、大池山荘から天狗原までのガレも注意が必要である。
ただし、白馬山頂から白馬大池は、このうえなく気持ちの良い稜線歩きで感動ものである!!
いろんな感動と経験ができた山行だった。

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装備・携行品

登った山

小蓮華山

小蓮華山

2,766m

白馬岳

白馬岳

2,932m

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