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紅葉の白馬岳! 蓮華温泉周回

白馬岳~小蓮華山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (明日から本気出す! さん )

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行程・コース

天候

1日目: 一日中快晴、2日目: 早朝霧・霧雨のち晴れ

利用した登山口

蓮華温泉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 白馬岳蓮華温泉ロッジ手前の無料駐車場を利用。70台程度収容可。公共トイレあり。駐車場にバス停あり。※10/21以降はゲート閉鎖のため利用不可。

この登山記録の行程

【1日目】
蓮華温泉(08:17)…瀬戸川(09:02)…神ノ田圃(10:23)[休憩 10分]…鉱山道分岐(12:03)[休憩 10分]…三国境(12:49)…白馬岳(13:26)[休憩 60分]…白馬山荘(14:34)

【2日目】
白馬山荘(05:40)…白馬岳(05:51)[休憩 12分]…三国境(06:27)[休憩 7分]…小蓮華山(06:58)[休憩 10分]…白馬大池山荘(08:03)[休憩 25分]…天狗ノ庭(09:10)[休憩 5分]…蓮華温泉(10:12)

コース

総距離
約20.3km
累積標高差
上り約2,232m
下り約2,232m
コースタイム
標準12時間25
自己8時間30
倍率0.68

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

大型台風が来る前の快晴の日狙って、北アルプスの白馬岳に登ってきました!
白馬岳は過去に何度か登っていて、前回は猿倉から大雪渓を通り白馬三山を周回しました。今回は反対側、雪倉岳、朝日岳側の蓮華温泉周回ルートを通りました。
蓮華温泉の登山口は、数ある白馬岳の登山口の中で知る限り最も山深いところにあると思います。山深くにある蓮華温泉は、日本有数の秘境の湯で野営露天風呂があり秘湯マニアに人気があります。

白馬岳の登山道は、猿倉山荘から大雪渓を登るルートや白馬三山を通る白馬鑓温泉側を登るルート、ロープウェイがある栂池側から登るルートが人気がありますが、蓮華温泉のルートはマイナーで中級者かつ健脚者向きのコースです。雪倉岳や針ヶ岳、小蓮華山に囲まれていた渓谷にあり、紅葉がとてもキレイです。人気がなく静かな登山を楽しめますが、春先や冬前は熊が出やすいので熊鈴は必ず携帯しておいてください。ところどころ、獣臭いところや動物の糞らしき跡もありました。単独だったので、ビクビクしながら登りました^^;
この登山道は沢の水がとても豊富で、雪倉岳、針木岳側の雪解け水があちこち流れています。天然の水でもOKな方は、水を大量に持って登らなくても良いかと思います。

白馬大池側は白馬大池山荘まで樹林帯で、このルートも紅葉がキレイでした。途中に天狗の庭という展望のスポットがあり、全面紅葉の展望を堪能できます。白馬大池からは見晴らしが良くなり、小蓮華山に登るにつれ、戸隠連山、高妻山、雨飾山、焼山、火打山が見えてきます。稜線まで出ると八ヶ岳や富士山、南アルプスも見えてきます。反対側は雪倉岳と針ヶ岳、その先に富山市、富山湾、晴れていれば能登半島も見えます。展望は良いですが、白馬岳まで小蓮華山含めていくつかピークを登る必要があり距離もあるため、適度に休憩しながら登った方が良いと思います。

白馬岳の山頂は360度の大パノラマで、北アルプス屈指の絶景スポットです!北アルプスは右側に剱岳・立山、左側は白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳が見えます。その先に尖がった山頂の槍ヶ岳が見えます。晴れていれば乗鞍岳まで見えると思います。右側は富山湾と能登半島、剱岳方面に白山も見えます。
この日は雲一つない絶好の登山日和で、風も殆どなく山頂で今シーズン最後の北アルプスの大絶景を堪能出来ました^^b

▼アクセス・アプローチ
蓮華温泉の登山口は長野県よりも新潟県側にあります。最寄りの長野ICから約92km、かなり長い距離走ることになります。平岩駅のT字を曲がり細い山道をクネクネと登っていきます。道路はアスファルトで舗装されていますが、道幅は狭く倒木・落石があるため、通行するさいは注意してください。道路を半分くらい進むと白池・五月池の観光スポットがあります。秘境の池で水面が鏡のように反射してとてもキレイな池です。時間があればぜひ寄っていってください!
白池を過ぎ、夢見平まで来るとゲートがあります。このゲートは10/20まで開いていて、以降は次シーズンまで閉鎖されます。ゲートが閉まっている場合、ここから登山口までかなり歩くことになるため、事前によく確認しておくと良いと思います。
ゲートや道路の状況は白馬岳蓮華温泉ロッジで確認できます。
http://rengeonsen.main.jp/annai.html

さらにクネクネと道路を登っていくと、白馬岳蓮華温泉ロッジの手前に70台程度収容できる無料の駐車場があります。この辺りは道幅が狭いので路肩駐車は厳しいと思います。蓮華温泉観光客も利用しているので、土日や連休は混雑することもあるそうです。
なお、この駐車場までバスで来ることもできます。JR大糸線平岩駅から糸魚川バスで蓮華温泉バス停まで来てるようです。今回はマイカーだったためバスの情報は詳しく調べていません。
駐車場には水洗のキレイなトイレが設置されていて、そのすぐ先に白馬岳蓮華温泉ロッジがあります。

登山口は白馬岳蓮華温泉ロッジの目の前にあります。朝日岳、雪倉岳・白馬岳に分岐点があります。なお、白馬大池側のルートは白馬岳蓮華温泉ロッジの建物の裏側、野営露天風呂に行く道沿いにあります。今回は下山ルートで使用しました。

▼~鉱山道分岐・三国境
白馬岳蓮華温泉ロッジから木道で整備された遊歩道を通ります。蓮華の森キャンプ場を過ぎると朝日岳と雪倉岳方面に向かう分岐があり、この分岐を雪倉方面に進みます。途中にカモシカ展望台というスポットがありますが、展望台までちょっと距離があるので今回は寄りませんでした。さらに進むと瀬戸川の沢沿いに出ます。この辺りから急に道幅が狭くなるので、足を踏み外さないよう慎重に進みます。橋を渡ると沢状の鉱山道の道に出ます。
この鉱山道は水がとても豊富で、あちこちにキレイな沢の水が流れています。天然の水ですが、透き通っていて冷たくて美味しい水でした。沢に橋はないので悪天候後の増水時は注意して渡る必要があります。
鉱山道分岐まで距離はありますが急坂は殆どなく歩きやすかったです。平日だったせいもありますが、人気が全くなく熊が出てきそうでちょっと怖かったです。特にこの時期は冬眠前で熊が出やすいので、熊鈴の携帯は必須です!
中間くらいのところに神ノ田圃というスポットがあります。道標がないので最初どこか解りませんでしたが、どうやら池塘があるところのようです。座って休憩できる場所はなさそうだったので、その先の沢で一休憩しました。

沢を慎重に渡り、さらに高度を上げて登っていくとザレた坂に出ます。この坂を登った先に鉱山道分岐点があります。この分岐から見える針ヶ岳、雪倉岳の稜線がとても美しいです。白馬岳方面には旭岳や清水岳も迫力があります。眼下には長池が見えます。

この分岐から白馬岳まで標高差は475mもあり、さらに2時間近く登る必要があります。適度に休みながら登った方が良いと思います。
ハイマツの稜線を登った先に三国境の分岐点があります。この分岐は栂池側から登ってくるハイカーと合流する地点です。休憩ポイントにもなっていて針ヶ岳、富山湾方面の景色が良いです。
白馬岳山頂まで馬ノ背というヤセ尾根の岩場を通ります。浮石が多いので落石に気を付けながら登っていきます。この辺りはハイマツ帯でライチョウがいるスポットです。運よく見かけたら大声出したり、脅かさそうとせず見守ってあげましょう^^

▼~白馬岳
白馬岳の山頂は360度の大パノラマです。白馬岳は北アルプス北部側に位置しており、山頂からは北アルプス全体を見渡すことができます。立山がある中央部、南部側の槍ヶ岳、乗鞍岳まで見渡すことが出来ます。反対側は、美しい稜線の小蓮華山、雪倉岳、朝日岳、さらに犬ヶ岳の先に日本海も見えます。南部側は手前に美しい山容の白馬三山があり、その後方に唐松岳と五竜岳が見えます。鹿島槍ヶ岳も見えますが、五竜岳に隠れていて一部だけ見える状態です。黒部ダムの右側には剱岳と立山が見えます。富山市方面には富山湾と能登半島、白山が見えます。反対側は南アルプス、富士山、八ヶ岳、上信方面に浅間山、四阿山、上越方面に戸隠連山、高妻山、妙高側は、焼山と火打山が見えます。白馬岳は北アルプス北部を代表する絶景スポットです!
この日は雲一つない快晴で風も殆どありませんでした。平日だったせいか、ハイカーは少なく静かに絶景を堪能出来ました。

白馬山荘は山頂から数分程度下ったところにあります。日本最大級の山岳宿舎で広々とした清潔な小屋です。残念ながら終盤シーズンのためレストランは閉まっていましたが、このレストランで絶景を見ながらいただくケーキや生ビールが格別の美味しさです!

▼~小蓮華山・白馬大池
翌日の早朝、日が昇り始めてから白馬山荘を出ました。この時期の早朝の時間帯は雪が降ってきそうなくらい寒くなる時があるので、防寒対策は必須です。この日は雪までは降ってませんでしたが、天気は悪く一面ガスで覆われていました。
白馬山荘から10分程度登ると白馬岳の山頂に着きます。山頂に着いてもガスまみれで、時折霧雨・小雨が降ってきたので、程々に休憩して小蓮華山方面に向かうことにしました。
山頂から三国境に下るハイマツ帯で、運よく雷鳥の親子と遭遇しました。気が付くとあちこちに雷鳥が居ました。霧が多い早朝の時間は良く居るそうです。大声出したり脅かさなければ逃げたりしません。とてもかわいくて癒されました^^

白馬大池手前のハイマツ帯まで見晴らしの良い稜線が続きます。後方に見える白馬岳と右側に見える八ヶ岳や戸隠が早朝の霧が掛かり、神秘的でめっちゃキレイでした。運よく戸隠山に滝雲が掛かってるのが見えました。
小蓮華山のピークポイントは崩落しているのでちょっと解りずらいところにあります。白馬大池が良く見えるようになります。小蓮華山の辺りにも雷鳥の親子が居ました^^
再び見晴らしの良い稜線を歩き、船越ノ頭のピークを越えると白馬大池までハイマツの下り坂になります。

白馬大池山荘は大池のすぐ隣にあります。平日だったので人は少なかったですが、小屋はまだ営業していました。ここから栂池方面に下るハイカーが多かったです。

▼下山
白馬大池から蓮華温泉に下山します。平日だったせいもあり、数名のハイカーとしかすれ違いませんでした。白馬大池から栂池方面に下るハイカーさんが殆どで、蓮華温泉ルートはやはりマイナーでした。
登りと同様、熊にビクビクしながら紅葉の登山道をぐんぐん下っていきます。比較的、鉱山道よりは歩きやすいですが、このコースも距離はあります。
丁度真ん中くらいのところに天狗の庭というスポットがあります。天然のカラマツ林があり、展望も良く雪倉岳、朝日岳の展望が望めます。再び樹林帯に入り、紅葉見ながらぐんぐん下っていきます。蓮華ノ森過ぎてから沢を渡ると野営の温泉があります。白馬岳蓮華温泉ロッジで受付すると利用できるそうですが、ほんとに「野の露天」なので風呂以外なーんにもありません。登山口は野営露天風呂の入り口と併用していて、白馬岳蓮華温泉ロッジの建物のちょうど裏側になります。

令和元年最後の北アルプス山行として、格別な体験が出来ました^^
雲一つない大絶景や雷鳥の親子との遭遇、神秘的な雲海、稀少な滝雲と大変貴重な体験が出来ました。
来年以降も定期的な白馬岳に登ろうと思います!

写真アップしきれなかったので、こちらからご覧ください!
https://photos.app.goo.gl/owvzSUfch87Bj8Mk9

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フォトギャラリー:1枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア トレランシューズ
バックパック ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ サングラス
着替え 地図 コンパス 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食
テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
【その他】 水 2.0ℓ+ペットボトル550ml
1日目の昼食、ウィダーインゼリーx2(非常用)、プロテインゼリーx2(下山後用)
※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ
※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用)

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登った山

小蓮華山

小蓮華山

2,766m

白馬岳

白馬岳

2,932m

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