行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
カーナビには筑波山神社をセット。市営の駐車場はいくつかるが、今回は赤い鳥居の手前左上に入った市営筑波山第3駐車場を利用。500円。140台規模。綺麗なトイレあり。神社付近にもお土産屋さんの駐車場などあるが、800円等割高なところもあるので注意。数100m歩くくらいがちょうどいい。
この登山記録の行程
市営筑波山第3駐車場(08:43)・・・筑波山神社(08:57)・・・白雲橋コース登山口(09:06)・・・弁慶茶屋跡地(09:51)・・・弁慶七戻り(09:54)・・・母の胎内くぐり(09:58)・・・陰陽石(09:59)・・・出船入船(10:02)・・・北斗岩(10:07)・・・女体山(10:24))(休憩~10:42)・・・かえる石(10:46)・・・筑波山頂駅(10:54)・・・男体山(11:05)・・・筑波山頂駅(11:34)(昼食~11:56)・・・水場・男女川(12:13)・・・筑波山神社(12:52)・・・市営筑波山第3駐車場(13:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
朋有り遠方より筑波山に来たる 亦た楽しからずや。。。
登山仲間の先輩が東京に来る機会があり、足を延ばして遊びに来るという。「是非、筑波山に登りたい」との連絡があったので、これはもう最高の登山にせねばと、県内に住む別な先輩にも声をかけ3人登山を計画した。。。
当日、天候は快晴。つくばに向かう車中からは、双耳峰の綺麗な山容が見えていた。
つくば駅の前で、8:00丁度に先輩をピックアップ。今日は観光も兼ねた登山なので、ゆっくりした工程を組んでいる。
9:00に筑波山神社でもう一人の先輩とも合流。久しぶりの再会を喜び合う。3連休だけあって、多くの観光客でにぎわっていた。
今日のルートは奇岩が並ぶ白雲橋コースを使って登り、ケーブルカー沿いに延びる御幸ヶ原コース(みゆきがはらコース)で降るコースとする。自分が初めて筑波山に登った時と同じコースを辿る。
「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される日本百名山の筑波山。先ほど双耳峰と書いたが、男体山(標高871m)と女体山(標高877m)の2つの均整の取れた2つの頂を持つ。日頃、トレーニングで使っている山(野坂山)よりも低いが、これがまた結構タフな登りが楽しめる。
筑波山神社にご挨拶をして、そのまま右側へと進む。暫く行くと民家の横に登山口があり、ここから本格的な登山がスタート。真っすぐな杉が立ち並んだ森。朝の木漏れ日が美しい影を織りなしている。広めの登山道なので、登山者が多い筑波山では渋滞を避けることができて、個人的にはお勧めのルートだ。
針葉樹林帯から広葉樹林帯に稙層が変わると眺望が徐々に開けてくる。
弁慶茶屋跡地に到着。平らな場所で休憩ポイントとなっている。家族向けのつつじヶ丘からのコースが合流する地点でもあるため、小さいお子さん連れの登山者もいっぱい休憩していた。
弁慶茶屋跡地から直ぐのところに最初の奇岩が出現する。「弁慶七戻り」。岩と岩の間に大きな岩が挟まっていて人がようやくくぐれる空間ができている。かつて武蔵坊弁慶が、今にも落ちそうな岩を前に、進もうかどうしようかと怖くて七回後戻りしたという逸話が残っているとか。さすがにそれは武蔵坊弁慶に失礼な逸話で、子供も「きゃっきゃ」と言いながら楽しそうにくぐっていた。
天照大神を祀る稲村神社の横を過ぎ、鉄梯子を登ると「母の胎内くぐり」に到着。「母の胎内くぐり」は、岩をくぐり抜けることで生まれた姿に立ち返るとのこと。かなり年を重ねているので、きっと百回ぐらい回らないといけないか。笑。
次いで見上げるような大きな二つの岩が、寄り添って立っている「陰陽石」に到着。
更に進んで「国割り石」。ここを過ぎるとようやく女体山が視界に入ってきて、二等辺三角形の整った鋭いピークがかっこいい。
暫く遊歩道のようななだらかな稜線が続く。最後に二等辺三角形の急登が待ち構えているので、そこまでの体力温存ルートだ。この稜線沿いにも奇岩が続く。石の形が出船と入船が並んでいるようなところから名付けられた「出船入船」。大黒様に似た「裏面大黒」。石門のようになった「北斗岩」。
斜度が増してくると、さすがに渋滞が発生してきた。3歳ぐらいの女の子だろうか。家族と一緒に頑張って登っていた。「えい、えい」と言いながら、とても小さいのに大人に負けじと登っている姿に凄いと感心。その瞬間、滑っておでこをぶつけたようで大きな声で泣き出した。笑ってはいけないが、それさえも愛らしい。
大きな岩がゴロゴロした急登を登りきると、神社のすぐ横に出る。筑波女大神を祀る本殿。天浮橋と呼ばれる橋が架かっていて、渡りきるとついに女体山の山頂。
山頂にはせり出した大きな岩があって、よじ登ると360度の絶景が待っている。
ここからの風景はいつ見ても最高だ。左手には、岩瀬駅から続く裏筑波山の縦走路として雨引山、燕山、加波山、足尾山が見えている。その奥向こうには並行して走る山系、吾国山、難台山、愛宕山。近場だけではなく、筑波山の凄いところは、まさしく関東はとてつもなく広い平野なんだと改めて認識できるほどの360度の眺望。地図の上に立っているかのように遠く隅々まで見渡せることだ。天気が良いので富士山も見えるかと思ったが、残念ながらお昼近くなって霞が出てきたようで姿を確認することはできなかった。
持ってきた秋の味覚みかんをほおばり暫し絶景に見とれる。
一旦、双耳峰のコルに当たるケーブルカーの筑波山頂駅方面へと降りてから男体山へと向かう。男体山は、女体山程の眺望はないが、その分混雑も比較的少なく、落ち着いてゆっくりできるため、個人的には気に入っている。あでやかな女体山に対して、寡黙な男体山というイメージだ。
筑波山頂駅方面へと戻り、石畳の階段脇でお昼ご飯とする。暖かい陽射しで心地よい。
降りは、筑波山頂駅の右手側から入って御幸ヶ原コースで一気に下山。今年は紅葉が遅れているとよく聞くが、筑波山もまだ色づきには早く色とりどりの中の登山とはいかなかったが、小春日和の天候にも恵まれて先輩を迎えてのよい登山となった。
最後に、筑波山神社の下で、保存会が行っている筑波山名物「筑波山ガマの油売り口上」を見ることができた。「一枚が二枚。二枚が四枚。。。」韻を踏んだ巧みな話術もさることながら、観客も巻き込み会場一体となった語り口上が既に芸術の領域だと思う。ぜひ、筑波登山の際には立ち寄って欲しいものだ。
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