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硫黄岳 久々の耐風姿勢・頬が痛かった!

硫黄岳( 八ヶ岳)

パーティ: 2人 (カピトラ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:雨、強風 2日目:濃霧のち曇り

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

【1日目】
桜平(07:00)・・・夏沢鉱泉(07:30)[休憩 10分]・・・オーレン小屋(08:20)[休憩 5分]・・・赤岩ノ頭(09:40)[休憩 5分]・・・硫黄岳(10:00)[休憩 5分]・・・大ダルミ(11:00)

【2日目】
大ダルミ(05:00)・・・硫黄岳(05:20)・・・夏沢峠(06:05)[休憩 5分]・・・オーレン小屋(06:30)・・・夏沢鉱泉(07:00)[休憩 10分]・・・桜平(07:30)

コース

総距離
約10.3km
累積標高差
上り約1,067m
下り約1,067m
コースタイム
標準5時間40
自己5時間50
倍率1.03

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

7月11日、硫黄岳山荘は「第40回・駒草祭」の予定が、中止になってしまったそうです。
そして、団体さんをはじめ多くのお客さんがキャンセル…と伺いました。 残念です。

私たちにとっては、現在、「高度順応」が喫緊の課題ですので、「高いところを歩き、高いところで眠る」ために、この日は硫黄岳山荘(標高2650m)に宿泊予約をしていました。
しかし、本当に行ってよいものかどうか…前日に問い合わせをしてみたのでした。

「明日の宿泊予約をしている者ですが…」というと、すぐに「お名前は?」と聞かれ、お伝えすると、「はい、東京の○○さん、男女2名さんね」と、どうやらキャンセルの電話と思われているようなご様子です。
恐る恐る、桜平までの道路状況や登山道の様子をお尋ねしたところ、「ああ…、東京の人は長野っていうと全域で土砂崩れみたいなイメージかもしれないですが…」と、色々ご説明くださいました。

「東京の人は…」って言われたときには、一瞬ドキッ!(断られるの?)って思いましたが…。
駐車場までの道も、登山道も、まったく問題ないとのことで一安心。
東京からの登山者でも受け入れてくださることにも安堵し、感謝!です。

悪天候のためでしょう、桜平の駐車場は午前7時近くでも「上」に入ることができました。
当初の計画では、オーレン小屋から根石岳へ向かい、天狗岳をピストンして夏沢峠~硫黄岳のつもりでしたが、雨予報に加え、風も強まる予報だったため全て中止とし、真っ直ぐ硫黄岳に向かいました。

硫黄岳山頂の風の感じは、2週間前の「10m以上はあるな…」というのよりは少し弱め。
それでも、大ダルミに向かって次第に強まることは、昨日の電話でも教えていただいていました。
雨も強まってきていましたので、覚悟して進みましたが…、いや、本当に大変な風でした。
テレビで観る、台風の中継みたいな感じ。
多分、風速20m程度は常時吹き荒れていたと思います。
そして、時折、猛烈な風の塊が襲ってくるといった感じです。
耐風姿勢をとって堪えていても、身体ごと浮くんじゃないかと思うほどでした。
ケルンの有難味が身にしみる…(風よけで、呼吸を整えられる!)といった感じです。

一番辛かったのが、小屋が目の前に迫ってからの数十メートル。(お花畑のあたり)
レインジャケットのフードをしっかり顔回りに密着させて被っている上からたたきつける雨粒が、砂利?みたいに痛いのですが(…実際、砂利だったかもしれません)動けませんので、痛いまま堪えるしかない。
まともに顔も上げられない、目も開けていられない状態でしたので、コマクサどころじゃないのです。

晴れていれば山頂から目視できる近距離の小屋で、痩せ尾根でもなく、危険な方向の風ではないとわかってはいても、本能的に恐怖を感じるような風だったと思います。
私たちは桜平から直接でしたからまだ大丈夫だったのでしょうが、美濃戸や麦草、唐沢鉱泉などからの縦走計画の方たちは、やはりキャンセルをされたようでした。

小屋に着いてから、夫が「ああ、楽しかったー!」と、本当に嬉しそうに言ったのには驚きましたが……台風にはしゃぐ小学生みたいな気分?も、まあ、わからなくはないかな…。
(こんなときに不謹慎!と、叱られてしまいそうですね…すみません)
でも、自然の中を歩くって、そういうことかもなぁ…とは、時々思います。
晴れも雨も風も、いつもと違う「特別」な何かが、嬉しくて楽しくて、また体験してみたくなる。

翌日は、天候回復の見通しなら横岳へも…と思っていましたが、濃霧と相変わらずの強風で(前日よりはずっとマイルドでしたが)、さっさと下山することにしました。
コマクサもウルップソウも見ましたが、距離が遠く風も強かったので写真は諦めました。
白いコマクサも見られたそうなのですが…私は見つけられず残念でした。

水はけのよい登山道は、少々の雨では何の問題もありませんが、11日夜からの強い雨で小石などが流されたようなあとが散見され、前日よりも幾分歩きにくいように感じました。
桜平の駐車場は、「中」から「上」にかけてシャクナゲが満開を迎えていたようです。


様々に困難と悩ましい状況とが続きますが…、試行錯誤でも前進あるのみ!の夏山シーズンです。

…眠気と時に筋肉痛にも耐え、次週の計画や道具メンテにいそしむ、月曜日・火曜日。
…仕事そっちのけで登山計画書を作成し、準備とパッキングで焦る、水曜日・木曜日。
…ソワソワしながら現地の最新情報をチェックし、身も心もお山の麓へ急ぐ、金曜日。

忙しいけど幸せな毎週の繰り返しが、これからしばらく、無事に元気に続きますように…!

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー
【その他】 携帯トイレ、テーブル、椅子、消毒用アルコールジェル、アルコール除菌シート、ゴミ用チャック付ポリ袋、マスク、フェイスカバー、Buff、インナーシーツ、体温計、バッテリー

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