• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

神室岳・山形神室岳(滝を巡り、夏の花咲く稜線を漫歩)2020

神室岳・山形神室岳( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 仙人沢登山口には3台程度駐車できます。

この登山記録の行程

仙人沢登山口(6:14)・・・岩場(7:58)【休憩20分】・・・神室岳(9:45)【休憩30分】・・・山形神室岳への登り返し・大岩(11:08)【休憩20分】・・・山形神室岳(11:35)・・・トンガリ山(12:25)・・・ハマグリ山(13:03)・・・大関山(13:19)・・・笹谷峠(13:45)・・・仙人沢登山口(14:08)

コース

総距離
約11.3km
累積標高差
上り約1,339m
下り約1,336m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 7月も終盤なのに梅雨が明けない。4連休の天気予報も冴えない状態だった。梅雨が明けていれば、遠出をして、夏空の下、飯豊連峰の緑濃き山並みをじっくり味わいたいと思っていたのだが、この状況ではどうしようもない。

 天気予報が変わることを期待していたところ、7月24日(金曜日)は何とか山歩きができそうな状況に変わった。「てんくら」を駆使して、周辺の山々を調べた。飯豊連峰はちょっと厳しいけれども、ニッコウキスゲの鳥海山ならばどうだろうか、昨年登った和賀岳もニッコウキスゲは綺麗だぞ、などと思いを巡らす。

 その中で、日中の天気がよく、花を楽しめ、見晴らしも効きそうな山となるとそう多くはない。自宅からあまり遠くないこと、今年登ったことがないことも条件に加えると、答えは二つしかなかった。船形山と神室岳である。咲く花の種類が多いことを優先して後者を選んだ。

 仙人沢入り口に車を止め、6時14分に出発した。
 登山道に入ってすぐのところで、杉の木の樹皮が大きくめくれていることに気づいた。近寄ってみると、これは明らかに熊の仕業だと分かった。それにしても爪痕の数が半端ではない。ちょっとビビったが、そのまま進む。

 2年前よりも登山道には崩落地が増えていた。右手の切り立った崖に注意しながら山腹を行く。要所要所にトラロープが設置してあるので、それほど危なくはない。
 この仙人沢コースには、いくつか滝があって、それぞれ個性豊かである。滝を見るのも、今回の楽しみの一つだった。ただし、仙人大滝は2回ほど行ったことがあるので、今回は立ち寄らない。

 渓流の流れが綺麗だ。水量もそれほどではなく、数カ所の渡渉点も苦労することなく渡れた。途中に数カ所、迷いやすいところもあるが、左手ではなくに右手に進めば登山道が見つかる。
 滝を4回ほど見て、仙人大滝の手前で渡渉すると、急な登りが始まる。

 急な登りを凌ぐと、山腹をトラバースする道になり、ブナ林を登って左に折れると、岩場が近くなった。岩場は、このコース最大の難所である。ロープを頼りに十メートルほどの岩場を登ると、そこから木の根を掴んで登る急登が始まる。それを5分ほど耐えると、クロベの大木が立つ稜線に乗り上げた。

 稜線上の道は右手が切れ落ちていて、神室岳が時折顔を覗かせる。傾斜はそれほどきつくはない。
 やがてブナの林になると、左手に進む道になり、登りきって下ると沢に出る。この沢を渡って、対岸の細い枯れ沢を登っていくと、突然目の前が明るくなり、ダンゴ平に飛び出た。

 ダンゴ平を右に進んで、ひと登りし、下ってブナの林を抜けると、最後の急登である。滑りやすい上、浮石もあるので、注意して登ると山頂に着いた。今日は、南と西の展望が効くが、北はガスに覆われていた。大東岳から船形山への連なりは、いつまで経ってもガスの中だった。

 山頂にはトンボが飛び交っている。ここで少し長い休憩を取った。山頂には、私の他に男性が3名休んでいる。狭い山頂なので、10名でいっぱいになるだろう。

 復路は、山形神室岳に登り、花の稜線歩きを楽しんだ。山形神室岳手前にある大岩で、神室岳を見ながら小休止を取った。涼しい風が吹き抜けて行く。南側にもガスが流れていたが、次第に飛んで、眺めもよくなってきた。

 分岐点から山形神室岳までは、木が茂って少し歩きにくい道が続く。それを過ぎると、高原的な景色が広がり、広い稜線に下っていく。広い稜線は花街道になっていて、シモツケソウ、クガイソウ、ヤマハハコ、ウツボグサ、ノアザミ、タカネナデシコなど、十種を優に超える花々が咲き乱れている。たくさんの蝶が蜂が舞っていて、まさに花の楽園である。夏の日差しが照りつける中、この景色を十分に味わう。

 雁戸山や熊野岳を正面に見ながら、トンガリ山からハマグリ山、大関山へと稜線を歩き、笹谷峠に下る。この登山道脇にも、ハクサンフウロ、ヨツバヒヨドリ、クサボタン、ウツボグサなどが咲いていて、目を楽しませてくれた。

 笹谷峠は、山形側が工事中のため通行止めで、ゲートが閉まっていた。宮城県側は手前まで入れるので、ゲートの前の空き地に十数台駐車できる。今日は、それ以外にも路肩に十数台が止まっていた。

続きを読む

フォトギャラリー:100枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

神室岳

神室岳

1,356m

山形神室岳

山形神室岳

1,344m

よく似たコース

山形神室岳 山形県 宮城県

春から夏は花を愛で、秋は紅葉、展望も申し分ない県境の尾根路をたどる

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
2時間40分
難易度
コース定数
14
神室岳 宮城県

変化に富んだ沢コースを登り、展望の尾根を下る

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
6時間5分
難易度
★★
コース定数
27
登山計画を立てる