行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
折立(05:10)・・・三角点(06:35)[休憩 10分]・・・太郎平小屋(09:15)[休憩 60分]・・・薬師峠(10:30)[休憩 5分]・・・薬師岳山荘(12:10)
【2日目】
薬師岳山荘(03:50)・・・薬師岳(04:45)[休憩 15分]・・・薬師岳山荘(05:35)[休憩 80分]・・・薬師峠(08:00)・・・太郎平小屋(08:15)[休憩 60分]・・・三角点(11:10)[休憩 10分]・・・折立(12:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
「折立」と聞いてピンとくる人は、お山つながりの友人知人以外、私の日常にはいません。
まして、「有峰ハウス」なんて「…どこ?」って感じかな…と。
お盆休みが9連休になるかならないかも決まっていなかった頃に、この「有峰ハウス」の予約を取り、心はもう雲の平に飛んでいました。 …が、電話が繋がらない…。
そうこうしているうちに、各小屋のHPに「満室」の案内が出るという残念なパターンです。
ならば!と、薬師岳から立山への縦走を画策するも、予約できたのは薬師岳山荘のみでした。
…まあ、それでも普段はなかなか足を踏み入れる勇気も無い山域ですので、ありがたく楽しませていただくことにして、連休初日は有峰ハウスへ。 時間があったので、駐車場や登山口の下見に出かけて、あとはゆっくりお風呂に入り翌日に備えました。
翌朝は雨。 未だ暗いうちに出発しましたが、折立の駐車場は既にいっぱいでした。
前日下見をしておいた臨時駐車場(それほど遠くはありません)に車を停めて出発です。
薬師岳山荘までの道のりは、登山口から三角点までが樹林帯の九十九折の登りで、約90分。
三角点から先は、太郎平小屋まで約180分かかることになっていますが(大小の漬物石サイズの石ころ道は決して歩きやすくはないものの)比較的緩やかな登りなので、ペース配分に気をつけて歩けば案外楽に歩ききれるのではないかと思います。(夏の晴天で気温が高いときは別です)
太郎平から一旦下って薬師峠のテン場を過ぎると、今度は沢沿いの急登が待っていますが、難しいわけではなく、どちらかというと楽しい感じです。 お花もいっぱいです。
(しかし…キツイのは確かかな…?)太郎平小屋からは約2時間で、薬師岳山荘に到着です。
とても居心地のよい小屋ですが、お水などは有料。 立寄りのトイレ利用は300円です。
※トイレ利用に一万円札を出して断られていた人がいました。お山に千円札と百円玉は必携です!
次の朝の食事は弁当にしていただき、10日・山の日は、日の出時刻の1時間以上前に山頂を目指して出発しました。
しかし、残念ながら、早朝の薬師岳山頂付近はガスガスで視界ゼロでしたので、さっさと引き返し、ポットにお茶をいただいて(500ml・300円)小屋の前のテーブルでお弁当を広げました。
すると、すぐ後ろの食堂の窓が開き、お盆にのった味噌汁が「どうぞ!」差し出されたのです。
何か…本当に嬉しかったです! お麩とワカメのお味噌汁、あったかくて美味しかった!
明るくなるにつれ天気は回復し、折立までの復路は真夏の太陽の下をずっと歩くことになりました。
思えば、前日は小雨や霧の中を歩いたため、登りでもさほど辛く感じなかったのでしょう。
この日は、下りでも暑さがこたえました。 太郎平から先は、日よけのない長い道だとわかっていたので、手持ちの容器すべてに水を汲み(2人で6.5ℓ以上)、覚悟して歩き始めます。
登ってくる人たちは、皆一様に苦しそうに見えました。 登山口から太郎平まで、一切水の補給が出来ないことを考えると、この日の登りは、1人4ℓでも足りるかどうか…という感じです。
実感としては(私たちは下りでしたが)、気温が上がってきてからは、1時間あたり各々1ℓ近くを消費したように思います。
三角点から登山口への最後の下りは、登り以上に段差の大きさがキツく感じる九十九折。
一つカーブを過ぎてまた次の下り…という状態が延々と続き、え~?またーー?という感じです。
手持ちの水はまだありましたが、そういえば、登山口に自動販売機があったな…と思い出し、急に「冷たい飲み物」が恋しくなり始めました。
「全部売り切れだったら悲しいよね…」などと話しながら歩いて、ようやく下山。
自動販売機の水とお茶とスポーツドリンクの類いは、やはり全部売り切れでしたが、味のついていない炭酸水(200円)が残っていたので、1本購入。 その冷たさが嬉しかった!!
立山への縦走は断念しましたが、折角富山まで来ましたので、この日は富山に宿泊です。
ホテルに着くまでの道のりに、コンビニも自販機もないことに少なからぬショックを感じましたが…、今年の山の日も、太陽いっぱいのお山の中で楽しく過ごせて幸せだったのでした。
フォトギャラリー:50枚
折立のキャンプ場に張り巡らされた熊よけの電気柵(?)
この、黄色いのを外して出入りします。
登山口前のトイレと自動販売機。
暑い日には嬉しいけど…売切だと悲しい。
駐車場。
前日昼頃には数台の空きがありましたが、その後いっぱいになったようです。
テントよりは、車中泊の方が多いようです。
「満室」となっていますが、車はほんの数台のみ。
少なくとも3~4人は泊まれそうな部屋は、ロフト付でとても清潔です。
テレビは無いけど、扇風機があって、お茶セットと(ポットもあります)お菓子が用意されていて、とても綺麗。
トイレ付です。
野菜多めなのが嬉しかった夕食。
美味しかったです。
ニッコウキスゲもたくさん!
貴重な太郎平小屋のお水。
冷たくて美味しくて有難かった!
立寄りの食事提供は11時からとのこと。
下って行くと、薬師峠のテン場が見えてきます。
お花が本当に沢山!
このときは20張くらい。
帰りに見たときには、30張以上あったように思います。
チングルマは、標高が上がっていくとどんどん「現役」が出てきます。
沢沿いに登っていきます。
なかなかの急登ですが難しくはなく、ワクワクする感じで楽しいです。
ボケちゃいましたが、イワカガミもまだ沢山ありました。
部屋の窓から。
午後になって、段々晴れてきました。
たおやかな山容。
コロナ鎮圧をお祈りしてきました。
避難小屋跡?だったかな。
太郎平小屋のトイレには、携帯トイレの回収ボックスがありました。
とにかく暑かった長い下りは、バテバテでした。
ただいま!
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー |
【その他】 携帯トイレ、マスク類、除菌グッズ、体温計、インナーシーツ、モバイルバッテリー |