行程・コース
天候
初日:曇り時々ガス
二日目:ガスのち晴れのちガス
三日目:曇りのちガスのち強雨
四日目:曇りのち快晴
登山口へのアクセス
バス
その他:
(行き)毎日アルペン号 新宿都庁大型バス駐車場 前夜23:00発 折立登山口6:40着
(帰り)毎日アルペン号 室堂バスターミナル12:30発 新宿西口 19:58着
この登山記録の行程
【1日目】
折立(06:52)・・・三角点広場(08:11)[休憩 8分]・・・五光岩ベンチ(09:26)[休憩 12分]・・・太郎平小屋(10:23)[休憩 12分]・・・薬師峠(10:55)・・・薬師平(11:35)・・・薬師岳山荘(12:22)
【2日目】
薬師岳山荘(06:00)・・・薬師岳(06:46)[休憩 14分]・・・北薬師岳(07:59)[休憩 8分]・・・間山(09:22)・・・スゴ乗越小屋(10:14)
【3日目】
スゴ乗越小屋(05:39)・・・スゴ乗越(06:13)[休憩 2分]・・・スゴの頭(07:06)・・・越中沢岳(08:25)[休憩 9分]・・・越中沢乗越(09:10)・・・鳶山(10:04)[休憩 6分]・・・五色ヶ原山荘(10:40)
【4日目】
五色ヶ原山荘(05:32)・・・分岐・・・ザラ峠(06:05)・・・獅子岳(07:13)[休憩 12分]・・・南峰(08:55)[休憩 7分]・・・一ノ越(09:25)[休憩 3分]・・・立山室堂(09:54)[休憩 11分]・・・ミクリガ池(10:24)[休憩 86分]・・・室堂ターミナル(12:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
北アルプスのまだ歩いていない主な縦走路、今回は薬師岳から室堂までを歩きました。最終日を除いて天候はパッとしなかったのですが、今シーズンもクマや雷鳥に出会い、運良くガスの切れ間から薬師岳の雄大なカールを望み、険しい山と五色ヶ原などの優美な平原のコントラストを楽しむことができました。これで立山連峰から槍穂高連峰までがつながりました。
計画にあたって問題は、折立から北上するか、室堂から南下するかでした。高低図を見れば明らかなように、前者は登り基調で体力を要しますが、スゴの頭、越中沢岳、獅子岳などの段差が大きく歩きにくいゴーロの斜面を下らずにすみ、下りを苦手とする私には好都合に思えました。また、下山口を室堂とすると温泉に入れるのも魅力です。
一方、南下コースは下り基調で、体力的には楽かもしれませんが、膝の負担は大きそうです。また、マイカー利用でもなければ、折立にお風呂はありません。悩んだ末、私は折立からの北上コースを選びましたが、多くの登山者は室堂からの南下コースを歩いていました。
もう一つの留意点は、天候。当初は二週間早く計画していたのですが、前線接近で荒天が予想され、延期しました。今回も予報はパッとせず、雨に降られるのも覚悟しましたが、荒天予想よりはずっとマシ。コロナ以降、山小屋は完全予約制で、縦走を計画するには経路上のすべての山小屋の都合が合わなければならず、実現可能な日程が限られてしまいます。まあ、4日も山中を歩けば雨に遭うのも当たり前だし、思い切って出かけました。結果的に、行動中は雨に一度も遭わずに歩けました。
(1日目)折立ー太郎平小屋ー薬師岳山荘
折立登山口から太郎平までは昨年と同じ。薬師岳山荘まで登ります。都会の猛暑よりはずっと過ごしやすいものの、荷物を背負って登りとなれば、大汗をかきます。昨シーズンは、登山道で熊と出会いましたが、今シーズンも薬師峠テント場でクマによる食料持ち去りが騒ぎとなっており、クマ鈴を鳴らしながら進みます。ガスのためか、五光岩は今回もどこかわからず仕舞い。名物の太郎ラーメンも、まだ営業開始前でこちらも食べ損ねました。薬師峠からの登りかえしも地味に堪えます。自然保護課の腕章をつけた方々が、何やら機器を取り付けていましたが、尋ねても何かは教えてくれず。
最初の宿泊地、薬師岳山荘は、天水利用で飲料水の提供を行なっていません。ペットボトルの飲料を買うか、水を多めに担いでくる必要があるでしょう。夕刻までガスが抜けず、展望もありませんでしたが、小屋直下の斜面でツキノワグマがいました。
(2日目)薬師岳山荘ー薬師岳ー北薬師岳ースゴ乗越小屋
夜中に一時的に強い雨が降りましたが、朝は濃いガス。5時からの朝食をいただいて、出発。濃いガスの中をひろやかなガレた尾根を進むのは注意が必要ですが、ペンキ印やケルンを見落とさなければ問題なし。幸い、薬師岳山頂に着いた頃からガスが抜けはじめ、展望がひらけてきました。自分はやはり晴れ男なんだと、自分を励まします。それにしても、私の後をちらほら続いてきた登山者も皆、薬師岳で引き返していきます。この先を進む人はいないのだろうかと、少々不安になります。
次の北薬師岳山頂の前後は、痩せた岩稜帯で様相が変わります。手でよじ登るような箇所も出てきますから、ストックはしまいました。北薬師岳山頂から振り返った金作谷カールとそれを抱く薬師岳の姿に、思わず歓声。切れ切れのガスが絡む岩稜も絵になる。
間山が近づくとふたたび稜線はたおやかになり、あとはスゴ乗越小屋までひたすら下ります。せっかく稼いだ標高を大きく吐き出すのは、なんだか複雑。まだ下るの?眼下に見えた樹林帯の中の小屋は、まだだいぶん下。明日はこれを登り返さねばならないと思うと憂鬱。到着はまだ10時をすぎたばかりで、小屋番さんにも訝しげ見られた気がしましたが、次の五色ヶ原山荘まではさらに6時間あるので、計画通り、本日の行動はここまで。しばらくすると、登山者が到着して休憩していきますが、みなさん薬師岳を目指す人ばかり。どうやら折立ー室堂間は南下するのが普通のようです。早く到着したので、暇を持て余しそうでしたが、登山者の皆さんとの山談義で楽しく過ごさせていただきました。
(3日目)スゴ乗越小屋ースゴの頭ー越中沢岳ー鳶山ー五色ヶ原山荘
計画時点では、この日が一番コースタイムが長く(どうやらコースタイムを過大に計算してしまっていた)、スゴの頭、越中沢岳、鳶山と三つのピークを越えていかねばなりません。天候も下り坂の予報で、雨に加えて、南西の風も強まるため、いわば今回の山行の核心部でした。幸い天気予報は、当初よりはマシになり、どうやら雨は午後からになりそう。出発時刻を早めようかとも思いました。しかし、熊のテリトリーに入り込んだ登山者が、クマの行動時間から歩き始めるのはトラブルの元になるし、そもそも今回の計画は荒天さえ避けられれば、雨が降るのも致し方ないと覚悟した上でのもの。5時からの朝食をいただいて、明るくなってから出発しました。
スゴ乗越小屋からスゴ乗越までさらに下り(泣)、スゴの頭、さらに越中沢岳に登り返します。標高の低い樹林帯からスタートなので、スゴの頭への登りは、前日の雨で濡れた笹などでズボンの裾がびしゃびしゃに濡れます。南西に開けた箇所では、予報通り風も強く、段差の大きなゴーロやざれた歩きにくい急斜面を時に手を使ってよじ登っていきます。次々と立ちはだかるピークのアップダウンは、まさに核心部でした。危険箇所としては大したことはないのでしょうが、周囲に登山者の姿はなく、雨が降る前にと急ぐ焦り、ガスの中で展望もなく、自分を励ましながら進みました(我ながら情けない)。岩や山は、私を優しく受け入れてくれたりはしない、仏教用語の「有情」に対する「非情」な存在なんだなあ、でもそこにあえて飛び込んだのは自分だよなあ、それを乗り越えるからこそ喜びや感動もあるんだよなあ。どんなに険しく長い道でも(大袈裟!)、この一歩一歩を前に踏み出し続ければ、やがては目的地にたどり着けるのだ、などと考えながら登ります。
越中沢岳から先の下りは、稜線がふたたびたおやかなものに一変、非常に歩きやすくなります。つくづくこのコースは北上するか、南下するかで、かなり負担や印象が異なるのだろうと感じました。北アルプスは、だいたい飛騨側(西)がなだらかで、信州側(東)が急峻ですが、このコースは南北方向についても、南側斜面が急峻、北側はなだらかと言えそうです。
鳶山からは五色ヶ原山荘までは、なだらかに下る一方ですが、いよいよガスが濃くなります。五色ヶ原山荘に予定よりも早く到着し、受付を済ませてしばらくしたら、滝のような雨と強風が吹きはじめ、早出早着きが山の鉄則であることを改めて感じました。五色ヶ原山荘では、水に余裕がある時に限って従業員用のお風呂を開放(男女30分交代)していることを初めて知りました。縦走も3日目、毎日大汗をかいてきましたから、お風呂は実にありがたかったです。
寝床も6畳ほどの畳の部屋に2名だけだったので、ゆっくりのびのびと休むことができました。これも人里が近づいてきた証拠でしょうか。夕刻までには雨も上がり、五色ヶ原や裏銀座の山々、遠く槍ヶ岳や笠ヶ岳も眺めることができましたし、夜は満天の星でした。
(4日目)五色ヶ原山荘ー獅子岳ー鬼岳ー龍王岳ー室堂
最終日は、朝のうちは雲が多かったですが、やがて今回初めての快晴に。五色ヶ原は花もほとんど終わりで、昨日も濃いガスの中だったのが心残りです。次はもっと早い時期に、それも好天の時に訪れたいものです。ザラ峠までは大きく下り、獅子岳の岩の急斜面を登り返します。振り返ると、五色ヶ原や薬師岳、さらには裏銀座の山々、槍ヶ岳に笠ヶ岳、はるかに加賀白山の大展望。自分の歩いてきた道を眺める満足感を味わいます。前方には、峨々たる鬼岳や龍王岳が聳えますが、いずれもピークは巻きます。鬼岳東面の雪渓に備えてチェーンスパイクを持参していたのですが、雪渓はすっかり小さくなっており、出番なし。登りついた浄土山(南峰)は、険しい岩峰を見た目には文字通り安らかな浄土に思えました。ここから前方に剱岳や、雄山をはじめとする立山連峰、眼下に一ノ越と室堂を眺めれば、今回の山行もいよいよ終盤です。雄山にも登りたかったところですが、帰りのバスまであまり時間に余裕がなく(12:30出発)、みくりが池温泉で汗を流すことを優先しました。
出発前は、直前の山行で露呈した体力不足や、パッとしない天気予報に気を揉みましたが、結果的に行動中は一度も雨に遭うこともなく、高価な雨具は今回も出番なし。絶賛晴れ男驀進中。不安でいっぱいだったくせに、なんとか歩き通したら現金なもので、次はどこに行こうかニマニマしながら地図を眺めています。
コース定数82 富山県山のグレーディングC
フォトギャラリー:96枚
ピンクの線が、北アルプス(飛騨山脈)における主な未踏区間。今回は薬師岳から室堂を歩くことに。
新宿からの夜行バスで折立登山口に定刻通り6時40分に到着
薬師峠キャンプ場で、食料の持ち去りが騒ぎになったばかり。あちこちで注意喚起がなされていました。
太郎坂を登る
立派な立山杉を見ながら登る
昨シーズン熊と出会した箇所。さて今シーズンは?
チングルマ。まだ花が咲いているところに出会ったことがない
クマの食料持ち去りを受けて薬師峠から太郎平小屋前にテント場が移されていたが、そこも閉鎖されていた(2025年8月25日時点)。
池塘が点在する太郎平から薬師峠に向かう
薬師峠からの登り返し。陽は指していないが、湿度が高く、汗が流れ落ちる。冷たい沢水でリフレッシュ
薬師平で傾斜が緩み、木道の上を進む。
太郎平方向を振り返る
コバイケイソウが黄葉をはじめている
薬師岳山荘に到着。1日めの行動はここまで。天水利用で、水の提供がないので、ペットボトルなどを購入するか、飲料水を多めに担ぎ上げるなど留意が必要。
山荘に展示してあったツキノワグマの毛皮
薬師岳山荘直下の斜面でツキノワグマを発見。昨シーズン出会った個体同様に、人を恐れる様子がない。小屋のかた曰く、薬師峠でテントと食料を持ち去ったのとは別の個体で、よく見かけるが、人に危害を加えたりはしないとのこと。
山荘から薬師岳方向を望む。右のピーク上の小さなものは避難小屋跡
薬師岳の西斜面にガスが流れ、初日が暮れていく。
夜中に強い雨が一時的に降った。二日目は、ガスの中を薬師岳のピークを経て、スゴ乗越小屋を目指す。斜面が広やかなので、ペンキやケルンなどを目印にコースを見失わないように注意。
薬師岳山頂の祠が見えてきた
山頂の薬師如来を祀る祠。病を癒してくれる仏様だが、無事の登山をお願いする
薬師岳山頂あたりでガスが抜けはじめ、北薬師岳と金作谷カールが姿を表す
薬師岳山頂から太郎平方向を振り返る。西の富山側斜面はなだらかで、急峻な東側と対照的。遠景の太郎坂から太郎平へ至る道も、平坦に見える。
北薬師岳への痩せた岩稜。手を使ってよじるような場面も出てきて、ストックは足手纏いになるので、以降は最後までしまったままとした。
薬師岳と足元に広がる金作谷カールに、おお!と声が出る
北薬師岳山頂
北薬師岳から間山までの区間も前半は痩せた岩稜
北薬師岳方向を振り返る。ガスの奥に薬師岳
雲間に槍ヶ岳
雷鳥の親子に出会う。脅かさないよう、ひながハイマツに隠れるのを待って進むのだが、その度にひながまた登山道の先に出てきてしまう。なんだか、ドジだなあと思う。これは心配そうな親鳥。互いに、子育てには苦労しますなあ
北薬師岳前後の痩せた岩稜を抜けると、途中から尾根が広やかになり、間山に向けて下り基調となる。下に見えるのは、黒部上ノ廊下。これが黒部湖に注ぎ、さらに谷を深く削りながら下ノ廊下を流れ下る
黒部川を挟んで対岸には裏銀座の峰々
間山はピークというほど目だたたないが、この池塘が目印。背後は北薬師岳
黒部上ノ廊下と裏銀座の山々。遠景、右から二番目の釣鐘状のピークは、烏帽子岳
苦労して稼いだ標高を吐き出して、スゴ乗越に向けて降っていくと樹林帯となり、登山道上の岩の間に水が流れるようになる。
スゴ乗越小屋まで大きく下ったが、対岸の後立山連峰側も、不動岳、船窪岳など大きく崩れて標高が低いあたりだ。何か地質学的に意味があるのかしら?
夕刻、ガスが抜けて、明日スゴ乗越を経て大きく登り返さねければならない、スゴの頭(右2431m)、越中沢岳(左2592m)が姿を表す。
スゴ乗越小屋は若いスタッフが切り盛りしていたが、食事も美味しかった。午前10時に到着したから、退屈するかと思ったが、出会った登山者たちとのおしゃべりで、楽しく過ごした。
明日歩く、越中沢岳、鳶山
スゴ乗越小屋から、赤牛岳(左)、水晶岳
夜半に強い雨が一時的に降った。三日目は天気が崩れる予報となっており、早めの行動が鍵。行き合った楽しい仲間と互いに励まし合って別れる。
小屋からスゴ乗越までさらに高度を落とし(泣)、歩きにくく、段差の大きなゴーロをスゴの頭を目指して登り返す。前夜の雨に濡れた笹などで、ズボンの裾もびしょびしょになる
スゴの頭への登りから、小屋方向を振り返る。
スゴの頭や、次の越中沢岳への登りは、ゴーロ状で段差が大きく、歩きにくい。コースを登り基調となる折立から北上するか、下り基調の室堂から南下するかは、この大きな段差を登りとするか、下りに選ぶかがポイントの一つだ。下りが苦手な私は、前者を選んだ。もう一つのポイントは、下山後に室堂の温泉に入れるか否か。
スゴの頭を越えると、前方に越中沢岳が大きい。しかも、その手間にもピークが立ちはだかる。ザレたガレのアップダウンが地味にきつい。
越中沢岳へのきつい登りからスゴの頭方向を振り返る。遠景に薬師岳
越中沢岳山頂に到着。天候は下り坂で、南西方向にひらけた場所は風がきつい。山頂では幸い風が弱かったのだが、ガスの中で展望もないため、早々に立ち去る。
越中沢岳を越えると、なだらかな尾根に様相が一変する。繰り返しになるが、折立から北上するか、室堂から南下するかは、この対照的な段差の大きな斜面と、この緩やかな斜面を登りとするか下りとするかがコース選びの大きなポイントだ。
雷鳥のヒナ
越中沢乗越への下り。天候も下り坂。この後、さらに鳶山に登り返さねばならない。ガスが濃くなってくる。
鳶山は、スゴの頭や越中沢岳の登りと比べて、緩やかな印象。ガスで展望もないし、天候は下り坂なので五色ヶ原へ急ぐ。
ガスの中、五色ヶ原山荘に到着。計画よりもかなり早い到着。
受付を済ませ、昼ごはんを食べていると急に強雨と強風が吹きはじめた。雨に濡れずに済んだのは本当に運が良かった。早出早着きは、山での鉄則だと改めて感じた。
東京都心の気温が35度を超えたらしいこの日、標高2500mの五色ヶ原山荘ではストーブを炊いていた。私も暖を取る。
夕刻になって雨も止み、裏銀座の山々や槍ヶ岳が姿を表す。
夜には満天の星。明日の最終日は晴れかな
最終日、五色ヶ原の朝焼け。右の顕著なピークは針ノ木岳
裏銀座の山々。遠く両神山や雲取山も見えるというのだが・・・
最終日、これから向かう右から獅子岳、雄山、龍王岳
五色ヶ原から針ノ木岳
佐々成政が冬季に越えたというザラ峠から、富山方向。西風が強い。
獅子岳への登りも険しく、途中梯子や鎖場もある
獅子岳への登りで五色ヶ原を振り返る。険しい登りから五色ヶ原を修験者が見たら、極楽に見えただろう。遠景、左から水晶岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳、北薬師岳
チングルマ
獅子岳山頂からのぞむ鬼岳、龍王岳、雄山
勝手な想像だが、立山で修行をした播隆上人は、獅子岳からのこの展望を見て、高く屹立した槍ヶ岳、笠ヶ岳の開山を決意したのではなかろうか
彼方に白山
登山道は、鬼岳東面、龍王岳西面を縫うように一ノ越に向かう
鬼岳東面の雪渓はすっかり小さくなっており、持参したチェーンスパイクは出番なし
竜王岳は西側を巻いていく
険しい山々を超えてくれば、なるほどこのたおやかさは、浄土山なのだろう
浄土山南峰から振り返る。薬師岳からここまで歩いてきたと実感できる。
左から剱岳、雄山、眼下に一ノ越
同じく剱岳
一ノ越までくると、大勢の観光客の姿も。安全圏に戻ってきたという感じがする
現存最古の山小屋、立山室堂
立山



