鳳凰三山

小屋泊

鳳凰三山（南アルプス）

2020.08.13（木）～2020.08.14（金）

パーティ： 1人 (ヤッシー２９さん )

ヤッシー２９さん

行程・コース

天候

初日：晴れ時々曇り、2日目：晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他：御座石鉱泉までの林道に特段問題点はなかった。夜中に到着した為、駐車場は4台しか居なかった。

この登山記録の行程

【1日目】
御座石温泉(03:50)・・・西ノ平(04:40)・・・燕頭山(07:20)[休憩 10分]・・・鳳凰小屋(09:20)[休憩 40分]・・・観音岳(12:02)[休憩 15分]・・・薬師岳小屋(13:02)[休憩 15分]

【2日目】
薬師岳小屋(04:55)・・・観音岳(05:43)[休憩 7分]・・・アカヌケ沢ノ頭(07:10)[休憩 5分]・・・高嶺(08:05)[休憩 10分]・・・アカヌケ沢ノ頭・・・鳳凰小屋(09:35)[休憩 45分]・・・燕頭山(11:30)[休憩 5分]・・・西ノ平・・・御座石温泉(13:20)

コース

総距離: 約18.5km

累積標高差: 上り約2,636m; 下り約2,636m

コースタイム: 標準16時間50分; 自己15時間20分; 倍率0.91

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

　コロナ渦の国内情勢に少しばかりの後ろめたさを感じながらも、１００高山制覇の為に南アルプスの中で山小屋営業している貴重な鳳凰三山に１泊２日で登ってきた。
（１日目）　前日の夜中に到着した登山口の御座石鉱泉の駐車場には、４台の車しか駐車していなかった。車の中で仮眠をとり、４時少し前に暗い中登山を開始した。登り始めから急登が続き、睡眠不足も重なり調子が上がらなかった。燕頭山にはコースタイムと殆ど変わらない３時間半かかってしまった。ここ最近グズついた天気が続いていたが、この日は朝から快晴だった。しかし湿度が高く感じられ、昼前にはガスるだろうと予想する。（案の定、この日はその通りとなった。）燕頭山で小休止し、再び登り始めたが調子は戻らず、蒸し暑さのせいで異常なほど汗をかいてしまった。すると突然左足がつってしまい、暫く動くことが出来なかった。水分補給はハイドレーションで摂っていたが、それでも足らずに軽い熱中症になったようだ。鳳凰小屋には９時２０分に到着、調子が出ず疲労度が高い。早い昼食を摂り、１０時に行動再開。地蔵岳には向かわずに、観音岳へのショートカットコースへ進む。稜線までの急登も調子は出ず、相変わらず疲労度が高い。最高峰の観音岳には１２時過ぎに到着、天気は良いが雲が多く、白峰三山や遠くの山々は雲の中で遠望は効かなかった。観音岳山頂に１５分程滞在し、薬師岳へと向かう。薬師岳には２０分強で到着、写真を撮った後、今宵の宿である薬師岳小屋には午後１時過ぎに到着した。小屋は立て直してまだ数年しか経っていない真新しいものだった。コロナ対策で宿泊者数を制限しており、建物内は部屋ごとに開放部分にビニールシートで遮蔽しており、さながら個室のようになっていた。寝具は全て持参となっていたが、真夏なのでシュラフシーツのみ持参したが夜中は予想以上に寒く失敗だった。
（２日目）　朝は４時に起床し、朝食は簡単に自炊し、５時少し前に出発した。この日も朝から快晴で、薬師岳山頂で朝日に染まる白峰三山や主たる南アルプスの名峰が見渡すことが出来た。
　気分よく白砂の稜線を走って観音岳に向っている途中、ここで調子に乗り過ぎてアクシデントが発生！　飛び出ていた石につまづいた際に足首をひねり、その衝撃で右足内側のふくらはぎが肉離れを起こし、同時に激痛が起き暫く動けない状態となった。自分の油断から起きたアクシデントに情けなさとこれからの行動が出来るか…、の不安が頭によぎったが、冷静にダメージの状態を探ってみたら、登りと平坦地を歩く際に激痛が起き、足を引きずりながらでないと進めないが、下りではこの筋肉を殆ど使うことがなかったので、痛みもあまり感じられなく、ひとまず何とか下山できると判断した。
この日は高嶺と地蔵岳に登る予定であったため、足をかばいながら時間をかけて何とか高嶺を往復し、地蔵岳を経て９時半過ぎに鳳凰小屋に到着し足のケアと昼食を摂り、１０時２０分に下山を開始、足の痛みは下山の際は少ないので、どんどん下り午後１時半前に御座石鉱泉の登山口に無事下山することが出来た。
　今回のアクシデントは、ちょっとした油断から起きたもので、長年山を登り続けてきた私にとっても初めてのことであり、改めて山でのアクシデントは、場合によっては取り返しのつかないことになる危険性をはらんだものであるという大きな教訓となった。
　怪我さえ起こさなければ、白砂の鳳凰三山の素晴らしさを堪能できたのに…。と悔やんでも悔やみきれない後味の悪さを残してしまった。

フォトギャラリー：27枚

装備・携行品

シャツ	アンダーウェア	ダウン・化繊綿ウェア	ロングパンツ	靴下	レインウェア
登山靴	バックパック	スタッフバック	スパッツ・ゲイター	水筒・テルモス	ヘッドランプ
タオル	帽子	グローブ	着替え	地図	コンパス
ノート・筆記用具	腕時計	カメラ	登山計画書（控え）	ナイフ	修理用具
健康保険証	医療品	ロールペーパー	非常食	行動食	テーピングテープ
トレッキングポール	GPS機器	ストーブ	燃料	ライター	カップ
クッカー